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団扇太鼓とは?日蓮宗系での用いられる法具?特徴や価格を紹介

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目次

団扇太鼓とは日蓮宗系の仏教宗派で用いる法具のこと

団扇太鼓とは、日蓮宗系の仏教宗派で用いられる法具のことで、太鼓の一種です。読み方は「うちわだいこ」。

形状が団扇うちわに似ていることから、その名が付いたようです。

法華の太鼓との別称も

団扇太鼓は日蓮宗で「南無妙法蓮華経」とお題目を唱える際に用いられることで知られています。トントンとたたくことで唱題のリズムを整えます。

そのため法華の太鼓ほっけのたいこ」とも呼ばれています。

ことわざ『だんだん良くなる法華の太鼓』とは?

物事が徐々に良くなっている様子を表す「だんだん良くなる法華の太鼓」ということわざがあります。これは、物事が「良くなる」太鼓の音が「良く鳴る」がかけられたもの。

南無妙法蓮華経と題目を唱えながら敲く団扇太鼓、最初はぎこちなくても、練習を重ねることでだんだんと上手になっていく(鳴っていく)ということが由来だと言われています。

団扇太鼓の特徴:円形の枠に皮を張り柄をつける

画像引用:宮本卯之助(団扇太鼓 御題目付 7寸)

団扇太鼓は、円形の枠に一枚の革を張り、持つ時に便利であるよう柄をつけたもので、まさにうちわのような形をしています。また、胴の部分がないことも大きな特徴だと言えるでしょう。

上記の写真のように南無妙法蓮華経の題目が描かれているものもあれば、無地のものもあります。

音は太く「ドーンドーン」

うちわのように軽そうな見た目とは異なり、バチでたたくと「ドーンドーン」という太い音が響き残ることも団扇太鼓の特徴です。

さらに、声をあげて唱題や読経のときに打ち鳴らす木柾もくしょう(他の宗派では木魚に当たるもの)は甲高い音であり、これとの違いも対照的です。

三連の団扇太鼓で「だいじょぶだぁ」

志村けんさんのギャグとして有名な「だいじょぶだぁ」。

この掛け声に合わせてたたかれていたものも、団扇太鼓の一種とされています。この太鼓は、ネタを披露するために番組で特別に製作されたもの。三連の団扇太鼓とバチを組み合わせた特徴的な形をしています。

団扇太鼓に関してよくある質問

団扇太鼓を用いる宗派は?

団扇太鼓を用いる宗派は日蓮宗系の仏教宗派です。お会式や寺院の須弥壇しゅみだん (本尊を安置する場所)、家庭の仏壇などで「南無妙法蓮華経」とお題目を唱えるときに使用されます。

他の宗派で用いられることはなかなかありません。

▶︎お会式について詳しくはこちら

団扇太鼓の価格は?

団扇太鼓の価格は種類やサイズによって異なります。例えば、1尺(直径30㎝程度)のものであれば1万円から3万円で販売されています。

国産のものが多く、木の柄に牛皮を張っているため高価なものが多いようです。

まとめ:団扇太鼓とは唱題に合わせ打ち鳴らす太鼓のこと

団扇太鼓とは、文字通り形状がうちわに似た太鼓の一種で、日蓮宗系の仏教宗派で用いられる法具の一つです。

その特徴は、円形の枠に一枚の革を張り、持つのに便利なように柄をつけたもので、まさに団扇のよう。胴の部分がないことも大きな特徴と言えます。

また「南無妙法蓮華経」と題目を唱える際に用いられ、トントンと敲くことで唱題のリズムが整えられることから「法華の太鼓」とも呼ばれています。

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