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本尊とは?仏壇に祀るもの?意味・仏教各宗派の本尊を一覧で紹介

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目次

本尊とは信仰の対象となる仏や菩薩などのこと

本尊とは、仏教寺院や仏壇などに信仰の対象として安置される仏像(仏や菩薩などの彫刻)・仏画、曼茶羅まんだらや経典のことです。

読み方は「ほんぞん」。

本尊の他に「本仏」「本師」と呼ばれることもあります。また、釈迦三尊像のように脇侍きょうじを従えている場合は、中尊ちゅうそんとも呼ばれます。

英語訳は「principal image」です。

信徒を極楽に導いてくれる存在でもある

本尊は、信仰の対象であることの他に「万物の神様」とされ、心の拠り所となる仏様などのことです。

本尊は大切に祀り、信仰することで信徒を極楽に導いてくれる大切な存在とされています。

本尊は宗派・分派により異なる

日本に存在する仏教には、一般的に13の宗派があると言われています。宗派別の本尊は以下の通りですが、同一宗派でも分派によって本尊が異なる場合もあります。

お堂ごとに本尊が異なるって本当?

寺院によっては、お堂ごとに祀っている本尊が異なるケースも珍しくありません。

例えば、真言宗総本山の東寺(京都市)では、講堂に真言密教の本尊である大日如来を中心に21体の仏像を安置し、立体曼荼羅として悟りの世界を表していますが、本堂である金堂には中央に本尊である薬師如来、右に日光菩薩、左に月光菩薩を祀っています。

各宗派の本尊(一例)

宗派本尊
法相宗唯識曼荼羅
華厳宗毘盧舎那仏
浄土宗(5派)阿弥陀如来
浄土真宗(10派)阿弥陀如来
臨済宗(15派)特に定められていない
真言宗大日如来
日蓮宗大曼荼羅
律宗盧舎那仏
曹洞宗釈迦如来
黄檗宗釈迦如来
時宗阿弥陀如来
天台宗(3派)特定の本尊は定められていない
融通念仏宗十一尊天得如来

本尊はいつでも参拝できるわけではない?

宗派の信仰対象である本尊はお寺の本堂の中央に安置され、いつでも参拝できるという寺院が多いです。しかし、寺院の中には本尊はしまわれていて特定のタイミングや時期でないと一般に公開されないケースも見られます。

本尊を参拝したいと思う場合は、常に公開されているのか、期間限定なのか、寺院に問い合わせてから出向くと良いですね。

自宅の仏壇にも本尊を祀る

先祖代々の仏壇が自宅にある場合は、仏壇にも本尊が祀られています。自然災害などで本尊を失わない限り、子孫が本尊を受け継ぎ、守っていくとされています。

一方、仏壇を新たに用意する場合は、宗派との関係本尊を仏像・掛け軸のどちらで用意するかなど、菩提寺や仏具店と相談し、購入すると良いでしょう。

なお、仏像で用意する場合は、松やひのき柘植つげ白檀びゃくだんなど材質も考慮する必要があります。

本尊に関してよくある質問

浄土真宗の本尊とは?

浄土真宗の本尊は「阿弥陀如来」です。阿弥陀如来を信仰し「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えることで極楽に往生できると説かれています。

仏壇の本尊は宗派によって異なる?

仏壇の中央部には本尊を安置します。祀る本尊は宗派によって異なり、仏像の場合もあれば、掛け軸という場合もあります。

仏壇を購入する前には、どのように用意すればいいのか、菩提寺や仏具店に相談しましょう。

▶︎宗派による本尊の一例はこちら

守本尊まもりほんぞん って何?

守本尊とは、仏教の宗派別の本尊ではなく、生まれてから死ぬまでその人の一生を守り続けてくれる仏様のことです。生まれた年の干支えとによって決まっており、全部で8尊が該当します。

例えば、2023年は卯年のため、この年に生まれた人の守本尊は文殊菩薩となります。

生まれ年の干支守本尊
子年(鼠)千手観音菩薩
丑年(牛)・寅年(虎)虚空蔵菩薩
卯年(兎)文殊菩薩
辰年(竜)・巳(蛇)普賢菩薩
午(馬)年勢至菩薩
未年(羊)・申年(猿)大日如来
酉年(鶏)不動明王
戌年(犬)・亥年(猪)阿弥陀如来

まとめ:本尊とは心の拠り所とされる仏像・菩薩のこと

本尊とは、仏教寺院や仏壇などに信仰の対象として、また、心の拠り所として安置される仏像・仏画、曼荼羅や経典のことです。

日本に存在する13の仏教宗派においても、阿弥陀如来(浄土宗など)、大日如来(真言宗)、釈迦如来(曹洞宗など)と、本尊を定めている場合もあれば、特に定めがないという宗派(臨済宗など)もあります。一方で、本尊を定めている宗派でも、分派によっては本尊が異なるという場合も見られます。

また、本尊は家庭の仏壇にも安置します。新しく仏壇を用意するときには宗派に応じたものをお祀りできるよう、菩提寺や仏具店に相談すると良いでしょう。

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