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【動画付き】玉串奉奠の正しいやり方は?意味・作法・行われる行事・玉串料を解説!

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目次

玉串奉奠とは神道の儀式で行われる儀礼

玉串奉奠(たまぐしほうてん)とは、神道の儀式において行われます。玉串を祭壇に捧げる儀式です。

この記事では、そんな玉串奉奠について、作法、行われる行事、玉串料について紹介します。

玉串は榊の木に「四手」「紙垂」という紙を下げたもの

玉串奉奠の玉串は、榊や杉等の木に紙(「四手」「紙垂」(しで)という紙)を結びつけたものです。また、紙ではなく、木綿を結ぶこともあります。

因みに「四手」「紙垂」は神社の注連縄(しめなわ)や神主が持つ祓串(はらえぐし)にも使われています。紙のギザギザ部分は雷を表し、豊作のための雨乞いと雷によって悪い物を祓うという意味があります。

神道の考えでは、玉串は神様の世界と人間界の橋渡しをすると考えられています。儀式で、玉串奉奠が行われるのもそのためです。

仏教の焼香にあたる

玉串奉奠は仏教でいうと焼香にあたります

仏教の焼香は、香で心身を清めて仏様に故人の冥福をお祈りします。神道における葬儀(神葬祭)では、玉串奉奠を行うことで故人が安らかに眠ってくれることを願います。玉串には神様の霊が宿っていると考えられているからです。

神様へのお供えを意味する

玉串は神様へのお供えの意味もあります。それは神前へのお供え物と同じ意味です

因みに神前のお供え物は神饌(しんせん)と呼ばれます。米、魚、野菜、果物、塩、水、神酒が主です。神様への感謝を意味し、行事の後の直会で頂くことになっています。

玉串奉奠の作法を動画付きで紹介

ここからは、玉串奉奠の作法を葬儀の場合で説明します。受け取ってから一礼し、玉串を置いてからは二礼二拍手一礼です。動画でもご覧になってください。

さまざまな神道の行事で行われる作法なので、覚えておくと役に立ちます。何度か繰り返すと覚えられます。

1.玉串を受け取る

まずは立って喪主や遺族にごあいさつします。そして、神主に一礼し、両手を出して玉串を受け取ります。その際は右手が葉、左手が枝になっているはずです。それを右手で上を覆うようにして、右手が枝、左手が葉になるように持ち換えます。

