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メモリアルリングとは?どの指にはめる?ペットの遺骨でも作れる?意味や価格相場、注意点を紹介

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目次

メモリアルリングとは故人の遺骨などをを納めた指輪のこと

メモリアルリングとは、手元供養品の一つであり、故人や大切にしていたペットの遺骨や遺灰、毛や羽などを納めた指輪のことです。

  • カロートリング
  • 遺骨リング
  • ソウルリング

などと呼ばれることもあります。

普段使いできるため、失った大切な人やペットを身近に感じられるとして愛用する人が増えつつあるアイテムです。

メモリアルリングの製作方法

メモリアルリングは、シルバー、ゴールド、プラチナ、ステンレスなどの地金に、遺骨や遺灰などを加工・収納するかたちで製作されます。

その方法は、

  • 宝石加工
  • 遺骨収納

という2つに分けられます。

宝石加工:遺骨を宝石に加工する

宝石加工は、遺骨から抽出した成分を利用し、宝石へと加工する方法です。主な加工宝石は、ダイヤモンドとサファイアです。

《ダイヤモンド》

遺骨や遺灰から炭素を抽出し、結晶化させてダイヤモンドの原石を創り、これを研磨することでダイヤモンドルースができあがる。このルースをジュエリーに加工してメモリアルリングとなる。

《サファイア》

遺骨から抽出したカルシウムと天然サファイアを融合させてサファイアルースを創る。このルースをジュエリーに加工してメモリアルリングが完成。

※サファイアルースは国内で加工することが可能ですが、ダイヤモンドルースの加工は現在国内では行っていないため、海外の職人に依頼する必要があると言われています。

遺骨収納:遺骨そのものを指輪に密閉する

遺骨収納は、遺骨を収納できる指輪を活用し、遺骨を入れて密閉する方法です。

密閉の仕方は

種類方法特徴・注意点
樹脂密閉型遺骨や遺灰を防水性の高い特殊な樹脂で固めてリングに納める。・水や衝撃に強く、水仕事も安心。・樹脂は紫外線に弱いため、経年劣化の可能性がある。・製作後は、遺骨を取り出せない。
ろう付け型はんだ付けよりも低温で溶接する。・火を使っていないため、遺骨の他、髪やペットの毛も納められる。
天然石ふた型宝石をはめる凹みに遺骨を納め、宝石で蓋をする。
ネジ収納型インナーポケットのネジを外し、遺骨、遺灰などを納める。・自分でも加工できる。・遺骨は粉骨にする必要がある。・購入価格が安価に済むこともある。

などがあります。

メモリアルリングの価格相場

メモリアルリングを創る場合に気になるのが価格です。製作価格は、リングの地金、遺骨や遺灰などの加工方法によって大きく異なります。

宝石加工タイプの場合:30〜70万円程度

宝石加工タイプの価格帯は、遺骨や遺灰から加工する宝石の種類やサイズによって大きな幅

があります。

《ダイヤモンド加工の場合》

遺骨や遺灰をダイヤモンドに加工する場合は、まずは裸石のダイヤモンドルースを創らなければなりません。

このルースは、イエロータイプの0.25ctであれば40万円程度高価なブルータイプともなると50万円程度が必要になると言われています。

最終的にルースをジュエリーに加工するため、価格帯はカラット数やカラーによって50万円から70万円程度が相場、中には100万円を超すものもあると言われています。

《サファイア加工の場合》

サファイアに加工する場合も、同じく裸石となるサファイアルースを創ることが必要です。

0.20ctであれば30万円弱それ以上の大きさを希望する場合は大きさに付随して価格も高くなります。

最終的にルースをジュエリーに加工してメモリアルリングの完成となるため、価格帯はカラット数にもよりますが30万円~70万円程度が相場と言われています。

遺骨収納タイプの場合:2万円〜20万円程度

遺骨収納タイプの価格帯は、遺骨や遺灰の納め方によって価格が異なります。

  • 樹脂密閉型:10〜20万円程度
  • ろう付け型:13万円程度
  • 天然石ふた型:15万円程度
  • ネジ収納型:2万円〜3万円程度

メモリアルリングについてよくある質問

メモリアルリングはペットの遺骨でも作れるの?

メモリアルリングは人の遺骨だけではなく、家族として飼っていたペットの遺骨や毛、羽を納めることも可能です。

霊園や墓地には動物の遺骨を埋葬できないケースも見られますが、リングへの加工に制限はないため、ペットの供養にと考える人も増えているようです。

ただし、動物の大きさによっては必要とする遺骨の量が確保できず、希望するリングに納めることができない場合があります。

なお、ペットの遺骨だからといって製作価格が変動することは基本的にはありません。

モリアルリングはどの指にはめるの?

メモリアルリングをはめる指は「どこがいいんだろう?」と悩む人も多いようです。しかし、メモリアルリングをはめる指に決まりはありません

遺骨を指輪に加工する文化も近年生まれたものです。しきたりや慣習もないため、自分が思う指にはめると良いでしょう。

メモリアルリングはNGと言われたけれど、本当?

遺骨はお墓に埋蔵するものと思っている人も多く、その一部を納めたメモリアルリングに疑問符を持たれる場合があります。

これは

  • メモリアルリングに遺骨の一部を納めることで故人が成仏できないと捉えている
  • 故人にしがみついていてはいけないよ、という優しさ
  • メモリアルリングへの加工が法に触れるのでは?と不安に感じている

などが理由に挙げられます。

しかし、メモリアルリングは手元供養の一つであり、法に触れることはありません

大切なことはこの先も続く人生において、どのような供養方法がいいのかよく考えることです。その際は、自分の意見だけでなく家族などとも相談して決めていくことが大切です。

まとめ:メモリアルリングとは故人やペットの遺骨などを身につけて手元供養する品

メモリアルリングとは、故人やペットの遺骨や遺灰、毛や羽などを納めた指輪のことです。

創り方は、シルバー、ゴールド、プラチナなどの地金に、遺骨や遺灰などを加工・収納するという方法です。

遺骨をダイヤモンドやサファイアへと加工する「宝石加工タイプ」30万円から70万円程度、遺骨や遺灰そのものをリングに納める「遺骨収納タイプ」であれば、2万円〜20万円程度が相場だと言われています。

▶︎メモリアルリングの製作方法や相場価格について詳しくはこちら

普段使いできるメモリアルリングは、失った大切な人やペットを身近に感じられる手元供養品の一つであり、法に触れるものではありません。しかし、中には「成仏を妨げる」と感じていたり、「リングへ加工することを違法だ」と捉えたりする人もいるため、心無い言葉を浴びることもあるでしょう。

メモリアルリングは遺族の心を癒してくれる品です。周囲の意見に惑わされず、どのような供養方法がいいのか家族などと話し合って決めていくことが大切です。

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