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忌事とは?意味や読み方、忌中・喪中と結婚式が重なった場合の対応を紹介

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目次

忌事とは「忌み避けるべきこと、穢を避け身を慎むべきこと」

忌事とは、「いみごと」と読み、「み避けるべきこと、けがれを避け身を慎むべきこと」という意味の言葉です。

穢れは他の人にうつしてしまうと考えられていた?

かつては、近親者が亡くなると残された遺族には「死の気枯れけがれ(穢れ)」が生じると言われてていました。さらに気枯れは、周囲に伝染してしまうと考えられていました

そのため、遺族は

  • 忌中きちゅう:没後から四十九日法要を終えるまでの期間
  • 喪中もちゅう:没後から一周忌法要を終えるまでの期間

この期間が終わるまで、自宅に篭って生活するなど、周囲との接触を断つべきとされていました。神社への参拝や慶事も避け、厳しく身を慎んでいたのです。

時代の変化とともに自宅に篭ることはなくなりましたが、忌中・喪中の期間は身を慎むべきとの考え方は今でも根付いていると言えます。

忌事=忌中や喪中の間に控えるべきこと

近しい親族や家族に不幸があり、忌中や喪中の間にあるときは、故人を偲び、静かに過ごすことが良いとされ、今でも慶事は控えるべきと言われています。

言い換えると忌中や喪中の間は以下のことが忌事になってしまいます。

  • 慶事(結婚式や地鎮祭・家の新築・増改築、パーティーや宴会など)
  • 神社への参拝
  • 新年の行事

慶事が忌事になってしまったらどうする?

葬儀・告別式などの弔事ちょうじ、また、慶事である結婚式。どちらも人生における大きな節目の一つです。

しかし、弔事のほとんどはいつ起こるか予測できないものであり、結婚式が忌事となってしまうこともあります。

そこで

①自分自身の結婚式を予定している場合

②友人などの結婚式に参加を予定している場合

の2パターンで、どのように対応すれば良いのかをご紹介していきます。

①自分自身の結婚式を予定している場合:両家で話し合うことが大切

自分自身の結婚式を予定している場合に忌中・喪中が重なってしまった場合、特に忌中となる場合は、忌明けまで延期することが望ましいと考えられています。

しかし、

故人も結婚式をとても楽しみにしていたし、延期することで
参加していただくゲストの都合を変えてしまうことになるかな・・・

などを理由として、予定通りという判断を下す人もいます。

これも間違いとは言えませんが、自分自身の結婚式が忌中・喪中と重なった場合は、延期するか予定どおりとするか、両家でじっくり話し合い、判断していくことが大切です。

②友人などの結婚式に参加を予定している場合:事情を話した上で再判断

友人や会社の同僚などの結婚式への参加を予定しているタイミングに忌中・喪中が重なってしまった場合も、特に忌中と重なるならば、出席を辞退することが望ましいと言われています。

一方、結婚式を挙げる当事者側から「そういったことは気にしないから」と言って参加を望まれる場合もあります。

まずは、相手方に「近しい親族や家族に不幸があったこと」を伝え、その上で再判断することが良いでしょう。

忌事と弔事の違い

忌事と似た言葉に弔事ちょうじがあります。どちらも不幸があったことに関連するものですが、両者の違いは以下の通りです。

  • 弔事:お通夜・葬儀・告別式など、人の死に伴う儀式のこと
  • 忌事:忌み避けるべきこと・穢れを避け、身を慎むべきこと

弔事が不幸に伴う儀式を指すことに対し、忌事は不幸に伴い慎むべき事柄を広く意味している言葉だと言えます。

忌事に関してよくある質問

忌事の読み方・意味は?弔事とは違う?

忌事は「いみごと」と読み、「忌み避けるべきこと」「穢れを避け、身を慎むべきこと」という意味があります。

なお、弔事は「お通夜・葬儀・告別式など、人の死に伴う儀式」を指しています。

忌事と弔事は、どちらも不幸に関連する言葉ではありますが、両者の意味は異なります。

▶︎忌事と弔事の違いについてはこちら

結婚式と忌中・喪中が重なったらどうする?

慶事である結婚式と忌中・喪中が重なってしまった場合は、延期や出席の辞退が望ましいと言われています。

しかし、家族や出席者の都合を考慮すると必ずしも延期が良いとは言い切れない場合もあります。例えば「故人も楽しみにしていたから」として、予定どおりとする人や忌明けして喪中にあるのであれば「予定どおりでもよい」とする柔軟な考え方を持つ人も増えてきました。

そのため、延期とするか、予定どおりとするか、両家で話し合い、判断していくことが大切です。

また、会社の同僚や友人などの結婚式に参加を予定している場合も、出席の辞退を伝えることが望ましいと言われています。その一方で「それでも参加してほしい」と参加を望まれることもあるでしょう。

まずは、不幸があったことを先方に伝え、その上で再判断すると良いでしょう。

▶︎慶事と忌中・喪中と重なった場合について詳しくはこちら

まとめ:忌事とは人の不幸に伴い、慎むべきとされる事柄を広く意味している言葉

忌事とは「忌み避けるべきこと、穢を避け身を慎むべきこと」という意味です。つまり、人の不幸に伴い、慎むべきとされる事柄を広く意味している言葉だと言えます。

これは、かつては穢れは伝染してしまうと考えられていたことに理由があります。不幸があると、家族は決まった期間、自宅に篭って生活したのはこのためです。

自宅に籠る習慣は現代ではみられませんが、近しい親族や家族に不幸があり、忌中や喪中にあるときは、穢を避け身を慎み、慶事は控えるべきとされる習慣は今でも残っています。

不幸はいつ起きるか予測できないものがほとんどです。予定していた慶事が忌中・喪中と重なってしまった場合は、家族や周囲とじっくり話し合って、実施(参加)・延期の判断を下すことが大切です。

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