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喚鐘とは?茶道具?浄土真宗の仏具?意味や打ち方を紹介

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目次

喚鐘とは法会の開始を知らせる小型の釣鐘

喚鐘とは、法会など儀式の開始に合わせ、僧侶に集合の合図として打ち鳴らす小型の釣鐘のことです。

読み方は「かんしょう」。

小鐘しょうしょう報鐘ばうちょん犍稚かんち行事鐘ぎょうじしょうなどと呼ぶこともあります。

釣鐘は大きさで呼び方が異なる

お寺で見かける釣鐘は、大きさによって呼び方が異なります

大きいものが梵鐘ぼんしょう、小さくなるにつれて半鐘はんしょうとなり、喚鐘に至っては、高さ50㎝〜60㎝、直径約30㎝以下のものが該当します。

小さい喚金は、木製の架にかけ床に据えて使用する場合もあります。

喚鐘は、堂内や軒下に吊り下げられ、木槌でき鳴らすことが一般的ですが、より小型のものは木製の架にかけ床に据えて用いるものもあります。

梵鐘とは?

梵鐘とは、お寺にある大きな釣鐘のことです。撞木しゅもくを用いて撞き鳴らすことが一般的で、重く、余韻のある音が特徴です。大晦日に鳴り響く「除夜の鐘」としても知られています。

喚鐘の打ち鳴らし方

喚鐘の打ち鳴らし方は、宗派や寺院によって違いが見られます。打ち鳴らし方の一例は以下の通りです。

真言宗

初めはゆっくりと強く数打し、続いて次第に速く弱く打つことを三回繰り返したあと、最後に大きく三打するという三通三下さんつうさんげです。

浄土真宗本願寺派

適当な感覚で強く七打したあと、打ち上げて打ち下ろします。続いて強く五打し、再度打ち上げ打ち下ろしを行い、最後に三打(二打目は小さめに)します。

このほか、初めは強く間を空けて打ち、続いて次第に弱く小刻みに打ったあと最後に強く三打するという一通三下いっつうさんげという打ち方もあります。

喚鐘は茶道でも用いられる

画像引用:高岡銅器 中村宗光 唐銅製『喚鐘』

喚鐘は、法会など仏事だけではなく、茶道でも入室の合図として用いられています。

鳴らす回数は5回ですが、流派によって鳴らすタイミングや音の大きさに違いが見られます。

表千家、裏千家、武者小路千家では、次のとおりです。

鳴らすタイミング鳴らす音の大きさ
表千家広間で鳴らす大小中中大
裏千家夜咄よばなしのときに鳴らす
※夜咄とは、冬至に近い頃から立春までの間、夕暮れ時から行われる茶事のこと
大小中中大
武者小路千家夜咄のときに鳴らす大小大小大

喚鐘についてよくある質問

喚鐘とは茶道の道具のこと?

喚鐘は、小型の釣鐘のことで、法会の合図として鳴らされる他、茶道において茶席の支度が整ったことを知らせるためにも用いられています。

表千家や裏千家など、流派によって鳴らすタイミングや音の大きさに違いが見られます。

浄土真宗での喚鐘の鳴らし方は?

浄土真宗の喚鐘の鳴らし方は、適当な感覚で七打してから、打ち上げて打ち下ろします。

その後、引き続き五打してから再度打ち上げて打ち下ろし、最後に三打します。

最後の三打の内、二打目は小さく打つとされています。

まとめ:喚鐘とは法会の合図や茶席が整った知らせとして鳴らす小型の釣鐘

喚鐘とは、法会など儀式の開始に合わせ僧侶に集合の合図として打ち鳴らす小型の釣鐘のことです。

高さ50㎝〜60㎝、直径約30㎝以下のものが喚鐘に該当し、堂内や軒下に吊り下げられ、木槌で撞き鳴らすことが一般的です。小型のものは、木製の架にかけ床に据えて用いることもあります。

打ち鳴らし方は、宗派や寺院によって違いが見られます。

▶︎打ち鳴らし方の違いについて詳しくはこちら

茶道において茶席の支度が整ったことを知らせるためにも用いられています。

この場合も、表千家や裏千家など、流派によって鳴らすタイミングや音の大きさにも違いが見られます

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