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お悔やみとは?言葉の意味と伝える方法を解説

目次

お悔みとは遺族にかける言葉

 会社の上司、取引先、友人、知人から訃報を聞いたとき、何をすればいいのか?戸惑ってしまいますが、まずは遺族にお悔やみの言葉を伝えましょう。訪問、電話、弔電、通夜や葬式に参列、手紙、最近はメールも一つの方法として用いられます。

 お悔やみを伝えるとき肝心なことは、突然大切な人を亡くした遺族の気持ちを最優先することです。ここではどんなお悔やみの言葉があるか、またどういう方法で伝えるかを解説します。

「お悔み」の意味や似た表現と使い方をチェック

お悔やみとは、知人、友人が亡くなったときに遺族に悲しい、残念な気持ちを伝える言葉です。故人の家族や親族の気持ちに寄り添い、ねぎらいたいと思うけれど、実際にどう言葉をかければいいのか戸惑ってしまいます。何とか励ましたいと思って、「元気出して!」と言ってしまうこともあります。

 また、村八分という言葉をご存じですか?村の決まりを破った罰として、普段はのけ者にするけれど、火事と葬式のときだけは手伝うから、村八分と言われています。このことから葬式が特別な儀式ということがわかります。その葬式では礼儀を重んじることが多いので、敬称には注意が必要です。遺族が会社の上司のときはもちろんですが、親戚や友人の場合も気をつけましょう。また、故人が信仰していた宗教があれば、宗教によっては避けたほうがいい言い方もあります。

「お悔み」は英語ではどう言えばいいの?

 グローバル化がどんどん進んでいる今日、海外で仕事をしたり外国の友人ができる機会が増えています。外国の上司や友人から訃報を聞いたとき、お悔やみとして伝えるために一番言いやすい言葉がsorryです。Sorryは試験に失敗したときなどちょっとした不幸にも使われますが、知人・友人が家族を亡くしたときにも使われます。

訃報を聞いて

   I’m sorry. (お悔やみ申し上げます)

   I’m sorry for your loss.

と言えば、思いは伝わります。少しカジュアルなので、上司や取引先にはあらたまった言葉を使いたい場合、condolence(哀悼)、sympathy(同情)を使って

   Please accept my sincer condolences. (お悔やみ申し上げます)

          My deepest sympathies.  

となります。

 I don’t know what you say.(何と言えばいいかわからない)と率直な気持ちを表現することもあります。I will miss him(her).(寂しくなるね)やI’m here for you. (私がいるよ)を付け加えると、遺族の気持ちが慰められます。

いろいろなお悔やみの言葉もあるが適切な表現は? 

 一般的に知られているお悔やみの言葉は、「お悔やみ申し上げます」「ご愁傷様です(でございます)」「哀悼の意を表します」「ご冥福をお祈りします」です。ただし、それぞれ使うべきふさわしい場面というものがあるので、ここではその使い方をご説明します。

ご愁傷様です

 「ご愁傷さまです」というのは親しい間柄で、軽く冗談を言うときにも使われるます。ですからいざ知人・友人が遺族のとき、お悔やみとして言うのはためらってしまいます。お悔やみとして心から悲しい、寂しい、残念という想いを伝えたいとしても、遺族によっては不快に思う可能性があるので、避けたほうがいい場合があります。何かにつけて冗談で「ご愁傷様です」と言っていた友人には無神経な言葉として捉えられてしまいます。

お悔やみ申し上げます。

 「この度は心よりお悔やみ申し上げます」という言い方が一般的です。

 「ご愁傷様です」は文面では不適切ですが、「お悔やみ申し上げます」は文面でも使うことができます。

哀悼の意を表します

 弔電で使う言葉とされているので、通夜や葬式で遺族に「哀悼の意を表します」と話しかけるのは止めましょう。

ご冥福をお祈りします

 よく知られたお悔やみですが、死んで(冥)からの福を祈る言葉なので、亡くなった人の名前を頭につけます。

 また、冥福というのは仏教言葉なのにも関わらず、浄土真宗では避けたい表現です。浄土真宗では亡くなると極楽に行けるという教えなので、あえて祈る必要はないとされています。葬式でお悔やみの言葉を言うときは他の表現にすることをおすすめします。

神道やキリスト教の葬式でのお悔やみは?

