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弔慰金とは?|読み方や目的、相続税に関してや用意方法・渡し方について解説します

目次

弔慰金とは弔意を込めて遺族に贈るお金のこと

弔慰金とは、企業や公的機関から故人の死を悼み、弔いの気持ちを込めて贈られるお金のこと。従業員の福利厚生の一環である「慶弔金(けいちょうきん)制度」に含まれるお金のことです。慶弔金制度とは、従業員本人やその家族にお祝い事だけでなく不幸があった際にお金が支給されるという制度のことであり、その中で死亡時に給付されるお金が弔慰金となります。

この記事では、弔意金の読み方や目的、相続税に関することや用意方法、渡し方などについて解説していきます。

弔慰金の読み方や意味をチェック

弔慰金とは「ちょういきん」と読み、主に企業から弔意を込めて遺族に贈るお金のことです。弔意金は、企業の福利厚生の一環として定められている慶弔金制度に含まれ、主に従業員が亡くなったときに会社から遺族に向けて贈られます。

企業によっては、社員だけでなく社員の家族が亡くなった際にも給付されるケースも。給付の対象となる家族は、企業により異なりますが、一般的には配偶者と子、実父母までと定められていることが多いです。一方、義父母まで対象となっているケースもあります。

また、後述しますが公的機関から支払われる弔慰金もあります。

弔慰金は英語で『Condolence money』

弔慰金は英語に訳すと「Condolence money」になります。

例文1:妻が亡くなったので会社から弔慰金の給付を受ける

Received condolence money from the company because my wife died

例文2:長年の功労に敬意を表し、弔慰金をご家族へ届けた

In honor of many years of service, we delivered a condolence money to the family

弔慰金の目的

弔慰金の目的は、これまでの勤務を功労することや故人を弔うこと、残された遺族の生活の足しにしてもらうことなどです。

また、残された家族は今後の生活だけでなく、葬儀にも多額の出費が必要になるため、その資金に充てることも可能です。一方弔意金の使い道に関しては明確な決まりがないため、遺族で分配することも問題ありません。

企業以外から支給される弔慰金5つ

弔慰金の贈り主は企業だけではありません。故人が支給の対象として該当する場合、公的に弔慰金として支給されるケースもあります。

1)国会議員への弔慰金

在職中の国会議員が亡くなった場合、歳費月額16カ月分の支給が設定されています。さらに職務中に亡くなった場合は特別弔慰金として歳費月額4カ月分が追加で支給されます。

2)戦没者遺族への弔慰金、特別弔慰金

昭和27年に戦没者遺族への弔慰金支払いが設定されました。昭和40年には受給資格を有している方々へ特別弔慰金として追加支給がなされています。

3)国籍を離脱した人の戦没者遺族への弔慰金

第二次世界大戦終了後、日本国籍から離脱し、恩給を受給できなかった方(朝鮮人日本兵や台湾人日本兵など)の遺族に対し手も弔慰金が支給されています。

4)国外犯罪被害弔慰金

2013年にグアムで発生した通り魔事件を受けて設定された弔慰金制度です。国外で犯罪行為により殺害された被害者の遺族を対象に、被害者1人あたり200万円の弔慰金が支払われます。

5)災害弔慰金

公的弔慰金として利用が増えているのが、災害弔慰金です。近年、自然災害が多発していることが要因のひとつ。一定の基準を満たす自然災害によって亡くなった場合、その遺族に対して災害弔慰金の支払いが定められています。

国が1/2、都道府県が1/4、市町村が1/4を負担することとなっており、生計維持者の死亡では500万円、その他の家族の場合には250万円と、支給額も決まっています。

弔慰金と香典・死亡退職金の違い

弔慰金と似た言葉として「香典」や「死亡退職金」があります。どちらも故人や遺族に向けてお金が贈られることに代わりはありませんが、贈るタイミングや目的、課税の有無に大きな違いがあります。

名目贈り主贈るタイミング目的非課税限度額
弔慰金企業・公的機関葬儀から少し落ち着いた後日故人の功労や遺族の生活の支えとして最後の給料の6カ月分まで
香典個人訃報を受けた後や、通夜、葬式、告別式の時故人に対する供養の気持ちを表す・故人の遺族を経済的に助けるため設定なし(香典は、相続税の対象にならない)
死亡退職金企業葬儀から少し落ち着いた後日故人の功労や遺族の生活の支えとして500万円×法定相続人の人数。

このように、贈り主だけでなく贈るタイミングや目的、課税の有無に大きな違いがあります。税金に関しては、贈られる名目によって差が生じるため注意が必要です。

企業からの弔慰金はいくらもらえる?

