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説法とは?僧侶の法話のこと?ことわざ「釈迦に説法」の意味も紹介
説法とは「仏の教えを説いて聞かせること」
説法とは、仏教の教義(教えの主旨のこと)を説いて聞かせることです。読み方は「せっぽう」です。
この他にも「物事の道理を言い聞かせること」という意味もあります。
説法には種類がある?
ひとえに説法と言っても
- 待機説法
- 五種説法
など、手法とされているものがあります。
対機説法:聞き手の能力に応じて説法すること
仏教の開祖であるお釈迦様は、聞き手の能力に応じて、理解できるように説法をしたと伝えられています。これを対機説法と言います。
五種説法:5つの手法を用いて説法すること
同一の言葉で説法したとしても、聞き手の能力により、理解できる度合いや深さは異なります。
そのため
- 真実のことばを用いる
- 相手の能力や素質に応じる
- 悟りを得るための手段を設ける
- 悟りの道を示す
- 大悲の心で説く
この5つを心得て行う説法を五種説法と言います。
説法が付くことわざ「釈迦に説法」
説法が付くことわざの代表的なものは「釈迦に説法」でしょう。
釈迦に説法とは、仏教の教えを説いたお釈迦様に説法をした人の愚かな行為が語源と言われます。これが転じて、自分と比べてより詳しく深い知識を持っている人に、そうとは知らずに自信満々に教えているさまの愚かさ・恥ずかしさを指すようになりました。
つまり、自分が得意であったり自信があったりすることでも、謙虚な姿勢でいることが大切ということを伝えていると言えるでしょう。
釈迦に説法の使い方
釈迦に説法には、2種類の使い方があります。
一つ目の使い方は自分よりも深い知識を持っている人に教える愚かな行為をしようとした・してしまったときです。
例文
甲子園に出場した経験のあるAさんに、野球を教えるなんて釈迦に説法だよ。プロ野球からも誘いがきていたことを知らなかったのか。
二つ目は、自分をへりくだって「僭越ながら・・・」という気持ちで恐縮しながら物事を教えようとするときです。
例文
プロのサッカー選手だったBさんに、サッカークラブの練習方法を説明することは釈迦に説法かと思いますが、私の考え方を聞いていただけると嬉しいです。
説法に関してよくある質問
まとめ:説法とは仏教の主旨を説いて聞かせること
説法とは、仏教の教義を説いて聞かせることです。加えて、物事の道理を言い聞かせるという意味もあります。
説法と似た言葉である法話は、どちらも同じような意味をもつ言葉です。しかし、説法は、法話よりもこれから先を見据えて説き聞かせるといった側面を持ち合わせていることに違いがあるといえます。
僧侶の説法にはイキイキと生きるための知恵がつまっていると紹介されることもあり、注目が集まる一方、説法を聞くに機会は法要や寺院での法話会などに限定されてしまいます。
公式サイトで説法を紹介している宗派もあるため、気になる場合は目を通してみると良いでしょう。