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凡夫とは?凡人のこと?意味と読み方を簡単に紹介

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目次

凡夫とは煩悩に惑わされている状態の人のこと

凡夫とは、仏教の教えを理解していない人怒りや妬みなど煩悩に惑わされている状態の人を指す仏教用語です。読み方は「ぼんぷ」または「ぼんぶ」。

語源はサンスクリット語の「prthagjanaプリタクジャナ」で、これが漢語に訳されています。

意味が転じて使われることも

煩悩に惑わされている状態を「愚かだ」と捉え、この意味が転じて

  • 無学な人
  • 文字を知らず、品位のない人

のことを指すときに用いられることもあります。

他にも、

  • 平凡な人
  • 普通の人

などを指して用いることもあります。

凡夫は六道輪廻を繰り返す

仏教の道理を理解していない凡夫のままでは、いつまでたっても悟りを得られません。そため、地獄・餓鬼がき畜生ちくしょう阿修羅あしゅら・人間・天上の六道ろくどう輪廻りんねを繰り返すと言われています。

凡夫の反対は「阿羅漢あらかん

煩悩に惑わされている人が凡夫であるならば、最高の悟りを得た聖者である阿羅漢あらかん」が対義語だと言えるでしょう。言い換えれば、仏教では、聖者となる以前の段階を凡夫と呼んでいるといえます。

阿羅漢とは?

阿羅漢とは、尊敬や施しを受けるに値するような聖者のこと。語源はサンスクリット語の「arhatアルハット」またはパーリ語の「arahantアラハント」と言われており、インドの宗教一般において尊敬されるべき修行者を意味しています

仏教が目指すものは凡夫を脱し仏となること

仏教にはさまざまな宗派が存在しますが、どの宗派であっても目的としていることは凡夫を脱し、仏となることです。

この手法としてさまざまな考え方や修行が生まれ、現在の仏教宗派に至っていると言えるでしょう。

凡夫に関してよくある質問

凡夫の意味と読み方は?

凡夫は煩悩に惑わされている状態の人を意味する仏語です。

読み方は「ぼんぷ」または「ぼんぶ」です。

▶︎凡夫の意味について詳しくはこちら

ことわざ「仏も昔は凡夫なり」の意味や使い方は?

平家物語の中に「仏も本(元)は凡夫なり我等も終には仏なり」という一説があります。これは釈迦も元々は煩悩の多い凡夫だったが、修行を積んだことで悟りを開くことができたのであるから、だれでも修行を積めば仏になることができる』という意味。

この一説から「仏も昔は凡夫なり」と、ことわざとして用いられるようになりました

どんな人でも努力すれば目標を達成できるという広い意味があり、コツコツと頑張っている人へのエールなどとして使われています。

▶︎使い方の一例

「仏も昔は凡夫なり」というように、日々の努力を怠らなければ、希望の大学へ必ず合格できるよ。

まとめ:凡夫とは煩悩に惑わされている私たちのこと

凡夫とは、仏教の教えを理解していない人、怒りや妬みなど煩悩に惑わされている状態の人を意味する仏教用語。つまり、今を生きている私たちを指す言葉だと言えます。

凡夫のままでいると、いつまでたっても悟りを得られず、六道の世界に輪廻を繰り返す状態が続くともされています。

仏教の目的は、凡夫を脱し、仏となること。そのためのさまざまな考え方や修行が生まれ、現在の仏教宗派に至っていると言えるでしょう。

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