 神道やキリスト教での葬式でも「ご冥福をお祈りします」はやめましょう。神道では「ご愁傷様です」のように仏教用語が含まれていなければ失礼にはあたりません。キリスト教では「お疲れ様でした」「安らかな眠りをお祈りします」という表現が使われます。

心からの率直な言葉も大切 

 例に上げたお悔やみの言葉はあらたまった表現ばかりですが、心からの率直な言葉で表現することも大切です。「突然の出来事に驚いています」「とても信じられない。悲しいです」のように。また、何も言わずに一緒に泣いてくれるだけでも、残された遺族にとっては慰めになることもあります。

 一方でお悔やみを受けた側の捉え方は人それぞれで、礼儀を重んじる遺族には丁寧な言葉をお悔やみとして伝えたほうが、遺族は慰められます。特に地域によってはとても礼儀を大切にするところがあり、何気ない言動で悪気はなくても礼を欠いている、と捉えられることがあります。事前にその地域の人に、言葉遣いやマナーを確認しておくことをおすすめします。

 お悔やみは普段からの遺族との関係性が大事ですが、遺族に寄り添った自分の気持ちをお悔やみの言葉として伝えましょう。どうしてもかける言葉が見つからないときは、黙って頭を下げるだけでも、遺族にはその思いが伝わります。また、「死」でショックを受けているので健康が心配です。遺族の体調を気遣った言葉や「お手伝いできることは手伝う」旨を伝えるのも遺族の心を慰めます。

お悔やみを言うタイミングは?

 お悔やみとしてかける言葉を解説しましたが、それではどんなタイミングでお悔やみを言えばいいのでしょうか?お悔やみの言葉を伝えられるのは通夜や葬式に参列したときだけではありません。通夜や葬式が終わった後に訃報を知ったときでも、お悔やみの言葉を伝えることはできます。ここではお悔やみを言うタイミングとその方法をお伝えします。

訃報を受けたときや知人から聞いたとき

 親しい間柄なら駆けつけると遺族は慰められますが、あまりに人数が多かったり、次から次へと来られたりするとそれはそれで遺族も疲れます。遺族は大切な人を亡くして混乱している上、通夜や葬式の準備で忙しいのですから、知人・友人の代表者が連絡をとって訪問してもいいかどうかを見極めましょう。場合によってはメールでお悔やみを伝え、通夜か葬式に参列することのほうが望ましいかもしれません。あくまでも遺族の気持ちが優先です。

  また、訪問した場合はお悔やみの言葉を伝え、どうして亡くなったのか直接の理由を聞かないことが礼儀です。

通夜または葬式での受付のとき

 受付は遺族の親族ではないことが多いので、一言「ご愁傷様です」や「心よりお悔やみ申し上げます」と挨拶しましょう。

通夜または葬式で遺族に話しかけるとき

 少しでも慰めたいと長く話しかけてしまいがちですが、それは逆に避けたいところです。遺族は他の参列者とも言葉を交わさないといけないことを配慮するべきです。逆にどう言葉をかければいいかわからないときは、ただ頭を下げるだけでも思いは遺族に伝わります。心からの「残念です」や「悲しいです」の一言は、遺族の心を慰めます。

通夜または葬式に参列できなかったとき

弔電を打ちましょう

 どうしても通夜にも葬式にも参列できないときは弔電を打ちましょう。葬式で弔電は、文字通りの文章で読まれます。最近は家族葬が増えていますが、喪主の方とどういう関係かを考えて、言葉使いには気をつけて弔電を打ちましょう。

 敬称は次のようになります。

・喪主の祖父なら御祖父様、祖母なら御祖母様、

・喪主の父親は御尊父様、母親は御母堂様、

・喪主の妻の場合は奥様、令夫人、夫は御主人様、旦那様、

・喪主の子供は御子息、御令嬢、

・喪主の兄弟はお兄様、お姉様、弟様、妹様

 家族ぐるみでの親しいつきあいだった場合は、あらたまった敬称より馴染みの呼び名のほうが、親しみが込められていい場合もあります。遺族の気持ちを考えた言葉選びをしてください。

