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追悼とは?読み方と意味は?哀悼・慰霊との違い、追悼文の例文も紹介
追悼とは故人の死を悲しむ気持ちを表明すること
追悼とは、誰かが亡くなったときに、その人の生前を偲んで、死を悼み悲しみにひたる気持ちを表明することです。
読み方は「ついとう」。
直訳ではありませんが、英語では「mourning」となります。
追:後からたどる、悼:人の死を悲しむ
追:追いかける・以前のことを後からたどるという意味
悼:人の死を悲しむという意味。
つまり、追悼とは、故人の姿をたどりながら、死を偲び悲しむという意味だと言えるでしょう。
公的な式典:追悼式
追悼は死を悲しみ、心を悼めていることを周囲に発信する行為のことであり、公的な意味を含んでいます。このことから、戦没者や、過去に起きたことがないような災害で命を落とした人たちなどを偲ぶ公的な式典を「追悼式」と呼びます。
式典に参列した人々は、悲しみを共有、発信し合い、故人を偲びます。
追悼と似た意味合いの言葉:①哀悼②慰霊
①哀悼
②慰霊
は、追悼と似た意味の言葉ですが、違いがあります。
①哀悼:誰かの死を悲しむ気持ちそのものを意味する言葉
「哀」には死を哀れみ、悲しむという意味があり、哀悼は「人が亡くなったことに対して「悲しく思っている」気持ちそのものを指します。このため、悲しみを表明する行為である追悼とは異なります。
また、哀悼は弔電などの文言に用いられ、話し言葉では使用しないというポイントもあります。話し言葉では「お悔やみ申し上げます」などを用いることが一般的です。
②慰霊:亡くなった人などの霊魂を慰める
慰霊とは、文字通り「霊魂を慰める、冥福を祈る」という意味です。霊魂には、この世を去った人だけでなく、動物なども含まれます。
また、慰霊は身近な人の冥福を願うのではなく戦争や自然災害、交通事故など、特定された要因で命を落とした人々に向ける言葉です。慰霊には、この点でも追悼と異なる点があるといえるでしょう。
お悔やみの気持ちを表した「追悼文」とは
亡くなった人の生前を思い出し、功績を讃える文書を「追悼文」と言います。
没後しばらく時間が経ってから営まれる「故人を偲ぶ会」や「お別れ会」などで用意されることが多く、また、家族や親族など身近な葬儀では使われないことが一般的です。
友人への追悼文の例文
生前の○○さんは、どんな人の相談にも真摯に向き合われていました。そんな○○さんの優しさは、会社の同僚・後輩・部下へとしっかり伝わっています。○○さんに、心からの敬意と哀悼の意を表します。
キリスト教徒である場合の例文
私が〇〇さんとお出合いできたことを神に深く感謝します。神の御元で健やかに過ごされますよう、お祈り申し上げます。
ポイント
追悼文を送りたい相手がキリスト教徒の場合は、文中に供養・成仏・冥福などの仏教用語は用いないよう注意しましょう。
まとめ:追悼とは故人の生前を偲んで悲しみにひたる気持ちを表明する行為のこと
追悼とは、誰かが亡くなったときにその人の生前を偲んで、死を悼み、悲しみにひたる気持ちを表明すること、周囲へ発信・表明する行為のことです。
このため、公的な意味も含んでおり、戦没者やかつてないような大災害で亡くなった人たちなどを偲ぶ式典を「追悼式」と言います。
また、似た意味合いのものとして哀悼、慰霊という言葉があります。
哀悼:人が亡くなったことに対し「悲しく思っている」気持ちそのものを指す言葉
慰霊:身近な人の冥福を願うのではなく、戦争や自然災害、交通事故など特定された要因で亡くなった人々に向ける言葉
両者とも「死に対する悲しみを表す」点では同じですが、使われる場面が異なるため注意しましょう。