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祭祀とは何を指す?意味・祭祀料のマナー・注意点・よくある質問をピックアップ!

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目次

祭祀とは祖先や神々を祀ること

祭祀(さいし)とは、祖先や神々を祀ることです。

とりわけ有名なのは、天皇陛下が行う「宮中祭祀」ではないでしょうか。こちらは、歴代の天皇陛下に受け継がれている大事な祭祀です。

この記事では、祭祀について、祭祀料やそのマナー、注意点、よくある質問を取り上げます。

祭祀主催者は民法で決められている

祭祀主催者は、民法で定められています。祭祀を主宰する人のことで、祭祀相続によって相続されます。

次の祭祀主催者は、遺産分割協議の他、その場で何となく決まることもあります。又は前の祭祀主催者が指名して決めることも。

祭祀主催者の役目は、お墓などの祭祀財産の管理、家に受け継がれた「決まり」などを受け継いで後世に伝えることです。

葬儀の喪主になる事も多いですが、義務ではありません。また、墓地取得の際には、祭祀主催者の証明が求められることもあります。

儀式の際に必要な祭祀料がある

神式の儀式を行う際は、祭祀料が必要になります。ここでは祭祀料について説明し、祭祀料が必要な儀式を挙げます。

祭祀料とは神主や神職へのお礼

祭祀料は儀式をとりしきてくださった神社や神主、神職へのお礼です。

葬儀関係のみでなく、地鎮祭や厄除けのお礼も祭祀料と言います。弔事、慶事に関わらず、儀式を行って貰ったお礼の気持ちを表すものです。謝礼と解釈しても良いでしょう。

祭祀料が必要な儀式

祭祀料を納める主な儀式は以下です。

・通夜祭

・遷霊祭

・葬場祭

・霊祭

それぞれ詳しく説明します。

通夜祭

通夜祭は、故人の霊を慰める神道ならではの儀式です。行われるタイミングは葬場祭の前夜です。

神主による祭詞の奉読、参列者全員による玉串奉奠が行われます。

この行事は故人が家を守る神様になるという神道の考えに基づき、故人の自宅や近くの斎場で行われることが多いです。

遷霊祭

「御霊遷し(みたまうつし)の儀」とも呼ばれています。故人の魂を霊璽(れいじ)に移す大事な儀式です。霊璽には仏教の戒名と同じ意味の諡名(おくりな)が記されており、位牌の役目を果たします。

