MENU

拝礼とは?読み方や意味、礼拝との違い、神道の拝礼作法や角度、中国の礼も紹介!

本ページはプロモーションが含まれています。

目次

拝礼は「はいれい」と読み頭をさげて礼をする作法

拝礼は「はいれい」と読み、頭を下げて礼をする作法を指し、主に神道で使用される言葉です。

私たちに最も身近な神道といえば神社ではないでしょうか。神道の儀式では、玉串拝礼という拝礼もあります。
ご家庭や会社、店舗や道場など神棚をお祀りしているところでは、神棚の拝礼も知っておくと損はないでしょう。

また拝礼を「はいらい」と読む場合は、元日に宮中などで行われる年賀の儀式を指します。

この記事では、主に神道の拝礼にまつわる作法や仕方、おじぎの角度などを解説します。
さらに「拝礼」と「礼拝」との違いや、中国の礼などもあわせて紹介します。

「拝礼」と「礼拝」の違いとは?

「拝礼」と「礼拝」は漢字を入れ替えただけですが、意味が異なってきます。それぞれどのような意味を持つのか解説します。

拝礼は主に神道で使用する言葉だが宮中行事を表す言葉でもある

「拝礼」には「はいれい」と「はいらい」の2つの読み方があり、読み方が異なると意味も異なります。

それぞれの意味は以下の通りです。

・拝礼を「はいれい」と読む場合
 頭を下げて礼をする作法を指し、主に神社や神棚の参拝、神道の儀式で使用されます。

・拝礼を「はいらい」と読む場合
 元日に宮中などで行われる年賀の儀式を指します。

礼拝は神仏を敬って拝む意味がありキリスト教や仏教で使用される

「礼拝」には「れいはい」と「らいはい」の2つの読み方があり、読み方が異なると意味も異なります。

それぞれの意味は以下の通りです。

・礼拝を「れいはい」と読む場合
キリスト教において、神に祈りをささげる儀式を指します。教会での礼拝とともにパンとぶどう酒を信者に分ける儀式や、キリスト教の教理および信者の生活へと人々を教え導くものが中心とされています。

・礼拝を「らいはい」と読む場合
仏教において、仏や菩薩(ぼさつ)に合掌し、また頭を低くさげて敬意をあらわす礼法を指します。合掌や頭をさげる他に、ひざまずいたり、五体投地するなど、宗派によりさまざまな礼法があります。

神社や神棚の拝礼の作法・おじぎの仕方や角度・唱えことばを紹介

神社や神棚の拝礼の作法、おじぎの仕方や角度を紹介します。また拝礼で述べる「唱えことば」も覚えておくと、ぐっと本格的な拝礼に近づきます。

神社と神棚の拝礼は「2拝2拍手1拝」が基本の作法・出雲大社や宇佐神宮の正式な拝礼作法は「2拝4拍手1拝」

神社や神棚の拝礼は「2拝2拍手1拝」が基本形の作法です。「2礼2拍手1礼」と「礼」と記している場合もありますが、意味は同じです。

しかし、出雲大社宇佐神宮は「2拝4拍手1拝」が正式な拝礼作法ですので、お参りの際は注意をしましょう。

拝は深いおじぎを指し、角度は90度です。

「2拝2拍手1拝」の作法は以下の通りです。

・前に進み姿勢をただします。
・背中を平らにし、腰を90度に折り、拝をします。この時の拝は2回行います。
・胸の高さで両手を合わせ、右指先を少し下にずらします。
・肩幅程度に両手を開き、2回打ちます。
 ※出雲大社や宇佐神宮では4回打ちます。
・指先を揃えます。最後にもう1回拝をします。

参照:神社本庁 参拝方法 拝礼の作法

神社や神棚での唱えことば「祓え給い、清め給え、神かむながら守り給い、幸さきわえ給え」

もっと本格的に神社の参拝や、神棚を拝みたいという方は以下の「唱えことば」を紹介します。

今回紹介する「唱えことば」は「神社本庁 神道での唱えことばについて」を参照しました。

①「祓い給い清め給え。神ながら守り給い幸い給え」

読み方:はらいたまいきよめたまえ。かむながら、まもりたまいさきわいたまえ

意味:お祓い下さい、お清め下さい、神様のお力により、お守り下さい、幸せにして下さい

②「吐普加美依身多女」

読み方:とおかみえみため

意味:「この言葉の本来の意味ははっきりしていませんが、「遠神能看可給」(遠つ御祖みおやの神、御照覧ましませ)、あるいは「遠神笑美給」(遠つ御祖の神、笑ほほえみ給え)といった意味であるともいわれています。もともと、占いに用いられた言葉なので、「神様の御心があきらかになりますように」という意味であったのではないかと思われます。」
引用元:神社本庁 神道での唱えことばについて

