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合祀墓とは?永代供養とは何が違う?特徴やメリット・デメリットを解説

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目次

合祀墓とは複数の遺骨が納められる大きな共同墓

遺骨の埋葬方法には、合祀(ごうし)・合葬(がっそう)というものがあります。

合祀墓とは、複数の遺骨が納められる大きな共同墓のことで、骨壺から遺骨を取り出し、他の人のご遺骨と一緒にする埋葬方法のことです。

合祀墓とは

合祀墓は、1つの大きいお墓を建て、その中に複数の人の遺骨を合祀するお墓のことです。

複数の方の遺骨が納められる大きな共同の墓の呼び名であり、墓地や霊園によっては『永代供養塔』『合葬墓』などと呼ばれることもあります。

合祀墓の読み方・意味

合祀墓の読み方は『ごうしぼ』または『ごうしばか』です。

合祀には『合わせて祀る(まつる)』という意味があり、合葬には『合わせて埋葬する』という意味があります。

合祀とはもともと神道の用語で、『神社に複数の神様を祀ること』をさすといわれています。

合祀墓のルーツ

古くから知られている合祀墓には、仏教の浄土真宗や真言宗の『本山納骨(ほんざんのうこつ)』があります。

本山納骨の始まりは、戦や道中の行き倒れにより命を落とした人やお墓に入れないなどの無縁仏を僧侶が合祀し、供養したことが始まりと言われています。

日本で合祀墓が一般に認知され始めたのは、1999年の『墓地、埋葬等に関する法律』の改正がきっかけです。

法改正で改葬手続きが簡略化されたことがきっかけとなり、合祀墓の本格的な普及に繋がったとされています。

合祀墓に関する知っておきたい基礎知識

『合祀墓をよく知らない』『合祀墓ってどんなお墓なの?』という方向けに、合祀墓に関する基礎的な知識を解説します。

特徴や費用相場などはどうなっているのでしょうか?

合祀墓の特徴

合祀墓には大きな特徴が3つあります。

  • 家族単位ではなく個人単位で埋葬する
  • お墓の管理や供養を墓地の管理者に任せられる
  • 継承者がいなくても無縁墓にならない

終活のお墓探しでネックとなるのが、継承者の問題です。

継承者がいないからお墓が購入できない・お墓を購入しても無縁墓になる可能性があるという方には、合祀墓が非常に適しています。

合祀墓の納骨方法

合祀墓の納骨方法は、骨壺から遺骨を取り出し、他の遺骨と一緒に納骨をします。

合祀した遺骨は、あとから取り出すということはできません。

遺骨を直接納骨するケースと、布の袋に移して納骨するケースがあり、不要となった骨壺は処分されます。

合祀墓の費用相場

合祀墓の費用相場は墓地や霊園によって大きく異なりますが、費用の目安は100,000円~300,000円程度となっています。(※一人当たりの金額)

墓地には公営墓地・民営墓地・寺院墓地の3種類がありますが、公営墓地の合祀墓はさらに安価なケースもあります。

費用の内訳には、永代供養料・墓地使用料・納骨料・刻字料を含む場合もあるので、何が含まれているのかを確認しましょう。

近年では自宅から寺院へ遺骨を送り、供養をしてもらう送骨サービスなどもあり、供養の方法も多様化しています。

合祀墓のお参り方法

合祀墓へお墓参りをする際は、基本的に一般墓のお参りと同じです。

霊園が開いている間はいつ行ってもOKですし、お供え物は故人が生前好きだった物などをお供えします。

特に喪服は不要ですが、合祀墓だからといってあまりラフな格好は避けるようにしましょう。

合祀墓には共用の参拝スペースなどがあるため、供花を持ち寄り、お線香を上げることができます。

注意したいことはお供え物は必ずお参り後に持ち帰ること。

公営墓地の合祀墓の場合にはお線香が禁止されている所もあります。

利用場所によってマナーは異なるので、利用する墓地の注意事項を確認してください。

合祀墓の供養は、管理者が年に1回・または春秋のお彼岸毎など、定期的に合同供養を執り行うところもあります。

合同供養の有無や回数については、契約前に確認が必要ですので、各管理者に問い合わせましょう。

合祀墓と永代供養の違い

合祀墓と混同されがちな用語に永代供養(えいたいくよう)があります。

似ているように思えますが、2つの用語の定義は大きく異なりますので、注意してください。

  • 合祀墓:お墓の種類・複数の方の遺骨が納められる大きな共同の墓
  • 永代供養:供養の供養方法・お墓を管理する親族がいなくても、手続きの費用や供養料を支払うことで、寺院が永代にわたり供養してくれること

