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お供えの意味は?シーン別の喜ばれる品・NGの品・金額相場・マナーを解説
お供えとは故人や仏様に供える食べ物やお花
お供えとは、主に故人や仏様に供える食べ物やお花を指します。ただし、人によっては現金をお供えする場合もあります。
お供えの意味は故人への供養
お供えには大きく2つの意味がありますので、ご注意ください。一つは、施主が故人や仏様にお供えするという意味、二つめは周辺の方々が施主を通して、仏様や故人にお供えするという意味です。
この記事では、主に施主を通してお供えするお供え物について、シーン別の品物、金額相場、マナーなどについて説明します。
お供えの品を持っていくシーン
お供えの品を持っていくシーンは、主に法事や法要、お盆やお彼岸です。また、人によっては、お墓参りをする際にお供えの品やお花を持っていくこともあるでしょう。
ただし、お墓では食べ物をお供えできないケースもあるので、お寺に尋ねてみてください。
法事や法要
法事や法要でお供えの品を持っていくことがあります。ただし、地域にもよりますので、お住まいの地域にしたがってください。
仏教でお供え物の定番とされているのは、香、花、灯燭(とうしょく)、浄水、飲食(おんじき)の5つで、「五供」と呼ばれています。それぞれについて、下記で説明します。
香:お線香のこと
花:仏様にお供えする生花
灯燭:ろうそくに火を灯すこと
浄水:お墓や仏壇にお水をお供えすること
飲食:仏壇にご飯などの食事をお供えすること
お盆
夏のお盆の時期に、お供え物をもっていくことがあります。このお供え物は、故人のためにもっていくものなので、上記でご紹介した「五供」に合う物がおすすめです。
ただし、地域によりさまざまなので、地域のしきたりに従いましょう。
お彼岸
春や秋のお彼岸にお墓参りに行ったり、お仏壇に手を合わせたりする際に、お供え物も持っていくことがあります。食べ物やお花などが多いですが、地域による風習の違いもあるので、詳しい人に聞く、地域の情報がでているHPを調べるなど、情報を仕入れておきましょう。
お供えで喜ばれる物(シーン別)
ここでは、シーン別で喜ばれるお供え物をご紹介します。せっかく持っていくのであれば、喜んでもらえるものを持っていきたいものです。
ただし、地方によるお供え物の違いがありますので、ご注意ください。
葬儀ではお花や果物籠
葬儀では、御香典を持参しますが、それ以外にお供え物といいますと、お花や果物籠などが喜ばれます。
地域にもよりますが、親族や会社などで、お金を出し合って贈る場合が多いです。果物籠の場合、スイカやメロンのような丸い物が良いとされていますが、故人が好きだったフルーツを入れる場合もあります。
法事ではお花やお線香、お菓子類
法事では、お花やお線香、お菓子類をお供えすることが多いです。消えてなくなるものが良いとされていることもその理由です。
お供え物は、仏様のお下がりともいわれ、法要後に出席者に分けることもあるので、個包装のお菓子などが喜ばれます。
お盆ではお花、お線香、お菓子類
お盆の場合はお花、お線香やお菓子類等が喜ばれます。この時期に、都会から地方の実家に帰省するという方も多いのではないでしょうか。
親戚が集まることを考えますと、皆に分けられる個包装のお菓子類などはおすすめです。季節が夏なので、賞味期限が長いクッキーやおせんべい、マドレーヌなどが定番です。東京からの帰省でしたら、東京土産とされているものもおすすめです。
春のお彼岸はぼたもち、秋のお彼岸はおはぎ
お彼岸というと、春はぼたもち、秋はおはぎを連想します。しかし、お墓に生ものをお供えすることは、カラスなどの被害にあうため、NGとされているお寺が多いです。
ぼたもちやおはぎであれば、お仏壇にお供えして、早めに頂くことをおすすめします。また、お線香やお花なども喜ばれます。その他には個包装のお菓子も、集まった人たちに分けられるので、喜ばれるでしょう。
お供えにおすすめのお花
お供えにおすすめのお花をご紹介します。
- 菊
- スターチス
- トルコ桔梗
- 胡蝶蘭
- カーネーション
- ユリ
- リンドウ
- ケイトウ
お供えのお花に決まりはありませんが、においがきつくなく、淡い色で長持ちするお花が好まれます。何を選んだらよいかわからないという場合は、お花屋さんに任せると、法要に合うお花をアレンジメントで選んでくれます。故人の好きなお花など、こだわりがある場合は、伝えておくと良いでしょう。
お供えでNGになる物
お供えでNGになる物もあります。一般的殺生を感じさせる生もの、賞味期限の近い生菓子、においのきつい食物やお花などです。