神社で「唱えことば」を声に出す際は、他の参拝者の方に配慮し、中央ではなく少しはじに寄ってお参りするようにしましょう。
「唱えことば」は「必ず唱えなさい」といった決まりはありません。唱えなくても神様に失礼にはあたらず、また「唱えことば」は声に出さず「心の中」で唱えても差し支えありません。

玉串拝礼(たまぐしはいれい)の作法を紹介

玉串拝礼(たまぐしはいれい)は「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」が正式名称です。

神道の葬儀や結婚式の他、安産祈願やお宮参り、七五三、地鎮祭(じちんさい)など、神道のさまざまな儀式において、玉串拝礼は欠かせない存在です。

玉串拝礼の作法は葬儀や結婚式、その他の儀式において共通です。作法の流れやポイントを紹介します。

玉串拝礼は神様に「玉串」をそなえ「2拝2拍手1拝」する

玉串拝礼のポイントは、神様に「玉串」をそなえる作法です。ここをしっかり押さえておけば、あとは「2拝2拍手1拝」を行うという流れです。

それでは玉串拝礼の流れとポイントを紹介します。

玉串拝礼の流れ玉串拝礼の作法とポイント
1神職や神主から玉串を受けとる受けとり方は右手で玉串の根元を上から持ち、つぎに左手を葉先の下に添えます。
2姿勢を正して神前へ向き直る姿勢を整え、玉串を胸の高さに持ち、左手の葉先がやや高くなるように持ちましょう。
3神前へ進む玉串を置く「玉串案」という台の一歩手前で止まり、おじぎをする。
おじぎの角度のは45度です。
4神様に祈念(きねん)する玉串の根本を右へ回し、手前に根元を持ってきます。
両手で根本を持ちます。
神前へ向かって玉串を立てた状態で、目を閉じ祈りを込めます。
5玉串を神前にそなえる① 玉串を回して、根元を神前へ向ける
根元を持っていた右手を、玉串の真ん中、葉の下に添えます。つぎに玉串を時計回りに回し、根元を神前へ向けます。

② 神前に玉串を置く
玉串の根本を神前にむけたまま、玉串案(台)に玉串を置きます。
6一歩下がる
7「2拝2拍手1拝」を行う※葬儀の際は、2拍手は音をたてないようにしましょう。これを「しのび手」といいます。

玉串を受け取ったら、玉串を時計回りに回し、根本を神前に向けるのがポイントです。玉串拝礼の際は、落ち着いて行いましょう。

また葬儀において、2拍手は音をたてないよう注意しましょう。

中国時代劇で見る礼・拱手(きょうしゅ・こうしゅ)とは?

中国の時代劇ドラマや映画の中でみかける、拳を手で包み、礼をする定番のポーズが「拱手(きょうしゅ・こうしゅ)」です。

拱手のもともとの作法は、両手の指を握らずに胸の前で軽く重ね、手のひらを自分の方へ向ける形でした。拱手の形は諸説あり、正確なところはよくわかっていません。

現在スタンダードとされているのは作法は以下の通りです。

男性:「右手を拳にし、左手でそれを包む」

女性:「左手に拳を作り、右手をそっと添える程度」

意味:依頼、感謝、尊敬など

左右を逆にすると、悲報を伝えるなど弔事の意味となってしまいます。拱手で礼を行う際は十分に注意をしましょう。

拝礼に関するQ&A

神社や神棚に拝礼する際、おじぎの角度は何度ですか?

おじぎの角度は90度です。拝は深いおじぎを意味しています。おじぎの前に姿勢をただし、背中は丸めず平らにし、腰を90度に折ります。

拝礼は英語でどう表すの?

拝礼:bowing one’s head 
神式を行う:perform Shinto bowing and clapping rituals

拝礼のまとめ

拝礼は頭を下げて礼をする作法を指し、主に神道の場で使用される言葉です。

拝礼のポイントをまとめました。

・拝礼は神道の儀式で使用する礼の作法
・礼拝は神仏を敬って拝む意味がありキリスト教や仏教で使用される
・神社や神棚の基本の拝礼は「2拝2拍手1拝」
・拝のおじぎの角度は90度
・唱えことばは機会があったら唱えてみよう
・玉串拝礼の作法は冠婚葬祭共通。しかし葬儀のみ2拍手は音をたてない「しのび手」にする
・中国時代劇の礼は「拱手」、拳を握る手は男性は右・女性は左

以上「拝礼」についてまとめてみました。拝礼の形や作法をふまえ、心を込めて神様にお祈りしましょう。

目次
閉じる