持ち換えたら、胸の高さまで持ち上げるように玉串を持ちます。そして、玉串案という玉串を置く台まで進んでださい。

2.一礼する

玉串案まで進んだら、一礼します

その際は玉串を右回りに90度回転させてください。そして、玉串の根部分を持ってお祈りします。

3.玉串を置く

お祈り後、玉串を枝を左手に持ち換え、時計回りに180度回します

枝側を祭壇にし、両手でその上に玉串を置きます。この際はゆっくり丁寧に行うことがポイントです。

二礼二拍手一礼

次に祭壇を向いた姿勢のまま二歩後ろに下がります。そして二礼二拍手一礼です

深い礼を二回(二礼)、音を立てない忍び手という拍手を二回します。(二拍手)その後は最後の一礼です。深く丁寧にお辞儀しましょう。

二礼二拍手一礼後は、二歩下がって向きを変えます。そして神主、遺族に会釈して席に戻ってください。

h3動画

こちらは二礼二拍手一礼の動画です。説明よりも動画を見た方が分かりやすい方は、ご覧になって参考にしてください。

出典:神道青年全国協議会

玉串奉奠が行われる行事

玉串奉奠はどんな行事で行われるか気になる人は多いでしょう。ここからは、そんな行事を説明します。

葬儀

神式の葬儀「神葬祭」では、お焼香の代わりに玉串奉奠を行います。

行うのは神職、喪主、故人の遺族や親族、参列者です。故人の魂が安らかでいられるようにお祈りします。

結婚式

神社などで行う神前の結婚式でも玉串奉奠を行います。新郎、新婦で神様に結婚の誓いを立てます。玉串奉奠を行うのは、他に媒酌人や親族です。

親族の式にお呼ばれする際は、覚えておきたいものです。

お宮参り

赤ちゃんの健やかな成長や長寿を祈るために行うお宮参りでも、玉串奉奠が行われます。

赤ちゃんのご機嫌にも合わせて行います。赤ちゃんのご両親や祖父母などが参列し、幸せな空気に包まれます。

七五三

七五三は子供が7歳、5歳、3歳の時に行われます。

祝詞の後に玉串奉奠が行われます。お子様、ご両親、祖父母などが厳かな気持ちで祈祷を受けます。

地鎮祭

地鎮祭は土地の神様に工事の安全・無事を願います。そして、土地をつかわせてもらうことに感謝する行事です。

そんな地鎮祭には、神主に来てもらい、祈祷や玉串奉奠を行います。または、神社に出向いて祈祷や玉串奉奠を行う場合もあります。

玉串料とは神道の金品

玉串奉奠を行う際に納める玉串料について説明します。玉串料は神道における金品でお金を納めます。

初穂料との違い、葬儀における玉串料についても取り上げます。

初穂料との違い

玉串料、初穂料はともに神様に捧げるお金です。その違いは慶事のみか葬儀にも使えるかです。一般的に初穂料は慶事のみ、玉串料はさまざまな場面で使えます。用途を表にしてみました。

初穂料交通安全祈願、厄除祈願、安産祈願、初宮詣、七五三詣など、神葬式以外に使える(どちらかというと慶事中心)
玉串料神様にお供えする玉串に変わるものという意味。神社で行う祈祷、結婚式などのおめでたい席、神葬式とすべてにおいて使える。

葬儀における玉串料

ここでは、神道の葬儀(神葬式)における玉串料について説明します。水引、相場についてです。

水引・相場

玉串料は黒白双銀の結びきりの水引が付いた不祝儀袋を使います。または、郵便番号の書いていない白封筒でも大丈夫です。

玉串料の相場は、関係性にもよります。

  • 自身や配偶者の親:5~10万円
  • 自身や配偶者の祖父母:1~3万円
  • 自身や配偶者の兄弟・姉妹:3~5万円
  • 親戚:1~3万円
  • 会社関係:5,000円

よくある質問

玉串とは何ですか?

玉串は紙垂をつけた榊の枝です。神事で参拝者や神職が神前に捧げます。この玉串を神様に捧げて拝礼することが玉串奉奠です。

葬儀で行う玉串奉奠を教えてください。

玉串を捧げて二礼二拍手一礼します。拍手(かしわで)は音を立てないしのび手です。

玉串奉奠を行う理由は?

神様の恩恵を受けるためです。

玉串の紙垂は神様を意味するため、玉串には神様の霊が宿っていると考えられます。したがって、神前にささげて祈ることにより、神と人が一体化されるとよって神様の恩恵を受けられます。

玉串の読み方と意味は?

玉串は「たまぐし」と読みます。神饌のように神様にお供えするという意味があります。

玉串と榊の違いは?

玉串は榊を素材にしています。榊は神道と関係が深く「さかき」という呼び方は、「神様と人間の境にある木」からという説が有力です。

まとめ:玉串奉奠の作法は二礼二拍手一礼・神様への感謝を表す

玉串奉奠は二礼二拍手一礼で神様への感謝を表します。二拍手は忍び手と言われる拍手で音を立てずに行います。

そんな玉串奉奠で使用される玉串には神様の霊が宿っているとされています。そのため、玉串奉奠は神様への感謝の表しと考えられます。

尚、玉串奉奠は葬儀のみでなく、結婚式や七五三、お宮参りなど神式のあらゆる行事で行われます。この機会に正しいやり方を覚えておきましょう。

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