つまり、合祀墓は永代供養のお墓の一種ということになります。

また合祀墓には、一般のお墓の納骨スペースに遺骨が入り切らなくなった場合、33回忌を過ぎた先祖の遺骨から取り出して、合祀をするケースもあります。

合祀墓のメリット

合祀墓には馴染みのない方も多いかもしれませんが、メリットといえる2つの特徴をご紹介しましょう。

費用を抑えることができる

合祀墓の最大のメリットは、お墓に関する費用を抑えることができることです。

合祀墓は無縁仏にならないように生前から費用を支払い、共有のお墓に埋葬されるので使用料が安くなっています。

個別の墓石を建てる費用やお墓の維持費用、石材工事費がかかりません

多くの合祀墓は既にあるお墓に納骨をするだけなので、多額の費用がかからず、永代にわたってお寺で供養を行ってもらえるメリットがあります。

家族への負担がかからない

合祀墓のメリットとしては、家族への負担がかからないことも挙げられます。

掃除や管理の手間がいらず、お墓の費用負担を軽減できることは残された家族にとって大きなメリットといえるでしょう。

また継承者がいない場合も、無縁墓や無縁仏になる心配がないので、お墓に関するトラブルを減らすこともできます。

合祀墓のデメリットと注意点

メリットが多いように感じる合祀墓ですが、検討する際には必ず知っておきたいデメリットも存在します。

他の遺骨と混ざってしまう

合祀墓には、納骨すると遺骨が他の人のものと混ざってしまうというデメリットがあります。

多くの方と一緒に埋葬をされるため、埋葬したら二度と遺骨を取り出せません。

法要を行いたくても後で遺骨を取り出すことができないので、注意が必要です。

家族や親族の理解を得られないことも

合祀墓は2000年頃から認知され始めた、比較的新しいお墓のスタイルです。

本人や家族の気持ちと供養のスタイルが合わないことがあり、家族や親族の理解を得られないこともあります。

昔ながらの供養の形式を重視する人には理解してもらえないことも多く、故人を偲ぶ気持ちが損なわれるなど、ネガティブなイメージを持つ方も多いのが現実です。

終活で合祀墓を希望する場合は、事前に家族や親戚への相談・報告が非常に重要になります。

合祀墓に関するよくある質問

合祀墓に関するよくある質問をまとめました。

ぜひ参考にしてください。

合祀墓でトラブルが起こることは?

合祀墓でトラブルが起こることはゼロではありません。

  • 家族・親族の同意を得られないケース
  • 契約した業者から後日高額の費用を請求されるケース

などが考えられます。

また一般墓の改葬・墓じまいで管理側とトラブルとなり、無縁墓になるケースもあるので注意が必要です。

合祀墓が向いているのはどんな人?

合祀墓が向いているのは以下のような事情を持った方です。

  • 自分のお墓や承継は必要ないと考える人
  • お墓にかかる費用を抑えたい人
  • 入るお墓のない人
  • 継承者がいない人
  • 家族にお墓を継がせたくない・負担をかけたくない人
  • 先祖代々のお墓に骨壺が入りきらなくなった人

価格の安い永代供養墓の埋葬方法は、合祀・合葬であることがほとんどです。

合祀墓は墓地や霊園の規模・立地条件などによっても相場が異なるので、事前の調査や問い合わせは絶対に必要になります。

合祀墓はどんなところにある?

合祀墓は墓地・霊園にあります。

墓地の種類には公営墓地・民営墓地・寺院墓地の3種類があり、合祀墓の有無はそれぞれです。

民営墓地公営墓地寺院墓地
運営・管理民間業者自治体宗教法人(お寺)
宗派・宗旨ないことが多いない限定されることがある
費用相場高め低め高め(お布施含む)
特徴利便性が高く設備やサービスが充実している倒産や廃寺のリスクがない生前購入は不可檀家になることが条件

まとめ:合祀墓とは永代供養のお墓の一つのこと

合祀墓とは、永代供養のお墓の一つで、多くの方と一緒に埋葬される方法のお墓のことです。

合祀墓は一般墓に比べて費用を抑えることができますが、遺骨を取り出せない・個々の供養ができないというデメリットがあります。

合祀墓が認知されてまだ年月が経っていないこともあり、親族の理解が得られないこともあるため、合祀墓を希望する際には親族との話し合いを行い理解を得るようにしましょう。

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