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死生観とは?死に向き合うときに考えたいこと・向き合うメリットを解説
死生観とは生や死について考えること
死生観とは生や死について考え、自分なりの価値観や考え方を示すことです。
死をタブー視するのではなく、自分らしい最期を考えたり、これからの生き方を見つめ直すことで、死への前向きな準備のきっかけとなります。
死生観とは
死生観は、生きることと死ぬことの価値観です。
多くの場合は、人生の最期が近くなった際に意識するものですが、身近な人の死や自身が患った病気などをきっかけに向き合う人もいます。
死について考えることはネガティブなことではなく、終活に代表される『自分の生と死を意識して生きること』に繋がります。
死生観の意味
死生観が意味することは、生きることと死ぬことについて、判断や行為の基盤となる考えをまとめることです。
死生観を英語で表すと『View of life and death』となり、『生と死に対する意見』と直訳することができます。
死生観と宗教
死生観は信仰している宗教に影響される部分が大きいといわれています。
日本での死生観を最初に記述したものとしては『古事記』・『日本書紀』等の神話が挙げられますが、現在の日本でもっとも浸透しているのは仏教の死生観です。
仏教は、もともと生・老・病・死の苦という問題から出発しており、生と死についてもっとも深く考えてきた宗教です。
他の宗教では全く異なる死生観があり、『輪廻』『復活』などが信仰されているものもあります。
死生観を考えるメリット
死生観に向き合い、考えることのメリットはどんなことがあるのでしょうか?
生と死について考え向き合うメリットを3つご紹介しましょう。
やりたいことが明確になる
死というものを意識した時点でやりたいことが明確になります。
いずれ死を迎えることはわかっていても、漠然とした期限のない死は、恐怖・畏怖でしかありません。
身近な人の死や病気などで死を見つめたとき、自分に与えられた時間に限りがあることが理解できます。
残された時間で自分がどう生きるのか、自分らしい最期を迎えるためには何をすれば良いのかといった具体的な行動を起こすことができるようになります。
死に対する漠然とした恐怖が軽減される
人は生まれてきた以上必ず死を迎えますが、多くの人は天寿を全うして死ぬという意識を持っています。
80年・90年という長い人生を全うできるという保障がなく、いつどんなことで突然死を迎えることになるのかという漠然とした不安を抱えながら生きているものです。
しかし死生観に向き合い、自分の生と死を客観的に見つめ直すことができると、死に対する漠然とした恐怖が軽減されます。
『いつ死ぬかわからない』と怯えるのではなく、いつか来る死を自然に受け入れることができるようになるのです。
漠然とした恐怖が軽減されることは、死生観を考える大きなメリットといえるでしょう。
終活を行う意欲が湧く
終活とは、自分らしい最期を迎えるための準備を行う活動です。
『いつ死ぬかわからないから』『まだ若いから』などと悠長に構えていると、終活の重要さに気付けず、なかなか始めることができないという人は少なくありません。
いつか来る死・いつ来てもおかしくない死を認めることができると、終活を行う意欲が湧きます。
終活に真剣に取り組めるようになることは、死生観をしっかりと持つことで得られるメリットの一つです。
死生観と終活
死生観を持つことは、終活と密接な関係があります。
死生観と向き合い、有意義な終活に取り組むために知っておきたいことを2つご紹介しましょう。
死生観と向き合うときに考えたいこと
死生観と向き合うことは、自分らしい最期の迎え方を考えることにもつながります。
終活でもっとも重要なポイントとの共通点といえるでしょう。
お墓・医療・延命…自分が本当に望んでいることはどんなことなのか、じっくりと考えたら家族とも話し合い、自分の思いを伝えることがとても大切です。
死生観を考えることは悪いことではありませんが、独りよがりにならないようにすることがポイントになります。
家族のいない方は必ず専門家へ相談すること。
自分の思いや考え方を何らかの形で表面化させることを目標にすべきです。
終活を行う重要性とは
死生観と終活は密接なつながりがあります。
終活は自分の生や死を考え、残された家族に負担をかけないように準備する活動です。
- 自分の気持ちを伝えられること
- 死に対する漠然とした恐怖が薄れること
- 死に対する覚悟が決まること
など、終活には多くのメリットがあります。
できれば自分の身体が動く元気なうちに終活に取り組み、これからの人生の過ごし方を考える機会を持てるようにすると良いでしょう。
死生観の指標となる名言3選
死生観は人それぞれの価値観で異なるものです
しかし明確な死生観を持てない段階では、歴史上の人物の残した名言が指標となることもあります。
心に残る死生観の指標となる名言を3つご紹介しましょう。
『人は死ぬ。あたりまえだ』釈迦
釈迦は実在した仏教の開祖です。
仏教には「四苦」という言葉があり『生・老・病・死』の4つのことを指します。
人間は生まれた以上、必ず老い、病気になり、最後には死んでいく、という誰もが背負うプロセスを説いた名言です。
『人の命なんて、心配してもしなくても、終わる時には無情に終わるもの』手塚治虫
手塚治虫氏は日本を代表する漫画家・アニメ監督です。
『鉄腕アトム』『ブラックジャック』『ジャングル大帝』など数々の傑作を生みだし、マンガの神様とたたえられました。
1989年にガンで生涯を閉じましたが、最期の言葉は「頼むから、仕事をさせてくれ」だったそうです。
自分の病を知らず、最期まで仕事に情熱を燃やしていた手塚氏の生きざまが見える名言です。
『死が訪れた時に死ぬのは俺なんだ。だから自分の好きなように生きさせてくれ』ジミ・ヘンドリックス
ジミ・ヘンドリックスはアメリカのギタリストです。
ロック史上最高のギタリストとして評価され、多くのミュージシャンに影響を与えました。
27歳という若さでこの世を去りましたが、奇抜なファッション・ド派手なステージアクションだけではなく、その高い音楽性は後世まで語り継がれています。
破天荒な生き方を如実に表した名言といえるでしょう。
死生観に関するQ&A
死生観という言葉自体に馴染みのない方も多いかもしれません。
死生観に関するよくある質問をピックアップしましたので、参考にしてください。
まとめ:死生観とは生死に関する自分の価値観のこと
死生観とは、生死に関する自分の価値観のことで、人それぞれ異なるものです。
死生観を考えるきっかけもさまざまですが、『死』をネガティブに捉えないことがポイントになります。
死は誰にでも必ず訪れるもので、その迎え方を考えようというのが死生観なのです。
死生観に向き合う年齢などは決まっていません。
自分自身の残された時間を意識することで、これからの生き方ややりたいことを見つけるきっかけになるでしょう。