本ページはプロモーションが含まれています。
民営墓地とは?他の墓地との比較や特徴を一挙解説!【終活の手引き】
民営墓地とは霊園の開発や販売などに民間企業がかかわっている霊園のこと
民営墓地(民営霊園)とは、宗教団体・財団法人・社団法人などからの委託を受けた民間の企業が管理・運営を行う霊園のことです。
平成17年度に厚生労働省が行った調査では、日本全国にある墓地の総数は873,441、地方公共団体の運営する公営墓地(32,513)と宗教法人の運営する寺院墓地(56,692)を引くと、多くの墓地が民間で運営されていることがわかります。
参考:墓地・火葬場・納骨堂数,経営主体・都道府県-平成17年度|厚生労働省
民営墓地(民営霊園)とは
民営墓地(民営霊園)とは、霊園の開発や販売などに民間企業がかかわっている霊園のことです。
石材店などが運営することが多く、宗派・宗旨を問わない自由なスタイルを選べることが特徴といえます。
民営墓地(民営霊園)の来歴
昭和初期の日本では寺院墓地や公営墓地が主流でしたが、昭和30年代頃に寺院墓地・公営墓地の2種類では墓地が不足すると懸念され、異なる墓地形態として民営墓地(民営霊園)が誕生しました。
中には宗教法人の経営でも宗旨・宗派不問の墓地として販売しているものを民営墓地(民営霊園)と呼ぶ場合があります。
民営墓地(民営霊園)の特徴
民営墓地(民営霊園)には以下のような特徴があります。
- 宗教・宗派に関係なく利用できる
- 申し込みの制約が少なくいつでも申し込みができる
- 生前に申し込みできる(公営墓地は生前申し込み不可)
- 利便性に優れた立地が多く設備やサービスが充実している
- イベントやキャンペーンなどが実施されていることが多い
- さまざまな種類の墓地が選べる
公営墓地や寺院墓地にはない特徴が民営墓地(民営霊園)にあることがわかります。
民営墓地(民営霊園)にかかる費用の相場
民営墓地(民営霊園)を購入する際には、次の3つの費用が発生します。
- 永代使用料
- 管理費
- 墓石代
民営墓地(民間霊園)の永代使用料は、公営霊園より少し高めです。
永代使用料は地価に比例する傾向があるため、同じ霊園内でも墓所によって価格は変わるため一概に相場などは算出できません。
また管理費は民営墓地(民間霊園)の立地によって異なり、相場は、5,000円~15,000円程度。
郊外よりは市街地の方が割高に設定され、墓石代は選ぶ墓石の種類・デザイン・材質などで価格が大きく変わります。
終活関連サービス事業を行う株式会社鎌倉新書が2020年に行ったインターネット調査では、一般墓の平均購入価格は約169万円と報告されています。
参考:【お墓】地方・都道府県別 お墓の消費者全国実態調査(2020 年)種類、金額、見学数、承継者の有無などを地域別に比較!地価や立地が影響し、一都三県ではとりわけ高額になる傾向|株式会社鎌倉新書
民営墓地(民営霊園)と他の墓地との比較
終活でお墓選びをするときは、墓地の特徴やメリット・デメリットを知ることが大切です。
自分の希望や条件に合った墓地選びをするために、民営墓地(民営霊園)と他の墓地との違いを理解しましょう。
墓地の種類は3種類ある
現代の日本における墓地は、民営墓地(民営霊園)・公営墓地・寺院墓地の3種類があります。
それぞれ運営者や特徴・条件が異なります。
公営墓地
公営墓地とは市町村などの各自治体によって運営・管理されている墓地のことです。
公営墓地は年間管理料が安価なことで人気がありますが、応募条件や応募期間があるため、いつでも誰でも購入できるというわけではありません。
寺院墓地
寺院墓地とは、寺院が管理・運営する墓地のことです。
一般的には、管理する寺院の境内にある墓地を指します。
寺院墓地はその宗旨宗派の檀家であることが基本であるため、寺院墓地を購入したい場合には新しく檀家になることが必要なケースがあります。
それぞれの墓地にはどんな違いがあるのか
それぞれの墓地にはどんな違いがあるのか、一覧表でご紹介しましょう。
