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功徳とは?読み方・意味・英語・類語は?掃除で功徳を得る?無財の七施について紹介

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目次

功徳(くどく)とは2つの意味をもつ仏教用語

功徳とは「くどく」と読むことが一般的で

①現在や来世にもたらす幸福の元になる善い行い

②神仏から得られる恵み・ご利益

という2つの意味がある仏教用語です。

なお、​​功徳を「こうとく」と読む場合もあります。この場合は「功績(てがら)と徳行(すぐれた徳とその行ない)」という意味になります。

功徳は他者のために積むもの

功徳は、見返りを求めず他者に対して善い行いを積むことで得られるとされています。お寺を建立すること、仏像を造ることなどがその例です。

仏教では、自分の幸せだけでなく周囲の幸せを願うことも重要視されています。功徳を積むためには「自分のため、人のためを問わず、善い行いをしよう」という気持ちが大切です。

功徳を積むための7つの行い

功徳を積むために重要とされている「善い行い」ですが、一見簡単なように見えて難しいものです。

日常生活のなかで「無財の七施(むざいのしちせ)」と呼ばれる、お金がなくてもできる7つの布施行を心がけると良いとされています。

無財の七施

名目読み方意味
眼施げんせ優しい眼差しで相手を見つめること
和顔施わがんせ穏やかな笑顔で接すること
愛語施あいごせ愛情のある言葉で接すること
身施しんせ自分の身体を使い、奉仕すること
心施しんせ周囲の人のために心を配ること
床座施しょうざせ席や場所を譲ること
房舎施ぼうじゃせ雨風をしのげる場所を提供すること

功徳の英語訳・類語

功徳の英語訳・類語の一例は、以下の通りです。

英語訳:「pious act」・「merit」

功徳を英語に訳すと「pious act」となります。この他「merit(利点)」や「benevolence(慈悲)」、「virtue(美徳)」なども功徳の意味として表現されることもあります。

例文1:善いことを心がけ、功徳を積む

Keep in mind good things and accumulate merit.

例文2:人々を助けることは功徳を積むことにつながる

Helping people leads to merit

類語:善行・高徳・明徳など

功徳の類語は

・善行(ぜんこう:道徳にかなった善い行いのこと)

・高徳(こうとく:徳がすぐれて高いこと)

・明徳(めいとく:正しく公明な徳のこと)

などがあげられます。

お釈迦様が説いた「掃除をすることで得られる功徳」とは

仏教の開祖であるお釈迦様は「掃除をすることで功徳を積める」と説いています。

その内容は以下の通りです。

自身清浄(自らの心が清められる)

他心清浄(他の人の心まで清めることができる)

諸天歓喜(周囲の環境が整い、生き生きとしてくる)

端正の業を植ゆ(周囲の人の心、物事も整ってくる)

命終の後、まさに天上に生ずべけん(死後、必ず天上に生を受ける)

掃除をすることで来世は天界に転生できる?

また仏教では、死後は六道の世界に転生し、それを繰り返す(輪廻転生)と考えられています。

私たちが今生きている世界は、幸せの多い順から数えて二番目の「人間界」です。転生する世界は、現世での行いにより決まるとされ、善い行いをすれば良い世界に、悪い行いをすれば悪い世界に転生してしまいます。

お釈迦様は、一生懸命掃除をすることで、来世は人間界の一つ上の「天界」に転生できると説いています。それほど身辺の清潔さを保つことが大切だと考えているのです。

まとめ:功徳とは善い行いにより得られる神仏からの恵みのこと

功徳とは、見返りをもとめず他者に対して行う行為により得られる、神仏からの恵みのことです。仏教では「無財の七施」と呼ばれる無償の善い行為を、日常的に心がけると良いと考えられています。

また、仏教の開祖であるお釈迦様は「掃除をすることで功徳を積める」とも説いています。

周囲への心ある優しい行いや対応を心がけ、現世で功徳を積んでおけば、来世の自分の人生も幸せで豊かなものとなります。自分のためだけでなく、人のために善いことをすれば、結果として自分に善いことが返ってくると言えるでしょう。

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