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    六道輪廻とは?意味や読み方は?6つの世界を紹介・解脱する方法を解説

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    六道輪廻とは「六道の世界に生死を繰り返す」という仏教の考え方

    六道輪廻とは「この世に生きるもの全ては六道と呼ばれる6つの世界に何度も生まれ変わる」という仏教の考え方です。読み方は「ろくどうりんね・りくどうりんね」。輪廻には車輪が回り続けるように「無限に繰り返す」という意味があります。

    インドから始まった考え方

    六道輪廻は、仏教発祥の地として知られるインドで広まった世界感です。インドでは、修羅道を地獄道に含め、五道とする考え方もあります。

    次に生まれる世界は現世での行いにより決まる

    人間に生まれている私たちも、来世もまた人間に生まれ変わるとはいえません。

    現世での行いが良ければ、天道に生まれ変わる可能性もありますが、悪ければ地獄に生まれ変わってしまう可能性もあるのです。まさに「自業自得」。

    このため、人として今を生きているということは、前世での行いが良かったためだともいえます。

    六道の6つの世界

    六道の世界は、苦難の多い順から

    ●地獄道(じごくどう)

    ●餓鬼道(がきどう)

    ●畜生道(ちくしょうどう)

    ●修羅道(しゅらどう)

    ●人間道(にんげんどう)

    ●天道(てんどう)

    に分かれています。

    地獄道・餓鬼道・畜生道の3つを「三悪道」と呼び、修羅道・人間道・天道を「三善道」と呼びます。

    1)最も苦しみの多い「地獄道」

    地獄道は現世で罪を犯した人が生まれ変わる世界だと言われ、最も苦しみが多い世界です。さらに次の転生まで過ごす時間が長いことも特徴的で、この苦しさは言葉では表せないとされています。

    地獄は現世で犯した罪の多さや程度により、軽い地獄から重い地獄まで八つの種類に分かれています。最も軽い地獄であってもその寿命は、1億6000年という気の遠くなる長さのため、そのつらさは明確でしょう。

    地獄で受ける苦しみの激しさは計り知れないといえます。

    2)飢えにより苦しむ「餓鬼道」

    餓えに苦しむ餓鬼道では、食べ物や飲み物を目の前にしても、口に運ぼうとした瞬間に炎となり消えてしまいます。飢えだけでなく、ノドの渇きさえも潤すことができないのです。

    最終的には、骨と皮だけになり、それでも食べられないため苦しみ続けます。

    欲深く、ケチな人や、楽しみや幸せを自分だけで楽しもうとする人が生まれる世界だと言われています。

    3)弱肉強食に脅える「畜生道」

    動物や鳥、昆虫の世界である「畜生道」。私たちが目にしている動物の世界と同じで、弱肉強食の世界です。自分より強いものや大きいものに襲われないかと、不安に脅え苦しみます。

    幸せな人を妬んだり、他人の不幸を喜ぶ人が生まれ変わる世界だと言われています。

    4)争いが絶えない「修羅道」

    修羅道の鬼神は、好戦的な鬼としても知られる阿修羅(あしゅら)です。そのため、修羅道では争いが絶えません。怒りに身を任せ、欲望を抑えられず、争い続けるのです。

    怒りに満ちていたり、自惚れや人を疑う心を強く持った人が生まれ変わる世界だと言われています。

    5)苦しみも楽しみもある「人間道」

    人間道は、今私たちが生きている世界です。辛く苦しいことがある一方で、幸せや楽しみもあります。

    六道の中では、唯一仏法が聞ける可能性があるため、仏の教えを学べば六道輪廻の世界から解脱できるとされています。

    6)最も楽しみの多い世界である「天道」

    六道の中で、最も楽しみが多い世界が天道です。しかし、楽しみの中にも悩みや迷いもあり、哀しみも寿命もあります。

    天道と聞くと迷いや苦しみから解放される「極楽浄土」を連想してしまいますが、異なる世界なのです。

    生まれ落ちた世界が永遠に続くわけではない

    六道の世界は、どの世界でも寿命があるため、いつかは死が訪れます。その後はまた閻魔王の(えんまおう)の裁きにより、生まれ変わる世界が決まります。そのため、地獄に生まれてしまったら永遠に地獄が続くわけでもなく、天道に生まれたからといって幸せが永遠に続くわけでもないのです。

    六道輪廻図として表現されることも

    六道輪廻の世界は「六道輪廻図」として表現されることもあります。

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    輪廻の輪には、大きな怪物がしがみついています。この怪物は「形あるモノは、いずれは無くなる」という仏教の教えである「無常」を表現しています。

    円の外は「愚かさ・怒り・欲望」である煩悩を表現し、その外側は善い行いで上に向かう人や悪い行いで下に向かう人を描いています。

    輪廻の輪の中は六道の世界を描き、外側の円は苦しみが起きる原因とされる「十二縁起(じゅうにえんぎ)」が描かれ、解脱した先の極楽浄土も表現されています。

    国宝にもなっている「絹本著色六道絵(けんぽんちゃくしょくろくどうえ)」

    比叡山の正倉院との別名を持つ滋賀県の「聖衆来迎寺(しょうじゅらいこうじ)」に納められている「絹本著色六道絵」。鎌倉時代に六道の世界を描いた作品として製作された作品で、1963年に国宝に指定されています。

    《参考》滋賀・琵琶湖観光情報 聖衆来迎寺紹介ページ

    六道輪廻から解脱するには

    仏教の開祖であるお釈迦様は「生きることが苦しみだ」と説かれました。六道輪廻を続けることは、永遠に苦しみから解放されないことになります。だからこそ、輪廻の輪から解脱することを目指したといえるでしょう。

    六道輪廻から解脱するために必要はことは、まず「殺生(せっしょう:生き物を殺すこと)」をしないことが上げられます。

    その上で、仏教を学び、六道輪廻の要因ともいえる妬みや怒り、欲などの煩悩を無くし、悟りを得るために修行します。大変な苦労を伴いますが、気を抜かず精進することが大切だと考えられています。

    現代では、修行に対するイメージも湧きにくいですが「罪なき清浄な者になること」を目指す気持ちに変わりはないといえるでしょう。

    解脱に成功すれば「永遠の死」が待っている

    六道輪廻からの解脱に成功すれば、新しく生まれ変わることが無くなります。これは「永遠の死」ととらえることもできますね。

    生まれ変わることがないと聞くと、なんだか怖いような感覚もありますが、罪を繰り返すこともなく、迷いや苦しみのない極楽浄土へ向かえるのです。

    また、解脱に成功した者は「如来(にょらい)」や「ブッダ」と呼ばれ、偉大で尊い存在となります。

    この世に生を受けた全てのものは六道輪廻をさまよっている

    生き物は死後に閻魔王の裁きを経て六道の世界を転生し続ける」という考え方を仏教では「六道輪廻」と称しています。「死が来ては裁きを受け、また六道の世界に生まれ変わる」という終わりのない世界にさまよっているのです。

    どの世界に生まれ変わるかは、現世での行いにより異なり、今が人間だからといって来世も人間になるとはいえないのです。また、人間道は苦しみもありますが、それ以上に幸せで楽しみも多い世界。人間道に生まれた私たちは、前世で良い行いをしたといえるでしょう。

    六道輪廻から解脱するためには、仏教を学び、妬みや怒り、欲などの煩悩をなくすことです。

    六道輪廻の考え方は、来世も幸せに暮らせるよう「日々の行いを正しなさい」というお釈迦様からのメッセージなのかもしれませんね。

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