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墓碑銘とは?墓石に彫る文言のこと?読み方や意味を紹介
墓碑銘とは墓石に彫る文言や短い文のこと
墓碑銘とは、墓石に彫る文言や短い文のことで、お墓の顔のような重要な役割を持ちます。一般的には楷書体で彫られることが多く、文字と一緒に家紋が入っているものも見られます。
読み方は「ぼひめい」。
英語訳は「Epitaph」
墓碑銘の英語訳は「Epitaph」。ギリシャ語で“墓の上に”を意味する「ἐπιτάφιος」が語源とされています。
墓碑銘の種類
墓碑銘には以下のような種類があります。
種類(彫られる文字) | 特徴 |
〇〇家之墓 〇〇家先祖代々之墓 | どの家のお墓なのかが分かる墓碑銘。 しかし、お墓の継承者がいない家庭も増えており、今では使い勝手が良くないとの見方もある。 |
故人の俗名や戒名 | 1人用や夫婦墓など継承墓としないものの墓碑銘。夫婦墓の場合は、向かって右側に夫、左側に妻とすることが一般的。 生きている間に彫る場合は、文字を朱くする。 |
故人を偲ぶ言葉など | 故人に向けた家族の言葉(ありがとう、感謝、心、和、絆、夢、慈愛、一期一会など)や、お経の一部などの墓碑銘。 |
宗教による墓碑銘の傾向
墓碑銘には「必ずこの文字を入れなければならない」という決まりはありません。しかし、宗教によって以下のような文字が好まれる傾向があります。
浄土宗・浄土真宗:南無阿弥陀仏、倶会一処
浄土宗や浄土真宗では、最も大切な言葉である『南無阿弥陀仏(阿弥陀仏に帰依する)』を彫る傾向にあります。
この他、阿弥陀経にある『倶会一処(最後まで運命をともにする)』を選ぶことも。これには「亡くなった人はみなさん極楽浄土で会い、生まれる」という意味があります。
真言宗:南無大師遍照金剛
真言宗では、「弘法大師空海に帰依する」という意味の『南無大師遍照金剛』を彫ることもあります。この他、頭に大日如来を意味する梵字の「ア」を入れて「〇〇家先祖代々之墓」とすることもあります。
天台宗:南無阿弥陀佛
天台宗では、本尊である阿弥陀仏に帰依するという意味の『南無阿弥陀佛』、また、阿弥陀仏を意味する梵字の「キリーク」を入れて「〇〇家先祖代々之墓」と彫ることもあります。
日蓮宗:南無妙法蓮華経
日蓮宗では、法華経に帰依するという意味の『南無妙法蓮華経』を彫る傾向にあります。この他、ひげ文字という独特な書体を使うのが一般的です。
神道:奥津城
神道のお墓は、奥津城と呼ぶため『〇〇家之奥津城』と彫る傾向にあります。奥津城は「神様の眠る場所」という意味を表しています。
墓碑銘についてよくある質問
まとめ:墓碑銘とは墓石に彫る文言や短文のことで、お墓の顔のようなもの
墓碑銘とは、墓石に彫る文言や短い文のことで、お墓の顔のような重要な役割があります。
一般的には、どの家のお墓なのかが分かる「〇〇家之墓、〇〇家先祖代々之墓」などと彫りますが、故人の俗名や戒名、故人を偲ぶ「ありがとう」などの言葉を彫ることもあります。
この他、宗派や宗教によって好まれる文言を彫るという傾向も見られます。
▶︎墓碑銘の種類について詳しくはこちら
墓碑銘の文字入れには1ヶ月程度が必要で、文字入れ費用の目安は一人あたり2万円から5万円と言われています。期間や料金を確認した上で進めていきましょう。
墓碑銘に彫る文字に決まりはありません。しかし、好きな楽曲や詩などの一節を入れるとなると、著作権に触れる可能性があるため、著作権の管理団体に問い合わせることを忘れないでおきましょう。