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寺院墓地とは?お墓選びで知っておきたい基礎知識

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目次

寺院墓地とは寺院が管理する墓地のこと

寺院墓地とは、寺院が管理する墓地のことです。

寺院墓地の特徴や費用相場について解説します。

寺院墓地とは

寺院墓地とは、寺の境内や寺院に隣接する敷地に設けられている墓地のことで、お寺が主体となって管理・運営する墓地を指します。

墓地の経営主体は自治体や民間企業などもありますが、寺院墓地は経営主体が宗教法人(寺院)です。

寺院墓地の特徴

他の墓地と異なる寺院墓地の特徴をピックアップしてみましょう。

  • 境内にお墓がある
  • 寺院が管理・運営を行う
  • 基本的に檀家のための墓地
  • 仏様と僧侶が身近にいる
  • 宗派・宗旨が限定されることがある

寺院墓地の特徴でもっとも注意したいのが、基本的に寺院の檀家のための墓地であるということです。

寺院墓地を購入する際は、多くの場合檀家になる必要があります。

寺院墓地の費用相場

お墓選びで多くの人の基準になるのは、お墓全体にかかる費用ではないでしょうか?

寺院墓地は、土地の所有権に関しては寺院側が保有しています。

他の経営主体の墓地と比べて、さまざまな費用が発生することが特徴です。

寺院墓地の永代使用料の全国平均相場は約770,000円、管理料は6,000円~25,000円程度が相場になります。

その他にも下記のような費用が必要となるので、覚えておきましょう。

  • 永代使用料の相場:200,000円~2,000,000円程
  • 墓石代の相場:1,000,000〜2,000,000円程
  • 入檀料の相場:100,000円~300,000円程
  • お通夜や葬儀の読経・供養の相場:150,000円~500,000円程
  • 回忌法要の相場:30,000円~100,000円程
  • 月命日の読経など:3,000円~10,000円程

寺院墓地の費用相場は、いずれも寺院によって異なることが多くなります。

費用に関しては、住職へ確認するなど事前に調べておくことが重要です。

寺院墓地だけではない墓地の種類

墓地の種類は、大きく分けて民営墓地・公営墓地・寺院墓地の3種類があります。

寺院墓地以外の墓地に関する概要をご紹介しましょう。

民営墓地

民営墓地(民営霊園)とは、霊園の開発や販売などに民間企業がかかわっている霊園のことです。

石材店などが運営することが多く、宗派・宗旨を問わない自由なスタイルを選べることが特徴といえます。

公営墓地

公営墓地とは、都道府県や市区町村などの地方自治体が墓地の経営主体になっている墓地のことです。

公営墓地は、地方公共団体が直接管理・運営をする・管理・運営を自治体が指定した管理業者に委託する・地域の墓地管理委員会が管理・運営をするなど、運営や管理方法が分かれています。

民営墓地公営墓地寺院墓地
運営・管理民間業者自治体宗教法人(お寺)
宗派・宗旨ないことが多いない限定されることがある
費用相場高め低め高め(お布施含む)
特徴利便性が高く設備やサービスが充実している倒産や廃寺のリスクがない生前購入は不可檀家になることが条件

