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【墓参りの作法を学ぼう】お墓掃除のやり方をしっかり解説
お墓参りとは故人の冥福を祈ること
お墓参りは手を合わせて故人の冥福を祈る行いです。故人に現状報告したり、お願いをしたりする人もいるでしょう。
この記事ではお墓参りの作法やお墓掃除のやり方を説明します。
お墓参りの時期に決まりはない
お墓参りに行く時期は特に決められていません。故人の命日やお盆、お彼岸、年末年始に行くことが一般的です。
その他に進学や就職、結婚など人生の節目となる報告や、志望校に受かるためなどのお願いに行く場合も考えられます。
お墓参りの作法
お墓参りには、「明確な正解」といえる作法が存在するわけではありません。宗派や地域によって慣習が異なることもありますが、原則としては故人を偲び、ご先祖様への感謝の思いを胸にしっかりとお参りすることが第一です。ただし服装、用意すべき道具や基本的な流れはしっかりと抑え、ご先祖様に失礼のないようにしたいものです。
お墓参りの服装
お墓参りの服装には明確なルールは示されていませんが、派手過ぎる色、肌の露出がある服は故人を悼む場にはふさわしくありません。黒や濃紺のような落ち着いた色合いの清潔感のある服装が望ましいでしょう。
靴は転ばないことやお掃除で身体を動かすことを考えると、履き慣れたあ歩きやすいものがおすすめです。たとえばスニーカーやローヒールなど。お墓周辺は小石が多い場所もあるために、ハイヒールのような歩きにくいと思われる靴は、転びやすいためおすすめできません。
お墓参りに用意するもの
お墓参りの際に用意するものは、お供え物や掃除道具などです。掃除道具はお寺に置いてある場合もあります。
お供え物 | 掃除道具 | その他 |
生花 お線香 お菓子や飲み物 半紙(お菓子の下に敷く) | スポンジ 柄のついたブラシやスポンジ 雑巾やタオル ゴミを入れる袋 | 数珠 お線香の火をつけるライターやマッチ お掃除の際にあると便利な軍手 花ハサミ(生花を花瓶にいれやすい長さに切ったり植木を切ったりする場合に使う) 夏の暑い日は帽子があると便利 |
お墓参りの流れ
一般的なお墓参りの流れです。
- ご先祖様に失礼にならないように、石鹸などできれいに手を洗う。
- お寺の場合は本堂に行って住職に挨拶しお参りをする。
- 下記に書いた手順を参考にお墓掃除をする。
- お花、お供え物を供え、ライターやマッチで火をつけてお線香をあげる。
- ひしゃくできれいな水を汲み、お墓全体にかける。
- 腰をかがめ、目をつぶって手を合わせ、心の中で故人に語りかけるようにお祈りする。(人によってはお経を唱える場合も。)
- お掃除をした場合はその際に出たゴミなどを袋に入れて片づけ、お供え物を持ち帰る。
食べ物は持ち帰る
食物のお供え物は、腐敗したりカラスに食べ散らかされたりする恐れが考えられるので、お参りのあとに持ち帰ります。特に食べ物が腐りやすい季節には注意しましょう。お寺に迷惑をかけてしまうことが考えられます。
こうしたことを考慮して食べ物をお供えしないという人も多いです。またお寺の方でお断りとされているケースもあります。
お墓掃除のやり方
お墓参りの際には、併せて、もしくは事前にお墓掃除を行いたいものです。そんなお墓掃除は決まったやり方があるわけではありません。その家ならではの手順に沿ってで行うのもありですが、今回は一般的なやり方で説明します。
用意するもの
用意するものは上記の掃除道具です。
スポンジや柄のついた道具などは、家にあるもの、100均などで売っているもので十分です。ただし、墓石を傷つける恐れのある、たわしなどの金属類はNGです。
