MENU

    枕花とは?|意味や選び方・マナーを解説

    目次

    枕花とは亡くなった報告を受けた親しい人が贈る花

    枕花(まくらばな)とは、亡くなった報告をまず受けた親しい親族や近親者が、故人の枕元に飾るために贈る花です。報せ(しらせ)を受けて間もなく花を贈るので、通夜の前から枕元に飾られます。ここでは、枕花の意味や歴史をはじめとして、種類や金額相場、贈るマナーについて解説していきます。

    枕花の意味や歴史をチェック

    枕花は正式な訃報の前に、死の報せを受けたごく近しい人が故人へ贈る花です。通夜の前から故人の枕元に飾られることから、枕花と呼びます。供花(きょうか)は葬儀に参列できない人が弔意を示すために贈りますが、枕花は悲しみを遺族と分かち合いたいという、より親密な気持ちを込める目的があります。

    枕花は英語で『funeral flowers』

    枕花を表す英語表現はありませんが、弔花(ちょうか)全般を「funeral flowers」と訳します。キリスト教の葬儀で、故人にささげる献花は「offering of flowers」といい、献花することを「offer flowers」と表現します。

    例文1:会社の上司の葬儀に葬儀の花を送りました。

    I sent a funeral flowers to the funeral of my boss.

    例文2:葬儀の参列者が献花を捧げる。

    Funeral attendees offer flowers.

    枕花の風習は4万年以上前から

    枕花の風習がいつごろはじまったのかという記述はありませんが、故人へ花を手向ける(たむける)習慣は4万年以上前からあったと言われています。ネアンデルタール人の共同墓地の遺跡からは花粉が、さらに、古代エジプトのツタンカーメン王の棺からは矢車菊や蓮などで作ったブーケが発見されました。

    日本では、日本書紀にイザナミノミコトの墓に花を供えたという記述があり、平安時代後期には庶民の間でも死者に花をささげることが一般的になりました。

    花が供物として用いられるようになった理由は、生命の象徴として花をささげることで死者の生まれ変わりを願ったのではないかという説もあります。

    枕花とその他の弔花の違い

    お悔やみの際に贈る弔花には、枕花以外にも「供花」「献花」「花輪」があり、それぞれ目的や贈るタイミングが違います。その他の弔花の特徴について解説します。

    『供花』

    葬儀で祭壇に飾る花で、生花を使います。遺族または故人の会社関係者や親族が合同で贈るのは、供花が一般的です。葬儀以外の法要に贈る花も、供花と呼びます。

    『献花』

    キリスト教の葬儀で故人にささげる花です。仏教の焼香(しょうこう)のような意味があり、葬儀の参列者は会場で用意された花を1本ずつ受け取り、故人に手向けます。

    『花輪』

    白黒の花を大きな輪にして、葬儀会場の外にスタンドで飾る花です。遺族または故人の会社関係者や親族が合同で贈る場合が多く、花輪の下には送り主の名前が大きく書かれます。会場の外からも目立つので、故人の功績を讃える目的で贈られる場合も。

    枕花の選び方

    枕花を贈るのは、故人や遺族と親しい限られた人です。そのため、故人の好きな花を知っているかもしれません。故人が好きだった花を贈りたい気持ちはわかりますが、赤のような華やかな色は、遺族の悲しみを考えると避けるべきでしょう。ここでは、枕花の種類や金額相場について解説します。

    枕花の種類

    枕花の種類や形状に特に決まりはありません。とはいえ、故人の枕元に飾る花なので、派手な色の花や、スタンドを使った大型のものは避けるのがマナーです。

    花の種類は、白以外にもブルーや淡い色の花を組み合わせるのがおすすめです。白い花だけだと、寂しい感じになる可能性があるからです。百合やカラー、白菊などの白色の花をメインに、淡い色のカーネーションやラナンキュラス、刺し色としてブルーのデルフィニウムなどを品よく添えるスタイルが好まれます。

    数種類の花を籠に盛り合せてアレンジメントにするのが一般的です。枕花は哀悼の気持ちを込めるのが目的なので、サイズが大きくなりすぎないように注意しましょう。

    枕花の金額相場

    枕花の金額は、5千円~2万円が相場です。故人との関係性から適切な額にしましょう。自宅に贈る場合は、家の広さや手入れの負担などに配慮したサイズを選ぶことも大切です。ちなみに、1万円以上のアレンジメントはサイズがかなり大きくなります。

    枕花の贈る際のマナー

    枕花の贈り方に正式なマナーはありませんが、タイミングや送り先には気を付ける必要があります。また、哀悼の気持ちを込めたカードも必ず添えましょう。

    カードを添える

    枕花を贈る際には、贈り主がわかるように名前入りのカードを添えます。あわせて故人への哀悼の意と遺族へ慰めのメッセージを添えましょう。枕花を注文する際に、お悔やみ用の例文が用意されていれば、その中から自分の気持ちに近いものを選んでもOKです。

    枕花を贈るタイミング

    枕花を贈るタイミングには、細心の注意を払いましょう。亡くなった知らせを受けたタイミングによっては、すぐに手配すると届くのが早すぎて失礼になることがあります。まるで亡くなることを予見して手配したかのようにとられてしまう恐れがあるからです。枕花は通夜前~通夜までに届くよう手配するのがマナーです。

    枕花を贈る際の注意点

    枕花は、故人が安置されている場所に送ります。通夜を自宅で行う場合は、必ず自宅宛てにしましょう。斎場で通夜を行う場合、会場によっては提携の花屋以外からは枕花を受け取らないこともあるので、事前に確認することをおすすめします。

    葬儀後も四十九日までは、自宅の遺影の脇に枕花を飾る遺族も多いので、アレンジメントのサイズと花の手入れのしやすさにも配慮することが大切です。

    まとめ:枕花は最後に故人へ気持ちを表す方法

    枕花を贈る機会は、そう頻繁にはありません。故人や遺族との関係が親密であるほど、悲しみは深く辛いものですが、その気持ちを込めて枕花を贈ることも供養になります。

    目次
    閉じる