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お墓って何?種類・かかる費用・いらないという選択・よくある質問を解説!
お墓は亡くなった方の遺骨を収容する場所
お墓は亡くなった方の遺骨を収容する場所ですが、それだけではありません。目を閉じて、亡くなった方の冥福を祈る場所です。
故人に手を合わせる場所
お墓で眠っている故人に手を合わせ、在りし日の思い出をかみしめたり、現況の報告をしたりする方は多いのではないでしょうか。
または○○の試験に受かりますように、○○がうまくいきますようにという願い事をする方もおられるものです。
いずれにしても、供養と安らぎの場所と考えられます。
お墓の種類は埋葬される人によって異なる
お墓には種類があります。墓石による分類も存在しますが、ここでは埋葬される方々の関係性による分類を紹介します。
家墓・累代墓(いえはか・るいだいぼ)
家墓・累代墓は、後継者のいるお墓です。○○家の墓となっている、よく見られるスタイルです。
墓石の正面には、家の苗字が刻まれ、墓石の横には墓誌があります。そこには、亡くなった方の情報※が刻まれています。
※故人の没年月日・戒名・本名
また、墓地や霊園にお墓を建てるのに必要な永代使用権を得ています。そして、永代使用者の名義を子孫が継承していくものです。
一般的には、本家とその家族の遺骨が納められますが、それにあてはまらない方の遺骨でも、使用者やお墓の管理人の許可のもとに納められることもあります。
個人墓(こじんぼ・こじんはか)
個人墓は、後継者のいないお墓です。著名人、有名人のお墓によく見られます。そんな方々によって選択されることが多いのは、永代供養付きのお墓です。
永代供養とは、33回忌か50回忌に弔いあげを行い、その後は他のご遺骨といっしょに合祀されます。合祀後は、お墓のある寺院などで供養してもらえるので、後々は安心です。
結婚していなかったり、事情により身内とは一緒のお墓に入れないという場合の選択肢の一つです。
夫婦墓(めおとばか、ふうふばか)
一世代のみの夫婦墓は以下の3パターンがあります。
- 何年かは一般的なお墓の形をとり、後に合祀される永代供養式の個人墓
- 夫婦タイプの樹木葬
- 永代供養式の納骨堂に2人で埋葬→期限が過ぎたら合祀される
いずれも子供のいない夫婦の選択だったり、後々子供に迷惑を掛けたくないと考えた末の選択だったりします。
共同墓
共同墓は、墓友と呼ばれる人と一緒に埋葬されるお墓です。血縁関係はないけれども、趣味や共通の考え方などで、深い結びつきのある人同士で選択することが多いものです。
元々は、同じ敷地内に他家と共同で、それぞれのお墓を建てるという意味合いでしたが、最近は墓友を共同墓と呼ぶようになりました。
生涯独身を貫いた方、家庭環境が複雑な方などが集まって、共同墓を選択するケースも考えられます。人それぞれの選択肢の一つです。
ただし、霊園によっては、血縁関係のない方同士のお墓は受け入れられない場合もあります。そんな場合は、墓友を奨励する共同墓を探す、霊園管理者に相談するといった処置を取らなければならないものです。
お墓の費用の相場は70~200万円
お墓の費用は、石の種類、墓地の場所の他、霊園や寺院に払う使用料など、さまざまな費用の内訳があるものです。それらを合計した相場が70~200万円と考えられます。
石の種類によって価格が異なる
たとえば、墓石の値段によるプランがあります。いずれも石塔、納骨室、各種工事、彫刻、耐震施工なども含んだ金額です。
①50万円(税抜き)から選べるお墓
敷地の狭い都会のお墓に多い、少し小さめのタイプです。
②80万円(税抜き)から選べるお墓
50万円タイプよりワンランク上です。石の種類、デザイン性などに工夫を凝らしたタイプです。そのまま使うだけでなく、カスタマイズしてデザインを工夫できます。
これ以外にも100万超えの墓石も存在します。
場所によっても価格が変わる
お墓を設置する場所によっても価格が変わります。
