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秋の彼岸はいつからいつまで?おはぎが行事食?秋に咲く代表的な花も紹介

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目次

秋の彼岸とは9月に訪れる彼岸の期間のこと

秋の彼岸とは、毎年9月に訪れる彼岸の期間のことです。

彼岸は年2回訪れ、秋の彼岸は秋分の日を中日として前後3日間の合計7日間が該当します。

※今年の彼岸入りについて詳しくはこちら

彼岸は日本独自の文化って本当?

春と秋を問わず、彼岸の期間には仏壇・仏具の掃除をし、お墓参りをするという風習があります。しかし、仏教のルーツであるインドや中国にはこういった風習はなく、これはあくまでも日本独自の文化だと言えます。

お彼岸の風習は「ご先祖様がこの世に戻ってきてくださる」という考えから根付いたものであり、古来から日本にある先祖崇拝の名残だと言えるでしょう。

秋の彼岸に咲く花:菊・萩・彼岸花

秋の彼岸である9月を代表する花には、菊・はぎ彼岸花ひがんばななどがあげられます。

多くの品種がある「菊」

仏花として用いられることも多い菊は、9月に咲く花の代表格。多くの品種があることでも知られています。

秋の七草の一つ「萩」

「萩」という漢字には秋が入っています。9月ごろに見頃を迎える花をつける萩は、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウとともに秋の七草にも該当しています。

彼岸の季節に咲くことで名付けられた「彼岸花」

秋の彼岸の頃に花を咲かせることから名付けられた「彼岸花」。別名で曼珠沙華まんじゅしゃげとも言われています。花茎の先に強く反り返った鮮やかな赤い花が群生して咲き、あたり一面が赤く彩られることでも知られています。

秋の彼岸の行事食:おはぎ

秋の彼岸の行事食といえば、餅米を粒あんで包んだおはぎです。その語源には、9月を代表する「萩の花」を見立てたものという説があります。

一方、春のお彼岸の行事食は、餅米をこしあんで包んだ牡丹餅ぼたもち

どちらも餅米をあんこで包んだ和菓子であることに変わりはなく、季節の花に由来して呼び名が付けられたと言われています。

秋の彼岸におはぎを供えることの由来

秋の彼岸におはぎを供えることには

・貴重な砂糖を使ったものをお供えすることで感謝の気持ちを伝えるため

・餅米や小豆はお祝い事や特別な行事に欠かせないものであるため

・赤い小豆には、邪気を払う効果があるため

など、さまざまな由来があると考えられています。

秋の彼岸に関してよくある質問

なぜ秋の彼岸におはぎを供えるの?

古来から、餅米や小豆はお祝い事や特別な儀式には欠かせないものでした。

ぼた餅やおはぎの材料もこの餅米と小豆です。このため、ご先祖様への感謝と家族の健康を願って、餅米をあんこで包んだぼた餅とおはぎを彼岸にお供えしたことがその始まりだと言われています。

この他、赤い小豆には邪気を払う効果があると信じられていたとの説もあります。

おはぎは粒あんで作るもの?

おはぎは粒あん、ぼた餅はこしあんとイメージされます。これは、小豆の状態により、作るあんが異なっていたためです。

昔は、秋の小豆は収穫したてのものであり、皮までやわらかく食べられることから粒をいかして粒あんとして加工されていました。一方、春まで保存した小豆は皮が固くなってしまうため、皮を取り除きこしあんとして加工されていたのです。

これが、秋の彼岸でお供えするおはぎが粒あんで包まれている理由です。

しかし、現代では通年を通して良い状態の小豆が使用できるため、季節による使い分けはなくなっているようです。

まとめ:秋の彼岸とはご先祖さまを偲ぶ9月の彼岸期間のこと

秋の彼岸は、秋分の日を中日とした前後3日間、合計7日間の彼岸期間のことです。

彼岸には仏壇仏具の掃除をしたり、お墓参りに行きますが、これは日本独自の先祖信仰の名残だと言えます。

また、秋の彼岸にはおはぎ(餅米を粒あんで包んだ和菓子)を供えることが一般的です。お祝い事や特別な行事に欠かせない餅米や小豆を用いたおはぎを供えることには、ご先祖様への感謝、家族の健康を願うなどの意味が込められています。

さまざまな事情から秋の彼岸にお墓参りが叶わない場合でも、できる範囲で先祖を敬い、日頃の感謝を伝えるようにすると良いでしょう。

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