民営墓地 | 公営墓地 | 寺院墓地 | |
運営・管理 | 民間業者 | 自治体 | 宗教法人(お寺) |
宗派・宗旨 | ないことが多い | ない | 限定されることがある |
費用相場 | 高め | 低め | 高め(お布施含む) |
特徴 | 利便性が高い 設備やサービスが充実 | 倒産や廃寺のリスクがない 生前購入は不可 | 檀家になることが条件 |
民営墓地(民営霊園)のメリットとデメリットを理解する
民営墓地(民営霊園)を検討する場合は、どんなメリットやデメリットがあるのかを知っておきたいものです。
民営墓地(民営霊園)のメリットとデメリットをご紹介しましょう。
民営墓地(民営霊園)のメリット
民営墓地(民営霊園)には、以下のようなメリットがあります。
- 場所やスタイルなど自分に合った霊園を探せる
- 檀家になる必要がない
- お墓の購入費用・諸経費などが明記されていることが多い
- 様々なニーズに対応したお墓がある
- 区画や墓石のデザインを自由に選べる
公営墓地には墓地を運営する自治体に居住していなければいけないこと、寺院墓地には檀家にならなければいけないことなど、さまざまな制約があります。
その点民営墓地(民営霊園)は自由度が高く、生前購入も可能なところが多いため、自分の希望に近いお墓を選ぶことができることがメリットです。
民営墓地(民営霊園)のデメリット
民営墓地(民営霊園)にはメリットだけではなくデメリットも存在します。
- 他の墓地に比べて費用が割高
- 指定石材店制度がある
- 運営会社が倒産してしまう可能性がある
- 大規模霊園は山裾や郊外に多い
- 墓じまいに高額な費用がかかることが多い
民営墓地(民営霊園)で注意したいのが、指定石材店制度です。
指定石材店制度とは、霊園内における墓石の購入や建立を決められた石材店でしか行えないという制度です。
希望の石材店があっても利用できず、一度決めたら変更ができないこともあります。
また指定石材店制度には、費用が高額になりやすいというデメリットもあるので、注意しましょう。
民営墓地(民営霊園)を選ぶときに注意したいポイントとは?
利便性の高さやサービスの充実度など、民営墓地(民営霊園)はメリットも多く、年々大規模な霊園がオープンし、さまざまなサービスが提供されています。
民営墓地(民営霊園)を選ぶときに注意したいポイントを3つご紹介しましょう。
①管理体制に問題はないか
地方自治体の運営する公営墓地や寺院の運営する寺院墓地と比べて、民間企業が運営する民営墓地(民営霊園)には、経営破綻など運営面のリスクが存在します。
破綻したからといってすぐに改葬などをしなければいけないわけではありませんが、できる限り購入前に管理体制などについて問題がないか調べることがポイントです。
②石材店選びの重要性
民営墓地(民営霊園)には指定石材店制度があります。
指定石材店制度は、指定業者に問題があっても他の業者に工事を依頼できないことがあり、悪質な業者に高額な請求をされたというトラブルも。
自分の希望する民営墓地(民営霊園)が決まったら、提携している石材店を調べ評判を確認しましょう。
長いお付き合いになるため、石材店選びは非常に重要です。
③全体でかかる費用
民営墓地(民営霊園)では、墓石の費用が相場よりも高いことがあります。
見積りを確認する時には費用に何が含まれているのかを確認することがポイントです。
また民営墓地(民営霊園)では、年間の管理費も他の墓地と比較すると割高になります。
年間の管理費は墓所の大きさによって異なるため、大きさが適正かなども検討する必要があるでしょう。
民営墓地(民営霊園)に関するよくある質問
民営墓地(民営霊園)に関するよくある質問をまとめました。
まとめ:民営墓地とは自由なスタイルを選べる墓地のこと
民営墓地(民営霊園)は、自由なスタイルを選べる墓地であると同時に、サービスや施設の充実度が高い墓地です。
他の墓地よりも費用相場が割高なケースもありますが、メリット・デメリットをしっかりと理解し、自分の条件や希望に合ったお墓選びを行ってください。