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御香料とは?香典との違いや封筒の書き方と入れ方、金額相場を紹介
御香料とは49日以降の法要に持参する金品のこと
御香料とは、通夜や葬儀・告別式に持参する香典と同等のものですが、一般的には49日以降の法要の際に持参する金品のことを指しています。
読み方は「ごこうりょう」。
御仏前の名目に該当するため、仏になってからのお供えという意味があります。
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御香料の由来:自宅からお香を持参したことにある
御香料の「香」には文字の通り「お香」の意味があります。
昔は、葬儀の時に各々の自宅から香を持参して故人に供えるという習慣があり、御香料も御香典も、この習わしが由来とされています。
現在では、お世話になった故人への感謝と供養、「葬儀や法要に対し、遺族が支払う費用の一部の足しにしてもらおう」という考え方で用意することが一般的となっています。
香典との違いは「渡すシーン」
御香料と似た言葉である「御香典」。両者の違いは、渡すシーンにあります。
御香典:通夜や葬儀の時に親族にお渡しする金品(御霊前と同じ)
御香料:通夜や葬儀のほか、主に49日以降の法要時に遺族にお渡しする金品(御仏前と同じ)
なお、渡すシーンに違いがあるものの
・お世話になった故人への感謝と供養
・遺族が支払う葬儀費用の足しにしてもらおうとする考え方
という点で違いはありません。
▶︎香典について詳しくはこちら
御香料に用いる①封筒②表書きの書き方③お金の入れ方
御香料を用意する時は
- ①封筒
- ②表書きの書き方
- ③お金の入れ方
のマナーを守ることが大切です。
①封筒:香典袋と同じものを使用
御香料として用いる封筒は、香典を入れる袋と同じものを使用しましょう。
水引は黒白または黄白の結び切りを選びます。包む金額が多い場合は双銀を用いることも良いでしょう。
結婚式などの慶事の場合は「幸せがこぼれないように」という意味合いで下側を上にしますが、御香料の場合は「涙を溜めないように」という意味で上側を下側にかぶせることが一般的です。
②表書きの書き方:薄墨で書き入れる
御香料の表書きは、亡くなった故人への追悼の意を示すためにも、薄墨で書き入れることがマナーです。
香典袋の上半分には御香料と書き入れ、下半分には差出主の名前を書き入れます。
▶︎表書きについて詳しくはこちら
③お金の入れ方:お札を裏向きにして人物が下を向くように入れる
お金を入れる際は中袋がある場合、ない場合共に「お札を裏向きにして、人物が下になるように入れる」ことがマナーです。
ただし、地域のしきたりなどで違いがみられる場合は、しきたりに従うと良いでしょう。
お札は肖像面がある方が表、ないほうが裏となります。
御香料の金額相場は故人との関係性により異なる
葬儀やお通夜の際に御香料として包む場合は、故人との関係性によって金額の相場が異なります。
故人との関係 | 金額の相場 | 備考 |
親 | 5万円〜10万円 | 喪主の場合や、葬儀費用を負担する場合は除く |
祖父母 | 1万円〜3万円 | 親に扶養されている場合は除く |
兄弟姉妹 | 3万円〜5万円 | 親に扶養されている場合は除く |
配偶者の親 | 5万円〜10万円 | |
配偶者の祖父母 | 1万円〜3万円 | |
配偶者の兄弟姉妹 | 3万円〜5万円 | |
おじ・おば | 1万円〜2万円 | |
いとこ | 5千円〜1万円 | |
友人、友人の家族 | 3千円〜1万円 | |
近所の人 | 3千円〜5千円 | |
会社関係(上司・部下・同僚)、会社関係者の家族 | 5千円〜1万円 |
上記の相場を参考に、関係性に応じた金額で用意することが遺族への大切な配慮に繋がると言えるでしょう。
49日以降の法要時に用意する場合は御斎の有無を確認して
49日以降の法要時に御仏前と同じ意味合いで用意する場合は、お斎の有無などにより金額が異なります。
一般的には5千円〜1万円を追加するのが目安とされていますが、地域の慣習に倣って用意すると良いでしょう。
御香料に関してよくある質問
まとめ:御香料とは故人に哀悼の意を示し、遺族にお渡しするお金のこと
御香料とは、通夜や葬儀・告別式に持参する香典と同等のものですが、一般的には49日以降の法要の際に持参する金品のことを指します。
香典と同じように故人に哀悼の意を示すとともに、遺族が支払う葬儀費用の足しにしてもらおうとする考え方でお渡しします。
封筒は、香典を入れるための香典袋(不祝儀袋)を使用し、薄墨で書き入れるなどのマナーも御香典と同様です。また、故人との関係性により封入する金額を決めて用意することが遺族への大切な配慮に繋がると言えるでしょう。
なお、49日以降の法要の際に持参する際は、お斎の有無などを確認し、地域の慣習に合わせた金額を用意すると良いでしょう。