香典と一緒に手紙を添えて

 訃報を後から知ったときは香典と一緒に手紙を書きましょう。便箋は白で無地が一般的です。封筒は二重のものは不幸が重なるとされているので、一重のものを選んでください。

 内容は、お悔やみの言葉と通夜や葬式に参列できなかったことをお詫びします。あまり長々とつづって便箋が2枚、3枚になると、不幸が重なると考えて不快になる人もいます。遺族の気持ちに寄り添って、簡単で率直な文面を心がけてください。

メールで

  メールなら簡単に送信し、相手の都合のいいときにみてもらうことができます。

 でもお悔やみの言葉には充分な注意が必要です。

 親しい間柄だとつい励ます気持ちが強くなってしまいます。遺族に寄り添う気持ちで丁寧な言葉使いにするか、普段通りの会話で悲しい気持ちを伝えるかを決めてください。

 ただし、メールは略式なものなので、後日日を改めて訪問するか、手紙を送りましょう。

遺族はお悔やみに対してどう対応する?

 お悔やみの言葉を受けたら「恐れ入ります」「ありがとうございます」と答えましょう。憔悴して何も言えない場合は、頭を下げるだけでもかまいません。訃報を聞いて駆けつけてくれたことに対して、また生前に故人がお世話になったことへの感謝の思いは伝わります。

お悔やみNGワード

 お悔やみを伝えるとき遺族の気持ちに寄り添ったつもりだったとしても、遺族に不快な思いをさせてしまう言葉があります。それがお悔やみNGワードです。ここではそういった忌み言葉について解説していきます。

忌み言葉と重ね言葉 

 不幸が続くことや死を連想させる言葉を忌み言葉といいます。死や死亡というストレートな表現は止めて、「お元気な頃」と置き換えた言い方を心がけてください。「再三」「繰り返し」「再び」のような言葉を使うと、不幸が繰り返されることを連想させてしまいます。

 また「いろいろ」や「くれぐれも」「重ね重ね」といった重ね言葉はうっかり口にしてしまいがちです。年配の方は嫌う傾向があります。「いろいろ」は「多くの」に、「くれぐれも」は「十分に」と言い換えて重ね言葉も使わないように気をつけてください。「大変」や「消える」は不吉な言葉とされています。

宗教でも違う忌み言葉

 仏教式の葬式では、「浮かばれない」や「迷う」という言葉はNGです。故人が成仏できないことを連想させてしまいます。

 神道式・キリスト教式の葬式では、「成仏してください」や「供養」は避けましょう。「供養」はお盆のときはもちろん、日常でもよく聞かれる言葉なので驚きますが、仏教用語です。

励ましもNG

 「頑張れ」や「元気出して」、「泣かないで」、「気を落とさないで」、「元気出た?」などは遺族の気持ちを考えればかけるべき言葉ではありません。さらに、故人の介護をしていた場合、「これからは自分の好きなように過ごしたらいい」と声をかける方もいますが、突然肉親を失った遺族からすると不謹慎とも捉えられるので、好ましい言葉ではありません。

まとめ

 遺族にとって大切な人の「死」はとにかく「まさか!」の出来事で、「なぜ、今なの?」というのが本音です。

 たとえ高齢であったり病気でいつどうなるかわからないとわかっていたりしても、です。近いうちに命の終わりが来ることは充分に知っているつもりでいても、実際に「死」が訪れると困惑するものです。ましてや事故などで突然に「死」が訪れたときはなおのこと。

 ですから訃報を聞いたときは、まずお悔やみの言葉を遺族に伝えます。「ご愁傷様です」「心よりお悔やみ申し上げます」というあらたまった言葉をお悔やみとして伝えるか、それとも「悲しい」「残念」という率直な言葉を選ぶかは遺族との関係から考えてみてください。

「上司や取引先の葬式だから失敗してはいけない」と考えるより、まず遺族の「故人ともう少し一緒にいたかった」という辛い気持ちに寄り添うことが大事です。普段から上司や取引先にお世話になっていることを感謝していると、自然と口からそのままの気持ちがお悔やみの言葉として出てきます。

 また親しい友人の場合、早く元気になってほしいと励ますのはNGです。何気なく言ったつもりの言葉が遺族の心を癒すこともあれば、逆に棘となって突き刺さることもあります。大切な人を亡くして悲しんでいる遺族に寄り添った言葉を選んでください。

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