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デジタル遺品の対処法を徹底解説!パスワードの解明・追悼アカウントへの移行の仕方【私の体験談 】
デジタル遺品は故人の情報やデータ
デジタル遺品は故人の情報やデータです。家族と共有のものもあれば、家族の知らない故人独特のものもあります。時には、家族の知らなかった故人の秘密がわかることも。また、ここ最近広まったLINEペイやauペイのような支払いに関するものもデジタル遺品です。
デジタル遺品の種類
デジタル遺品には、どんな種類があるか挙げてみました。どんな方でも使っているようなものが多いです。
- パソコンやスマホのデータ(写真などやファイルなど)
- SNS情報
- スマホ決済
- クレジットカード情報
- ネットバンキング
- メール
- ブログ
家族の知らなかったことがわかることも
家族が知らなかった故人の情報がデジタル遺品で発覚することも考えられます。以下に想像できることを挙げます。
- 家族が知らなかった秘密の預金があった。
- 浮気していた。
- 家族の知らない借金があった。
- 家族に内緒で旅行を計画していた。
- 大きな買い物をしていた。
- 家族へのプレゼントを注文していた。
中には、知らない方が良かったと思う事実もあるかもしれません。
スマホ決済の残高は家族に残せない
支払いに使うスマホ決済には、残高がある場合も想定できます。そんな場合は、家族が引き継げると故人も本望でしょうが、残念ながらスマホ決済は本人以外には使えません。以下はauペイの利用規約です。
第11条(禁止事項)
本サービスは、本サービスに登録された会員ご本人様のみのご利用を認めるものです。会員は、ご親族であっても本サービスを共有して使用することはできません。また、会員は、本規約に基づき取得した権利・義務を第三者に譲渡・貸与・担保設定・その他処分することはできません。
上記によりますと、auペイの利用は本人のみとなっています。他の○○ペイサービスも同様です。しかし、万が一のことがあれば、柔軟に対応する可能性もありますので、各運営会社に問合せてみるのも良い方法です。
【体験談】故人のPCのパスワードがわからなくて困った
ここで、私の体験を記述します。亡くなった父が使用していたPCのパスワードがわからなくなり、困ってしまったことです。
父のPCのパスワードがわからない
人一倍と言ってよいほどに元気だった父が亡くなったのは、かれこれ13年前のことでした。死因は転んで頭を打ったことによる脳挫傷です。余りに突然の不幸でした。家族全員が悲しみの真っ只中だったといっても過言ではありません。
父は日頃、PCを愛用していました。しかし、一緒に住んでいた母や弟は、そのPCをさわったことがなかったため、パスワードを知っているのは故人のみ。そのため、父の死後はPCが開けなくなりました。
当時は今ほど、PCに関する情報が少なく、パスワードの探し方などはわかりませんでした。私の周囲にもPCに詳しい人はいなかったのです。それでも、いろいろと情報を探しましたが、どうすることもできませんでした。
結局は処分した
「もういい。」と母は言いました。父のPCに関してです。情報を集めるのにも疲れてしまったようでした。結局、業者に頼んで亡父のPCを処分したのです。
私としては、何か重要な情報が入っているかもしれないので、何とかしたかったのですが。母を説得することはできませんでした。パンドラの箱のように思えた故人のPCが開かれることはなかったのです。
パソコンやスマホのパスワードが分からない時の対処法
13年前と違い、今ではPCやスマホのパスワードがわからない場合の対処法がいろいろと出ています。パスワード解析ソフトや心当たりの番号を入れるなどが考えられます。それでも無理な場合は専門業者に相談することも可能です。
パスワード解析ソフトを使用(PC)
パスワード解析ソフトは、無料のものも有料版もあります。今回は評判の良い「PassFab 4Winkey」をご紹介します。
このソフトは有料ですが、無料版でお試しができます。Windowsパスワードリセットディスクを作れるソフトです。CD、DVD、USBフラッシュドライブを使用します。
パスワードが分からなくなったPC以外のPCが必要です。
たとえば、USBを選択しますと、そこに書き込みされるので、それを使ってパスワードがわからなくなったPCを起動させることができます。
スマホの場合は心当たりのある番号を入れてみる
スマホのロック解除もなかなか難しいものです。考えられるのは、年齢が高い方だとそれほど難しい番号は使わないということです。余り複雑なものだと忘れてしまうと思い、わかりやすいものにしているのではないでしょうか。
たとえば、誕生日や電話番号などを使用しているかもしれません。心当たりのある番号を入れてみることをおすすめします。
専門業者に相談
上記の方法でわからない場合は、専門業者に相談しましょう。インターネットで探す方法は「デジタル遺品 専門業者」で検索することです。