企業側から送られる弔慰金は法律的な最高額の目安などもなく、贈られる金額は企業により異なります。また故人の死亡が「業務中なのか、業務外なのか」により差が生じ、「一律支払う額を決めているのか、勤続年数により違いがあるのか」によっても支給額は異なるでしょう。さらに企業が「団体保険に加入しているか」によっても支払われる金額が変わってきます。

よって、相場や目安もなく弔慰金に対する企業の考え方で金額に違いがあることを把握しておきましょう。

弔慰金と死亡退職金は別々に贈る

弔慰金と死亡退職金は、どちらも「故人の功績を称え残された遺族の生活を支える」という目的がありますが、上記表の通り非課税限度額に大きな違いがあります。

非課税限度額の計算方法が異なるため、どちらか一方だけの支給であれば非課税限度額を超えないが、2つが合わさることで課税対象となるケースが生じます。そうなれば遺族は相続税を支払わなければなりません。

そのため企業側では、弔慰金と死亡退職金を別々に贈り、会計処理も別で済ますことが必要です。

故人への功労という目的はもちろん大切にすべきですが、遺族の負担にならないためにも、相続税がかからない限度額内を贈ることが望ましい場合もあります。

弔慰金の贈り方や封筒の用意方法

弔慰金は葬儀が一通り済み、落ち着いた後日に手渡すことが一般的とされていますが、渡し方に明確な決まりはありません。振込で贈るケースも考えられます。どちらのケースでも贈り方のマナーを把握しておくことは大切。企業として用意する場合には十分に注意し、準備しましょう。

封筒はどんなものを用意する?

弔慰金を入れる封筒は、結び切りの水引でむずばれた香典袋を使用します。水引の色は、黒白、双銀、双白、黄白など種類がありますが、宗教や宗派による決まりはありません。無難な黒白や双銀を選ぶと良いでしょう。ただ、地域によっては黄白を用いているケースもあり、各地域の風習に合わせて用意されるといいですね。

また、弔慰金の額が多くなる場合は、封入する金額に見合う大きさを準備しましょう。

渡すときは袱紗に包んで

遺族へ弔慰金を包んだ香典袋を手渡す際は、袱紗(ふくさ)に包んで持参してください。「この度はご愁傷様です」等の言葉を添えながら、相手から見て表書きが見えるように手渡します。両手で差し出すことを忘れずに!

新札はNG。でも使い古しのお札もNG

弔慰金として用意するお金は、新札では無礼だと言われています。しかし、使い古しのお札も失礼にあたるため、新札を用意し、一度折り曲げてから使用しましょう。

振込はNG?

遺族へ贈られる弔慰金の額によっては、手渡しではなく振込で贈られること場合もあります。その際は遺族の気持ちにも配慮することも大切です。お悔やみの声もかけられず振込だけであれば事務的な対応に感じ、遺族の悲しみが増すこともあるでしょう。そのため振込であっても香典袋に目録を入れ、遺族へ手渡すなど弔意の気持ちを表すことを忘れないで下さい。

弔慰金は、主に企業から支払われる弔意の気持ちを込め遺族に贈られるお金

主に企業から従業員の功績に敬意を表し、弔いの気持ちとともに遺族に贈られる弔慰金。企業によって支給額が一律である場合と勤続年数で変動する場合があり、制度を確認しておくと安心です。公的な慶弔金の該当となる場合は、遺族からの申請が必要であることも家族間で共有しておくといいですね。

また弔慰金には、非課税限度額が設定されています。企業側は遺族に負担をかけない額に設定する配慮が大切ですが、課税対象となる場合は遺族側で必要な税務を忘れないようにしましょう。

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