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喪章とは?読み方・意味は?誰がつける?喪章の種類・着け方を紹介
喪章とは故人の死を悼み身につけるリボンや腕章のこと
喪章とは、弔事(通夜・葬儀・告別式)において遺族が身に着ける、黒色のリボンや腕章のことです。読み方は「もしょう」。
また、特殊な例としてスポーツやコンサートなどでも着けられる事があります。
喪章を着けるようになった背景:立場を明確にするため
喪章は古来からあったものではなく、喪服の変化に伴い用いられるようになったものです。
元々の日本の葬儀は、遺族側は白装束に身を包み、弔問客は羽織袴を着用することが基本。その身なりの違いから、遺族と弔問客を見分けることは容易でした。
しかし、明治以降、遺族側も弔問客側も黒い喪服を着用することがマナーになりました。このため、故人の死を悼む理由に加え、遺族と弔問客を明確に見分ける目的で喪章が用いられるようになったと言われています。
喪章を着ける人:①喪主・4親等までの遺族②受付を担う人
喪章を着ける人に明確な決まりはありませんが、
- ①喪主・4親等までの遺族
- ②受付を担う人
が、一般的に喪章を着ける人だと言われています。
①喪主・4親等までの遺族
一般的に喪主は家族が務めますが、家族以外の場合もあります。どちらであっても喪主は喪章を着ける対象です。
なお、喪主が正喪服を着用する場合は、喪主という立場が明確です。この場合は、喪章を着ける必要はないと言われています。
また、喪主のほかに4親等までの親族が喪章を着ける遺族に該当します。しかし、4親等にあたる大叔父・大叔母(祖父母の兄弟)、甥姪の子、玄孫(孫の孫)などが喪章を着けているケースはほとんど見受けられません。
これは、4親等まで血縁関係が広くなると故人との関係性も薄くなることや、葬儀に出席すること自体も少ないためだと言えるでしょう。
②受付を担う人
受付を担う人が喪章を着けるケースもあります。
通夜や葬儀での受付は、家族や親族ではなく近所や職場の関係者に依頼する事が多いです。しかし、弔問や会葬者側からすると、受付の人は「遺族側の人」と見えることもあるでしょう。
また、受付は問い合わせの窓口になることも多々あります。このため、家族や親族でなくとも、受付を担う場合は立場の違いを明確にする上で喪章を着けるケースが見られます。
スポーツの場などでも喪章が着けられることがある?
通夜や葬儀という弔事のみで用いられる喪章ですが、そのほかのシーンで着けられるというケースもあります。
その代表的なケースがスポーツ(野球やサッカー、ゴルフなど)の試合です。選手や関係者は、恩師やチームメイトが亡くなった時などに、喪章をつけ試合に挑むことがあります。
この他、コンサートやイベントなどでも、主催者や関係者が亡くなった場合は、喪章を着けた上でイベントが挙行されることもあります。
これらは、故人への弔意を表すものとして喪章が使われている特殊な例だと言えます。
喪章のデザインと着け方
喪章には、大きく分けて
●リボン型
●腕章型
の2種類があります。
それぞれのデザインの特徴と着け方は以下の通りです。
喪章のデザインの特徴と着け方
喪章のデザイン | デザインの特徴 | 着け方 |
---|---|---|
リボン型 | バラをイメージしたもの、それにリボンが下げられているもの、リボン型になったものなど、さまざまなデザインがある。 | 左胸のポケット上部付近や左の二の腕に安全ピンで止める。 |
腕章型 | 黒い布でできていることが基本。中には、白で家紋を入れたものもある。 | 左の二の腕に巻き、安全ピンで止める。 |
なお、近年では喪服をいためないために、腕章型はマジックテープで止めるようになっているものが増えています。
喪章に関してよくある質問
まとめ:喪章とは遺族や関係者が弔事において身に着けるもの
喪章とは、通夜・葬儀・告別式といった弔事において、遺族が身につけるリボンや腕章のことです。喪章を着ける目的は、遺族と弔問客を見分けるためであり、故人からみて4親等までの親族がつけるものだとされています。
通夜や葬儀の受付は、近所や職場の人などが務めるケースが多いです。このような方々は親族ではありませんが、問い合わせの窓口になることから喪章をつけることもあります。
また、スポーツやコンサートなどでも着けられることがあります。これらは、恩師やチームメイトの訃報を受け、選手や関係者が故人への弔意を表している特殊な例だと言えるでしょう。
なお、喪章はあくまでも遺族の立場を明確にするための目印です。そのため、リクルートスーツや黒っぽいビジネススーツに喪章をつければ喪服に代用できるという認識は間違いです。男女ともに喪服を着用し、出向くことを忘れないでおきましょう。