寺院墓地を建てるメリット

寺院墓地にお墓を建てるメリットにはどのようなものがあるのか、3つのポイントを解説します。

手厚い供養を受けることができる

寺院墓地にお墓を建てる最大のメリットは、檀家になることで手厚い供養をしてもらえることです。

手厚い供養は、残された家族が安心感を得ることもできます。

また法要の際に寺院を活用できること、優先的に法要を受けてもらえることも檀家になることで得られるメリットです。

立地条件・アクセスが良い

寺院墓地は、立地条件や自宅からのアクセスが良いこともメリットです。

年齢を重ねてからのお墓参りで、アクセスの悪さは非常に負担になります。

お墓参りの時期に負担にならず、気軽にアクセスできることは、長く利用することになる墓地の大きなメリットでしょう。

供養に関する相談に乗ってもらえる

寺院墓地は、基本的に住職に相談しながら購入するものです。

葬儀や法事の際に読経や供養をお願いすることができるだけではなく、お墓や供養に関するさまざまな相談に乗ってもらえることもメリットの一つでしょう。

公営墓地や民営墓地と異なり、寺院側との密なコミュニケーションが重要になります。

寺院墓地を建てることのデメリット

寺院墓地ならではのデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

檀家になる必要がある

寺院墓地を建てるには、その寺院の檀家になる必要があり、檀家料など費用負担が増えることがデメリットです。

特に入檀の際にかかる出費が多く、離檀の際にも離檀料がかかります。

他のお寺への葬儀依頼が不可など、お寺のルールに従わなければならないことや、仮に檀家をやめても、購入時に納めた永代使用料は基本的に返還されません。

費用が割高になる傾向がある

公営墓地や民営墓地と比較すると、寺院墓地は費用が割高になる傾向があります

お墓を購入する際は、どんなケースでもそれなりの費用がかかりますが、寺院墓地の場合は入檀料・お布施・護持会費などお墓を建てる以外の費用がかかることが特徴です。

費用を抑えたいと希望する方には、負担が大きくなることがデメリットといえるでしょう。

自由度が低い

寺院墓地は他の墓地と比べると自由度が低いこともデメリットです。

寺院墓地は指定石材店制度があることが多く、デザイン墓石などは建てられないことがあります。

また宗派が決まっていることで寺院の継承している宗派で法要が行われることも、新しく檀家になる人にとっては負担に感じることがあるでしょう。

寺院墓地を検討するときの注意点とは?

寺院墓地にはデメリットもありますが、他の墓地では得られないメリットもあり、魅力的だと感じる人も多いでしょう。

寺院墓地を購入する際に注意したいポイントをご紹介します。

寺院側との密なコミュニケーションは必須

寺院墓地の特徴は、公営墓地や民営墓地と異なり、寺院側との密接なコミュニケーションが必須となることです。

長いお付き合いになる以上、寺院側と良好な関係を築いていくことが何よりも大切になります。

檀家になると寺院の主催する行事に参加することになりますが、寺院によって年間で行事の数が多いと負担になってしまうこともあるため、事前の確認も必要です。

檀家制度を理解する

寺院墓地を購入する場合は、一般的に檀家にならなければいけないことが多いです。

檀家とは、特定の寺院に所属して、お布施や会費などを通して主に経済的に寺院を支援していくことです。

檀家として、寺院と人間的な付き合いを持って寺院を支えていくという制度の特徴を理解する必要があります

寺院墓地に関するよくある質問

寺院墓地に関するよくある質問をまとめましたので、参考にしてください。

永代供養料と永代使用料の違いは何ですか?

永代供養料と永代使用料は似ているように思えますが、概要は全く異なります。

永代使用料とは墓地の使用権のことで、墓地の一角にお墓を建てるための権利を得るために支払うお金のことです。

永代供養料とは、遺骨を永代にわたって供養してもらうために支払うお金のことになります。

名前は似ていますが、根本的な意味は異なるので注意してください。

寺院墓地はどんな人に向いていますか?

寺院墓地は、他の墓地と異なる特徴があります。

寺院墓地に向いているのは下記のようなケースです。

  • お墓=故人とゆっくりと語らえる場所と考えている人
  • 手厚い供養を受けたい人
  • 日本の古来の文化や風習を大切にしたい人

寺院墓地ならではのメリットを享受できる考え方を持っている、費用面で余裕のあるお墓選びをしたいという人に向いています。

寺院墓地でトラブルが起こることはありますか?

寺院墓地でトラブルが起こることはゼロではありません。

  • 墓じまいで高額な離檀料を請求された
  • 閉眼供養をしないと墓じまいをしてくれない

などの事例があることも事実です。

寺院墓地のトラブルを回避するには、どんな小さなことでも必ず住職に相談をすることが大切になります。

寺院墓地のトラブルはコミュニケーション不足が原因であることが多いので、日頃から密なコミュニケーションを心がけるようにしましょう。

寺院墓地に入るにはどんな手続きが必要ですか?

寺院墓地を購入したい場合は、直接入りたい寺院墓地に申し込みます。

基本的に檀家になる手続きが必要となりますが、この手続き方法は寺院によって異なるため、墓地を購入したいことを伝え、問い合わせることが必須です。

まとめ:寺院墓地とは寺院が檀家のために貸し出す墓地のこと

寺院墓地とは、寺院が檀家のために貸し出す墓地のことです。

墓地には公営墓地・民間墓地・寺院墓地の3種類がありますが、他の墓地と寺院墓地の大きな違いは檀家制度があることです。

寺院墓地は宗教法人が経営し、管理は住職が行っています。

人と人とのお付き合いを重視する傾向があるので、寺院側(住職)とのコミュニケーションが非常に重要です。

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