殺生を感じさせる肉や魚
肉や魚は、殺生を感じさせるので、NGとされています。仏教の教えに「殺生をしてはいけない。」とあるからです。
肉や魚は食物として食卓に上がるものですが、仏教の考えに従いますと、お供え物としてはふさわしくありません。
賞味期限の近い生菓子など
上記でも触れましたが、賞味期限の近い生菓子をお仏壇にお供えすると、すぐに悪くなってしまい、衛生上良くありません。
たとえば、暑い季節にシュークリームなどをお供えしますと、クリームが暑さのために溶けてベタベタになり、周囲を汚してしまうことがあります。
ニンニクやパクチーのように香りが刺激的なもの
ニンニクやパクチーに代表される香りが刺激的なものもNGとされています。仏教と道教で仏壇に上げてはいけないとされる五辛(ごしん)を下記に挙げます。ご覧の通りにニラ、ニンニク、らっきょうはどちらにも含まれますので、特に気を付けたいものです。
仏教 | ニラ、ニンニク、ねぎ、らっきょう、※1のびる |
道教 | ニラ、ニンニク、らっきょう、あぶらな、※2こすい |
※1のびる:ユリ科の植物でニラに似たにおいがする。
※2こすい:パクチーのこと
これらは別名で五葷(ごくん)とも呼ばれ、怒りや情欲も引き起こすとされています。
不幸が根付くとされる鉢植えの花
鉢植えの花は、根がついていることで、不幸が根付くとされています。そのため、お供えのお花としてはNGです。
切り花の場合は、根がついていないので、お供えのお花としてふさわしいでしょう。
トゲのある花は地獄を連想させる
バラのようにトゲのある花もNGです。トゲは地獄にあるとされる「針山」を連想させるからです。地獄を思い浮かべるようなお花は、故人の供養にふさわしくないでしょう。
また、トゲがある花の場合、トゲでケガをすることがあります。特に枯れてしまうと、トゲがより鋭くなるので、片付けの際などに血を流してしまうことも考えられます。血は不浄であるうえに、仏壇のお花で流すのも良くありません。トゲのあるお花がNGなのは、こうしたケガの危険性も理由の一つと考えられます。
お供え物の金額相場
お供え物の金額相場も気になるものです。品物の場合と現金の場合でご紹介します。
品物の場合:3000円~1万円
品物の場合は、3000円~1万円くらいが相場です。3000円~1万円といいますと、ずいぶん差があるようですが、品物による値段の差、故人との親しさにもよると考えられます。
たとえば、お菓子ですと、3000円でそれなりの品が買えますが、お花の場合は5000円以上出さないとボリュームが出ないものです。その辺りの差が金額相場に出ているのでしょう。
また、故人との関係にもよります。関係が深かった場合は、金額も大きくなる傾向にあります。
しかし、お供え物は、あくまでも気持ちなので、金額にはそれほどこだわらなくても大丈夫です。
現金の場合:5000円~3万円
現金の場合もやはり、故人との関係にもよるでしょう。5000円~3万円となっていますが、3万円は少数です。
親戚関係など、故人との関係が深い場合は、多めの金額を包むと考えられます。また、品物なしてお金のみという場合もあるでしょう。
お供え物を持っていく際のマナー
お供え物を持っていく際のマナーも知っておきたいものです。
のし紙の表書きは「御供」
お供え物ののし紙の表書きは「御供」です。のし紙は、水引と表書きのみが印刷されている弔辞用を使います。
弔辞用のし紙は、誰からの贈物かわかるように、包装紙の上にかけてもらうようにしましょう。
黒白か黄白、双銀の水引
水引は四十九日までは黒白、それ以降は双銀ですが、関西では黄白を使います。他の地域では、三回忌以降に黄白を使うとされています。このように、地域によって異なりますので、お住まいの地域で確認してください。
水引は一度結ぶとほどけないとされる「結び切り」を使います。人生で一回で良いとされることだからです。
まとめ:お供えは故人への供養の品でお菓子類やお花などを供えることが多い
お供えは故人への供養の意味があり、お菓子類やお花などを供えることが多いですが、地域や人によっては現金の場合もあります。
法事や法要、お盆、お彼岸などに故人やご先祖様に供えます。特に決まりはありませんが、集まった人たちで分けられる個包装のお菓子、仏様にふさわしいお花、お線香、ろうそくなどが五供の考えから、おすすめです。
金額相場は品物で3000円~1万円、現金の場合は5000円~3万円が相場です。しかし、地域などによります。
のし紙の表書きは「御供」、水引はそのシチュエーションによって異なります。
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