たとえば、都会で利便性の良い場所だと、費用が高くなり、郊外で駅から距離があるなど、不便な場所だと安めになる傾向です。つまり、賃貸マンションなどの不動産物件と同じ考え方です。
したがって、少しでも安い費用を考えるならば、郊外を選択する方が懸命です。しかし、高い費用を出しても利便性の良いところに設置して、皆に来てもらいたいと考える方もいらっしゃるでしょう。
墓石以外にかかる費用がある
墓石以外にもかかる費用はまだあります。霊園や寺院に払う永代使用料、維持のための管理費、お布施等が挙げられます。
霊園や寺院に払う永代使用料
霊園や寺院にお墓を建てる場合は、永代使用料を払わなければいけません。この料金は、墓地を使用するために必要なお金で契約した段階で支払います。
一回支払うだけで、この先は支払う必要はありません。
相場は立地条件、広さ、設備、地価によって異なります。全国平均としては60~100万円くらいです。
維持のためにかかる管理費
管理費は、共用部分、水道、休憩所といった部分の清掃や管理に使う費用です。その額は永代使用料と同じく、地域差があります。
相場としては1年で数千円〜数万円です。年間払いが多いものですが、数年分まとめて払うケースも存在します。詳しくは霊園の管理者に尋ねてみてください。
お布施等
お布施は戒名を付けてもらったり、読経をして頂いたりしたお礼として、僧侶に渡します。
しかし、読経や戒名に対するお金ではなく、ご本尊へ捧げるものです。この費用はご本尊を守るために使われます。
対価ではないので、金額は特に定められていません。
四十九日法要と納骨法要を一回で行う場合は、合わせて6~10万円くらい、同時に開眼法要を行うならば、10~15万円くらいが相場です。
お墓でかかる費用の一例
内容 | 費用 |
墓石 | 50万円くらい~100万円超え |
立地 | 郊外の方が安め、都会の方が高め |
永代使用料 | 全国平均60~100万円くらい |
管理費 | 年間数千円~数万円 |
お布施 | 四十九日法要と納骨法要を一回で行う:6~10万円くらい、同時に開眼法要を行う:10~15万円くらい |
お墓はいらないという選択もあり
お墓はいらないと考える方もいらっしゃるものです。そのため、お墓をつくらないという選択肢もあります。
考えられる理由
お墓をいらないと考える理由について、3パターン挙げてみました。費用、継承者、遠距離という点です。
費用がかかる
上記で紹介しましたとおり、お墓には費用がかかるものです。100万単位のお金がかかるのであれば、遺族が他のことに使ってほしいという考え方です。
また、事情により、家の資金繰りが厳しいため、お墓を建てる費用を賄えないと考えている可能性もあります。
継承者がいない
子供がいない、子供がいても継承したくないと言われているというケースもあります。この場合、家を継ぐ人がいないということです。
少子化が歯止めを効かない現在です。こうしたケースは、これからも増えてくると思われます。
遠距離にある
本人が家族と東京に住んでいるものの、先祖代々のお墓が地方にある人も少なくありません。
仮に本人が亡くなって、地方の先祖代々のお墓に埋葬されたら、家族はなかなかお墓参りに行かれないものです。
それならば、いっそう都内の納骨堂に埋葬されれば、家族もお墓参りに行きやすくなるのではないかという考え方です。
お墓以外の選択肢
お墓以外の選択肢を挙げてみます。永代供養墓、樹木葬、散骨、納骨堂などです。
お寺などに頼む永代供養墓
永代供養墓は、先祖代々のお墓と違い、管理をお寺や霊園が引き受けてくれます。墓石がないため、設置場所が必要ないので、費用も一般的なお墓より安く、約10万から150万円が相場です。
永代供養のやり方は、施設により異なり、一定期間、個別で埋葬して期間が過ぎたら、他のご遺骨と一緒に埋葬されることもあります。又は、最初から他のご遺骨と一緒に埋葬されるケースも存在します。
自然を利用した樹木葬
自然を利用する樹木葬も、人気を集めています。