最近、この遷霊祭は通夜祭と一緒に行われることが多いので、通夜祭にまとめられることもあります。

葬場祭

仏教の葬儀や告別式と同じ役割を果たすのが葬場祭です。故人を神様として祀るために死の穢れを清めます。

遺族のみでなく、友人や知人とも最後のお別れとなる重要な儀式です。

霊祭

亡くなってから100日目までに行うのが霊祭です。仏教においては、法要や法事にあたります。故人が生前好きだった食べ物をお供えし、お参りします。

霊祭は故人が亡くなってから10日ごとに行われます。そして、五十日祭をもって忌明けになります。その後百日祭、一年祭があり、最後は五十年祭です。

祭祀料のマナー

祭祀料のマナーについても知っておきたいものです。金額の相場、表書きの書き方、渡し方、渡すタイミングを紹介します。

いざという時に慌てないように知っておきたいことを紹介します。

金額の相場

祭祀料は、神主が1人の場合と2人の場合で渡す金額の相場が異なります。また、一般葬と一日葬でも異なるので、パターンによる違いを表にしました。

神主1人の場合神主2人の場合
一般葬20万~35万30万~50万
一日葬10万15万

一般葬の場合

通夜祭を行う一般的な二日に渡る葬儀です。通夜祭に始まり、葬場祭と続きます。自由度が高いので、遺族としても納得のいく方法で故人を見送れます。

二日間のうちのどちらかに参列ということも可能なので、参列者としても行きやすいと考えられます。

祭祀料はやり方によっても異なるので、神主1人の場合は20~30万、2人の場合は30~50万と幅広いです。

質素に行うか否かでもかかる費用は異なります。

一日葬の場合

一日葬は通夜祭を行わず、一日のみで終える葬儀です。そのため、一般葬よりも費用を抑えられます。葬場祭、火葬も一日のみなので、遺族や参列者の負担軽減にもなります。

祭祀料は神主1人の場合は10万、2人の場合は15万程度です。こちらも葬儀の規模や行い方によって金額が異なります。

表書き

祭祀料の表書きを紹介します。

・表書き:「御祭祀料」「御礼」

・下部:○○家またはフルネーム

(○○家と書いた場合は、中袋に自分の名前をフルネームで記載します。)

・金額:中袋表側の真ん中に記載→裏に郵便番号、住所を記載。

・入れる封筒:白無地(蓮やユリが描かれている物はNG)

・水引:なしでもOKですが、白銀、白黒、白銀の切り結びはOK

・濃墨で書く。

渡すタイミング

渡すタイミングは、儀式が終了した時です。祭祀料の他にはお車代、直会に参加しない場合は御膳料も用意します。

お車代、御膳料の目安です。

・お車代:5000~1万円

・御膳料:5000~1万円

どちらも郵便番号の記載のない白封筒に入れます。表書きは「御車代」「御膳料」です。

祭祀料の注意点

祭祀料の注意点をお伝えします。斎主(神主)と神官の2人の場合は、それぞれ別々に祭祀料を渡すこと、お車代、御膳料もそれぞれ別に渡すことです。

渡す立場としては、まとめての方が効率が良いように思われがちですが、ここは丁寧に渡したいものです。斎主も神官も神様に仕える身だからです。俗世間の考え方とは異なると思って良いでしょう。

斎主と神官は別々に渡す

斎主(神主)と神官の2人が参列している場合は、1人ずつ別々に祭祀料を渡します。たとえば、1人15万円~25万円の金額を封筒に入れ、失礼のないようにご挨拶をして渡しましょう。

封筒を袱紗(ふくさ)に包み、切手盆で渡します。使用するお金は新札が良いとされています。

お車代は別に渡す

お車代も1人ずつ5000~1万円程度を渡します。ただし、遠方から出向いてもらった場合は、もう少し多く渡す場合があります。

神職が出向いてこられる場所によって、金額を考えましょう。

会食に参加しない場合は御膳料も渡す

直会(なおらい)という会食に神職が参加しない場合は、御膳料を渡します。

こちらも斎主(神主)と神官の2人が参加の場合は、別々に1人あたり5000~1万円を渡します。場合によっては、お金ではなく、料理の折詰を渡す場合があります。それは、地域の風習に従ってください。

よくある質問

祭祀財産とは何ですか?

祭祀対象は神道の神様です。八百万(やおろず)と表現されているように、多彩な神様がいらっしゃいます。

たとえば、山、河川、湖沼、など、日本古来に属していない民俗神等、多くの神様が存在すると考えられています。

祭祀承継者とは?

お墓や神棚といったご先祖様を祀るために必要なものを通常の財産とは別に受け継ぐ人です。

被相続人の遺言で指定された人、地域の慣習によって決められた人、家庭裁判所の調停や審判で決められた人が受け継ぎます。

祭祀対象は何ですか?

祭祀対象は神道の神様です。八百万(やおろず)と表現されているように、多彩な神様がいらっしゃいます。

たとえば、山、河川、湖沼、など、日本古来に属していない民俗神等、多くの神様が存在すると考えられています。

まとめ:祭祀は祖先や神様を祀ること・祭祀料は葬儀の際に神職に渡す

祭祀は祖先や神様を祀ることを意味します。そんな祭祀財産を守る祭祀承継者は民法で決められています。

また、祭祀料として、葬儀の際に神主や神職に渡すお金のことを指す場合もあります。

祭祀料は一般葬、一日葬で金額が異なるのでよく考えてから渡しましょう。また、その他にお車代、御膳料を渡す場合もあります。

いずれにしても、神様に祈りを捧げてくれる神職に感謝の気持ちを込めて渡したいものです。

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