全国展開の専門業者をご紹介します。日本PCサービス株式会社で運営する「ドクター・ホームネット」です。デジタル遺品の相談にのってもらえるので、ご心配なことがあれば、連絡してみてください。
追悼アカウントに移行しSNS情報を保護する
SNS情報は、追悼アカウントに移行して保護する方法が存在します。facebook、instagram、twitter、LINEの場合をご紹介します。
facebookの場合
facebookの追悼アカウントは、故人の思い出をシェアする場所です。主な特徴を挙げてみます。
- アカウントの所有者名に「追悼」と表示される。
- 友だちは追悼タイムランで故人との思い出をシェアできる
- 故人がアップした写真や投稿は残る
- 追悼プロフィールに表示されないのは、「知り合いかも」の他、広告や誕生日のお知らせなど
- 追悼アカウントはログインできず、管理人※のいない追悼アカウントは手を加えられない
※管理人とは
追悼アカウント管理人は、故人に指定された人で、故人の公開アカウントを管理します。友だちリクエストの承認や写真の管理を行います。
instagramの場合
instagramの場合は、故人の近親者の申請によって、追悼アカウントに移行できます。変更するためには、死亡を証明することが必要です。
追悼アカウントの機能は以下です。
- 誰もログインできない
- アカウントの所有者名に「追悼」と書かれる
- 故人の投稿はそのままになり、シェアしていたユーザーは見ることができる
- 既存の投稿や情報を変更できない
twitterの場合
twitterの場合は、追悼アカウントがありません。そのため、近親者や遺産管理人がアカウント停止フォームよりアカウント凍結することになります。
ヘルプセンターの中にアカウント停止フォームがあります。そこで故人のアカウント削除に関する問合せも可能です。
LINEの場合
LINEの場合も追悼アカウントは存在しません。アカウントを削除するには、遺族から問い合わせるようになっています。
LINEの問合せフォームで問い合わせてください。何もしないと、そのままアカウントが残ります。
追悼アカウントにしたくない場合・メールの場合
人によっては、追悼アカウントにはしたくないと思う場合もあります。また、メールの場合は追悼アカウントはないので、遺族が削除を依頼することになります。
一番良いのは、亡くなる前に自分で退会するか、エンディングノートに退会をお願いしたいと書き記しておくことです。
亡くなる前に退会
仮に自分が亡くなる日が近いと感じたら、予めSNSやメールを退会しておくと家族にも迷惑をかけません。退会するのには、そんなに時間もかかりませんし、深く原因を追及されることはないでしょう。
各SNSやメールのやり方に従って退会の手続きを取ってください。
エンディングノートに退会してもらえるように書いておく
体調が思わしくない時などは、退会するのも煩わしいことがあります。そんな時は、エンディングノートに退会してほしいと書き残しておきましょう。できれば、処理をお願いしたい人の名を書いておくとわかりやすいです。
ただし、いきなりここで名前を出されてしまうと困惑することも考えられます。予め、お願いしたいということを話しておきましょう。
SNSを含めたデジタル遺品はメモ書きでエンディングノートに残しておくと便利です。以下に書いておくべき項目を挙げます。
- PCのログインパスワード
- マイクロソフトのアカウント
- スマホのパスワード
- ネット回線のIDやパスワード
- SNSのアカウント、ID、パスード
- ネットバンキングの情報
- 株取引の情報
- よく使っていた通販サイトのIDやパスワード
デジタル遺品について私の希望
私の場合、デジタル遺品をどうしたいか考えてみました。
SNSやメールなどは、死期がわかっていたり、ある程度の年齢になったりしたら、自分で削除しようと思います。苦しくてどうにもならない時、何もわからなくなってしまった時は、子供に頼みたいと思っているので、エンディングノートに書いておくつもりです。
SNSやメールなどは、死期がわかっていたり、ある程度の年齢になったりしたら、自分で削除しようと思います。苦しくてどうにもならない時、何もわからなくなってしまった時は、子供に頼みたいと思っているので、エンディングノートに書いておくつもりです。
以下は実際に書いたダイソーのエンディングノートです。
まとめ:デジタル遺品は希望を家族に伝えるか自分で処理しておく
PCやスマホ、ネットバンキングなどのパスワードといったデジタル遺品は、所有者の死後のトラブルが想定できます。たとえば、デジタル遺品にノータッチで亡くなってしまった場合です。パスワードの解明など、解明ソフトや専門業者に頼むなどの方法はありますが、家族が困ることが考えられます。
デジタル遺品については、自分に何かあった時のためにエンディングノートなどに記しておくと後ほどの混乱を防ぐことができます。SNSやメールなどの個人情報は、予め削除するか、家族を管理人にして追悼アカウントに変更することが可能です。
いつかこの世にお別れする時に、残った家族が困らないように対処しておくことも、家族への思いやりでしょう。