火葬した遺骨を骨壺などに納めて、シンボルツリーの根元に埋めて自然に返します。そして、一定の期間を経たら、遺骨を取り出し、合祀されるというケースが多いものです。
永代供養と同じ意味なので、後継者の必要がないお墓です。夫婦で樹木葬を希望する人も増えています。
海や山で自然に還る散骨
散骨は、火葬した遺骨をパウダー状にして、海や山にまくという埋葬方法です。墓石を買う費用がかからず、お墓の継承もいらないことから、選択する方が増えています。
ただし、定義がないため、やり方は難しいものです。個人で行うことは可能ですが、場合によっては、人に迷惑をかけてしまうこともあるので、避けた方が良いです。
散骨の専門業者に依頼することをおすすめします。
お墓のマンションのような納骨堂
納骨堂は、納骨スペースに遺骨を収蔵できるようになっています。個人や夫婦といったそれぞれの単位に分かれた室内に納められています。
まるで、それぞれが部屋のようになっているので、マンションにたとえられることも多いです。大きな建物の中に納骨スペースがあること、土に埋めずにそのまま収蔵していることがポイントです。
よくある質問
- お墓購入の流れを教えて下さい。
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1.ネットで墓地や霊園の情報を調べる。
2.資料請求をしてさらに調べる。
3.良さそうな場所を見つけて見学に行く。
4.担当者に詳しい話を聞き契約する。
5.墓石を決めて購入する。
下調べを十分にして、見学に出向くことをおすすめします。墓地の場所は、実際に行ってみないと、わからないものです。担当者に積極的に質問しながら、よく話を聞き、納得した場所を購入するようにしましょう。
- お墓を安く購入するポイントは?
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まずは、墓地や霊園の立地を見直してみてください。便利な場所よりも多少不便な場所の方が安くなっています。
墓石に使用する石材にも注目してみることも大事です。グレードを下げて少し安い石材にする、石材の使用量を減らすだけでも、最終的な値段が変わってくるものです。
- お墓を持たないと困ることはありますか?
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お墓は手を合わせて故人に話しかける場所です。そのため、故人を亡くした悲しみを癒すこともできます。
しかし、そんなお墓がないと、残された遺族の心のよりどころがなくなってしまいます。
また、親族には良く思われないこともあり、関係がぎくしゃくしてしまうことも考えられます。
- お墓を処分するにはどうしたらいい?
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1.管理者に処分したい旨を伝える。
2.墓石の撤去を依頼する業者を決める。
3.次の納骨先を決める。
4.行政手続きをして墓じまいに必要な改葬許可証を入手する。
・必要な書類:改葬許可申請書、受入証明書、埋葬許可証
5.石材店に依頼して、御魂抜きを終えて遺骨を取り出す。
6.墓石を撤去し更地にする。→管理者に返還
管理者に処分したいことを伝えることが第一です。トラブルにならないようにきちんと話し合いをしましょう。
また、信頼できる石材店を選ぶ、次の納骨先を決める、行政手続きを忘れないようにすることも大事です。
まとめ:お墓は遺骨の収集場所・種類や費用、持たないという選択は人それぞれ
お墓は遺骨の収集場所であると同時に、故人に手を合わせることで、心のよりどころにもなります。種類は家墓、夫婦墓、個人墓などさまざま型があり、費用もそれぞれです。
また、人によっては、継承者問題などでお墓を持たない選択を考える場合もあります。
永代供養墓など、費用がそれほどかからないお墓を選択する人も増えている昨今、お墓のあり方について、皆様なりに考えてみてください。