タオルや雑巾は墓石や洗った物を拭くのに使用するので、数枚あると便利。家にあるものでも100均等で買った物でもよいです。
枯れた花や抜いた雑草など、お墓参りで出たゴミを入れておくのに使うゴミ袋も忘れないようにしましょう。スーパーの袋やビニール袋などで大丈夫です。
掃除の手順
掃除の手順は周辺からきれいにしていく感じです。その後、小物や墓石などを洗い、たまった汚れを取ります。
- 周辺の雑草を抜いたり、落ち葉を掃き出したりする。(お墓に生えた雑草が伸びて隣のお墓に迷惑をかけることもあるので要注意。)
- 水を流しながら、スポンジなどで墓石を洗う。
- 花瓶や線香皿を取り出して洗う。
- 乾いたタオルで掃除して濡れた部分の水気をふき取る。
お墓掃除の注意
お墓掃除をするには、周囲にある植木や小物のお手入れにも気を配りたいものです。また汚れの種類によって、使う道具、洗い方を工夫することもおすすめです。
ここでどんなことに注意すべきか知っておくと良いでしょう。
植木は墓石を洗う前に手入れを
お墓に植木がある場合は、墓石を洗う前にお手入れしてください。
まずは、鎌を使ったり軍手を使ったりして雑草を抜きます。そしてハサミを使って植木を切りそろえます。作業を終えた後は、周囲に散らかった雑草や葉っぱをゴミ袋に入れて片づけておきましょう。
洗剤は使用しない方が良い
墓石の汚れを落とすためには洗剤が必要と考える人もいるかもしれませんが、使用しない方が賢明です。なぜならば、洗剤によって墓石が変色する恐れがあるからです。家庭用の食器洗剤、お掃除用の洗剤はお墓掃除には合わない可能性があります。
またホームセンターで取り扱っているお墓掃除用の洗剤は、汚れや石の種類によって使い分けする必要があり、素人判断ではわかりにくいことも。汚れ落としとしては、水洗いで事足りるでしょう。
細かい部分は柔らかい毛のブラシや軍手を使う
墓石に刻まれている文字部分などは、汚れがたまりやすいです。そんな細かい部分は柔らかい毛のブラシを使ってきれいにします。または軍手をした指で汚れをなぞると落ちやすいです。
花瓶や線香皿は丁寧に洗う
花瓶や線香皿は取り出して洗います。
花瓶の場合は柄のついたブラシやスポンジを使って底まで洗います。汚れやヌメリなどがこびりついて臭いもするので、お墓参りのたびに洗った方が良いでしょう。
線香皿は残っているお線香のカスを捨てて、スポンジを使ってきれいに洗います。
墓石は上から下へ洗う
墓石は水を流しながら、上から下に向かって洗います。やわらかいスポンジで優しく洗ってください。力を入れてごしごしこすり過ぎると、墓石を傷つける可能性があるので注意しましょう。
洗った後は、乾いたタオルなどで水滴を残さないように丁寧にふきます。
代行サービスもある
お墓掃除をこまめにできない場合もあります。たとえば家が遠い、仕事が忙しいなど人によって諸事情が考えられます。そんな時はお墓掃除の代行サービスもおすすめです。
代行サービスの事例です。
- 普段のお墓掃除:11,000円位~
- 専用洗剤などを使う専門クリーニング:18,000円位~
- 研磨などできれいにする磨き直し:大掛かりなクリーニングのため値段は高めで20万円位~
まとめ:お墓参りの作法は故人の冥福を祈ること、お掃除は草むしりや掃き出し、墓石磨きなど
お墓参りの作法といえるのは故人の冥福をしっかりと祈ることです。その際には服装、お供え物前などに気を配ります。またお参りの際か事前には、お墓掃除をしてお墓をきれいにします。周囲の草むしりや掃き出しをしたら、洗剤は使わず水を流しながら墓石や花瓶などを洗ってください。
お墓参りとお掃除はご先祖様の供養になるでしょう。