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僧侶とは?住職や和尚との違い・僧侶になる方法・年収・役割について解説
僧侶とは出家をし、仏門に入って修行している人のこと
僧侶とは「そうりょ」と読み、出家をし、仏門に入って修行をしている人のことを指します。そのため、仏門に入り、仏教の教えを守っている人は全て僧侶だといえます。
僧侶は寺院で日々修行を積むだけでなく、宗派により定められた戒律を守る必要があります。
また、僧侶は男性の修行者のことで、女性の場合は尼僧(にそう)と呼びます。
僧侶は英語で「Monk」
僧侶の英訳は「Monk」または「priest」となります。
「Monk」はキリスト教の「修道士」の意味もあるため、仏教の僧侶だと「Buddhist monk」が相応しいでしょう。
僧侶を使った英語の例文
僧侶にお経を唱えてもらう
Have a monk chant the sutra
僧侶は仏の道を求め、修行している人だ
A monk is a person who seeks and practices the Buddha’s way
僧侶の役割は大きく分けて3つ
僧侶には大きく分けて
①仏の教えを広める
②葬儀における勤行
③法要での故人・先祖の供養
という3つの役割があります。
①仏の教えを広める
日本には仏教用語が根付いています。しかし、その言葉の正しい意味や教えを理解しているという人ばかりではありません。そのため、僧侶には釈迦の教えを深く学び、修行を積みながら、人々に仏の教えを広く伝えるという役割があります。
代表的なものには
・葬儀や法要の場で法話として仏教の教えを説く
・お寺で悩み事の相談にのる
などがあります。
②葬儀における勤行
勤行とは「つとめ励むこと」であり、故人や先祖だけでなく、生きている人々の幸せを願うために祈ることを意味します。
仏式の葬儀では僧侶が読経しますが、これも勤行の一つ。読経をし、故人に遺族の気持ちを伝えるという役割があるそうです。
③法要での故人・先祖の供養
僧侶の読経は、葬儀だけではなく法要でも行われます。一周忌などの法要だけでなく、お彼岸やお盆などに各家を訪問し読経することもその役割の一つです。
特に四十九日が明け、初めて迎えるお盆(初盆:はつぼん・にいぼん)には、僧侶を招き読経をあげてもらう家庭も多いです。
故人や先祖を供養することも、僧侶の大切な役割だといえるでしょう。
住職や和尚と僧侶の違い
僧侶の他にも、仏門に入った人の呼び名があります。
代表的なものは
・住職
・和尚さん
・お坊さん
です。
どれも僧侶を指す言葉ですが、それぞれに意味が異なります。失礼のないよう、僧侶の立場に添った呼び方を意識することが大切です。
住職:お寺に居住し、お寺の維持や運営を担う僧侶のこと
住職は、お寺を住まいとし、そのお寺の運営や管理をになっている僧侶のことです。一つのお寺に一人の住職がいることが基本です。
和尚:一人前と認められた僧侶のこと
一人前の僧侶として認められた人を「和尚」と呼びます。
一般的には「おしょう」と呼ばれますが、宗派によっては「わじょう」や「かしょう」と呼ぶこともあります。
お坊さん:僧侶全般を指す呼び方
よく耳にする「お坊さん」は、僧侶全般を指す呼び方です。
親しみを込めた呼び方とも言えますが、フランクな印象にとらえられることも。立場が分からない場合は「ご僧侶」や「お坊様」、立場が分かるなら「ご住職」と声をかける方が無難です。
僧侶になるには学びと修行が必要不可欠
僧侶になるための資格はありませんが、所属する宗派から「僧籍(そうせき)」という身分を取得する必要があります。
資格はないとはいえ、仏教に関する深い知識を得るための「学び」と信仰する宗派の寺院での「修行」が必要不可欠だといえます。
僧侶になる方法
僧侶になるには
・仏教に特化した学部・学科のある大学や専門学校で学ぶ
・信仰する宗派の寺に弟子入りして修行する
などの方法があります。この他、最近では通信教育で仏教を学ぶ教材も登場しているようです。
どの方法を選んだとしても、修行に入る前に得度式(とくどしき:悟りを求め、仏道の修行に入るための儀式)を済ませ、日々の修行に励ことが大切です。
僧侶の年収は檀家の数で左右される
僧侶の収入の大部分は、檀家からのお布施や葬儀・法要に伴う寄付金です。
地域によっては葬儀社からの依頼のほか、遺族から直接葬儀の依頼を受けることも多いため、檀家数の多さがお寺の収入を左右しているといえるでしょう。
年収200万円程度といった小規模な寺院もあれば、檀家が多く、年収1,000万円を超える寺院も。檀家の数により、年収にばらつきがある様子です。
また
・駐車場やアパート経営など不動産からの収入がある
・幼稚園や保育園などの施設を運営している
・寺院が観光地となっている
など、お布施や寄付金の他にも収入がある寺院もあります。この場合は檀家の数に左右されることなく、安定した年収を得ている可能性があります。
まとめ:僧侶とは仏門に入り修行を重ねる人全般を意味する言葉
僧侶とは、出家をして仏門に入り、修行を重ねている人のことです。よく耳にする「住職・和尚さん・お坊さん」も全て僧侶に該当します。
呼び方にはそれぞれに意味合いが異なるため、僧侶の立場にあった呼び名の使い分けが大切です。
僧侶には、仏の教えを広めるだけでなく、勤行を通じて故人や先祖を供養するという大切な役割があります。常に勉学に励み、修行を重ねることは簡単なことではありませんが、興味がある場合は、お寺に立ち寄ることから始めてみると良いでしょう。