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南無阿弥陀仏とは?意味・効果は?唱える宗派・南無妙法蓮華経との違いを紹介
南無阿弥陀仏とは葬儀などで唱える念仏の一つ
南無阿弥陀仏とは、葬儀や法事などで唱える念仏の一つです。
南無阿弥陀仏は、浄土宗、浄土真宗本願寺派、真宗大谷派、天台宗などで唱えられることが多いです。
南無阿弥陀仏の唱え方
南無阿弥陀仏を唱える際は、心を込めて一定回数繰り返すことが一般的です。
浄土宗では「十念(10回繰り返す)」という唱え方で「4回・4回・1回・1回」の4節に区切り、南無阿弥陀仏を繰り返し唱えます。初めの8回は「なむあみだぶ」と口にし、9回目は「なむあみだぶつ」と唱え、最後の10回目は他の節よりもゆっくり「なむあみだぶ」唱えることが多いようです。
もちろん、宗派や菩提寺により繰り返す回数や唱え方、発音(なんまんだぶ、なもあみだぶつ など)にも違いが見られます。
南無阿弥陀仏の意味:阿弥陀如来様に帰依します
南無阿弥陀仏は、インドから中国を経て日本に伝わったとされる言葉で、南無と阿弥陀仏にわけて意味を考えることができます。
南無=帰依します
南無とは、南が無いという意味ではなく、サンスクリット語の「namo」を音写したものです。「帰依します、尊敬します」という意味があります。
阿弥陀仏=阿弥陀如来
阿弥陀仏は阿弥陀如来のことです。
このうち、阿弥陀はサンスクリット語の「amitā-(はかり知れない)」を音写したもの。 仏は仏陀が語源で「悟りを開いた者」という意味があります。
従って、南無阿弥陀仏には
阿弥陀如来様に帰依します、信じお任せします
故人が阿弥陀如来の恩恵にあずかり、無事に極楽浄土へ行けますように
といった願いが込められていると言えるでしょう。
仏教宗派で唱える念仏(一例)
南無阿弥陀仏だけが念仏ではありません。各宗派の念仏(一例)は以下の通りです。
宗派 | 念仏 |
浄土宗・浄土真宗本願寺派・真宗大谷派・天台宗 など | 南無阿弥陀仏 |
日蓮宗・日蓮正宗 | 南無妙法蓮華経 |
曹洞宗・臨済宗 | 南無釈迦牟尼仏 |
真言宗 | 南無大師遍照金剛 |
律宗 | 南無毘盧舎那仏 |
「南無阿弥陀仏」と「南無妙法蓮華経」は何が違う?
南無阿弥陀仏も南無妙法蓮華経も一見似たようなフレーズですが、両者には用いる宗派が異なるだけでなく、意味合いに大きな違いがあります。
南無阿弥陀仏:阿弥陀如来様に帰依します
南無阿弥陀仏は、浄土宗や浄土真宗などで用いられる念仏で、仏様の名前を口に出して唱える念仏の一つです。
浄土宗と浄土真宗では、南無阿弥陀仏を唱える際の考え方に違いが見られますが、阿弥陀仏への感謝を込めるということに違いはありません。
南無妙法蓮華経:法華経の教えに帰依します
日蓮宗を開いた日蓮上人は、お釈迦様の本当の心が示されている法華経(妙法蓮華経)こそが世の中を救うと説きました。
妙法蓮華経は「全ての生き物を救い、仏のいる場所まで導くこと」を目的とした教えが込められたお経です。
南無妙法蓮華経は、妙法蓮華経の題目を唱えるもので「法華経の教えに帰依します、法華経を信じ、従います」という意味となります。
南無阿弥陀仏に関してよくある質問
まとめ:南無阿弥陀仏とは「阿弥陀如来様に帰依します」と誓いを込めて唱える念仏
南無阿弥陀仏とは阿弥陀如来様に帰依します・信じお任せします、故人が阿弥陀如来の恩恵にあずかり、無事に極楽浄土へ行けますようにと願いを込め、唱える念仏のことです。
加えて、阿弥陀如来様への誓いと感謝の意を込めて唱えることから、阿弥陀如来と参列者の結びつきが深まるとも考えられています。
南無阿弥陀仏は、浄土宗、浄土真宗本願寺派などで唱えられることが多い念仏ですが、宗派によって繰り返す回数、あるいは発音に違いがあります。
また、他の宗派では唱える念仏も違います。唱え方が気になる場合は、菩提寺などに確認しておくと良いでしょう。