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お会式とは?どんな行事?意味・池上本門寺・桜が有名な理由も紹介
お会式とは日蓮聖人の命日に開かれる法会のこと
お会式(おえしき)とは、仏教宗派のひとつ日蓮宗の開祖「日蓮聖人」の忌日(祥月命日)に寺院で営まれる法会(法要)のことです。
お会式の他、報恩講や御命講という呼び方もあります。
お会式=日蓮宗に限ったものではなかった?
もともとはお会式とは「法会の儀式」を略したもので、特定の宗派の行事を指すものではありません。
しかし、日蓮聖人が亡くなった場所に門下が集い、日蓮を偲ぶ姿が時代と共に庶民の間の行事へと変化。現在では、お会式と聞くと「日蓮聖人の忌日に開催する報恩会」を指すことになっています。
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池上本門寺(東京都大田区):お会式の見どころ
お会式は、日蓮門下で日蓮の命日である10月13日にあわせて全国で行われています。
中でも、東京都大田区の池上本門寺で10月11日〜13日にかけて行われるお会式は、日本最大規模。毎年数十万人の参拝者が訪れる祭りとしても知られています。
元禄5年(1692年)、松尾芭蕉が49歳の時に詠んだ句に「御命講や 油のような 酒五升」とあります。当時から、江戸を代表するような盛大な行事になっていたことが伺い知れます。
また、江戸時代の浮世絵師の二代目歌川広重の作品『江戸自慢三十六興』も描かれています。
それでは、池上本門寺のお会式の見どころを紹介しましょう。
100基を超す万灯が圧巻「万灯練り供養」
お会式の中で、最も見どころと言われているものは、逮夜 (日蓮聖人の命日の前後(10月12日))に営まれる「万灯練り供養」でしょう。
万灯は提灯のことであり、その多くは塔を模したものです。
逮夜に合わせて各地から集まった団体が、桜の花で飾った100基を超える万灯を持ち、団扇太鼓や鉦を叩き、池上駅周辺から本門寺までの約2Kmを練り歩きます。
総勢3,000人もの行列だけでも見応えがあります。同時に、前日の夜から参拝している人々と共に日蓮聖人を偲び、日頃の感謝を伝えると良いでしょう。
13日の午前8時に打ち鳴らされる「臨滅度時の鐘」
深夜まで絶えず響いていた太鼓や笛の音も、10月13日の午前8時になると、前夜から参拝している人々とともに往時を偲び、しめやかに特別説法「臨滅度時法要」が営まれます。
そのときに、日蓮聖人の入滅のときに日昭上人が打ち鳴らしたという故事にならって「臨滅度時の鐘」が貫首(住職)によって打ち鳴らされます。
お会式でよくある質問
まとめ:お会式とは日蓮聖人を偲び感謝を伝えるための法要のこと
お会式とは、仏教宗派のひとつ日蓮宗の開祖「日蓮聖人」の忌日(祥月命日)に寺院で営まれる法会(法要)のことです。
もともとは「法会の儀式」を略した言葉でしたが、日蓮聖人を偲ぶ姿が時代と共に庶民の間の行事へと変化し、日蓮聖人の忌日に合わせて開催される報恩会のことを指すようになりました。
お会式として有名なものは、東京都大田区の池上本門寺で営まれるお会式(10月11日〜13日)です。毎年数十万人の参拝者が訪れる祭りとしても知られており、「万灯練り供養」は圧巻です。
なお、池上本門寺のお会式への参加は、日蓮宗の門徒に限定されているものではありません。興味がある場合は、一度足を運んでみると良いでしょう。