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納骨はいつまでにおこなうべき?納骨式の流れや参列するときのマナーについても解説

目次

納骨とは遺骨を墓や納骨堂に納めること

納骨とは、自宅に安置していた遺骨を、墓や納骨堂に納めることです。また、納骨の際に行う宗教的な儀式を納骨式といい、僧侶に読経をあげてもらいお供え物をして供養します。

遺骨を現世の住処である自宅から、死後の住処である墓や納骨堂に納めることで、故人の魂が死後の世界に旅立てるようにとの願いが込められています。

納骨そのものは遺骨を扱うデリケートな儀式なので、遺族と近しい親族だけで行うこともありますが、法要と合わせて納骨式を行う場合は、知人や友人が参列することもあります。

この記事では、納骨のタイミングと納骨に必要な準備や当日の流れ、納骨式に参列する際のマナーなどについて解説していきます。

納骨のタイミングはいつでも良い

納骨については、宗教的にも法律的にも、いつまでにというきまりはありません。

一般的には、故人の逝去から49日以降の忌明けを待って行われることが多いようです。

死後49日間は故人の魂は現世を漂っており、閻魔大王によって生前犯した罪の裁きを受けていると言われています。

裁きが下りこの世からあの世へ魂が旅立つ時に、遺骨の住処も墓に移すことで故人の魂が癒されるとされているため、忌明け後に納骨式と四十九法要を合わせて行うことが多いのです。

また、墓や納骨堂の準備や遺族の気持ちの整理ができた時点で行われるケースや、墓がない場合は、墓の完成を待ってから、百箇日法要や一周忌法要と合わせて行うこともあります。

納骨の流れ

納骨をするためには、事前にさまざまな準備が必要で、最低でも1か月は時間が必要です。

日程を決めたら、当日に間に合うように準備を進めていきましょう。

ここでは、事前に必要な準備と当日の納骨式の流れについて解説します。

事前に必要な準備

納骨には事前に以下の準備が必要です。

  • 埋葬許可証
  • 墓地使用許可証
  • 納骨場所の決定
  • 墓やカロートの掃除
  • 納骨堂や菩提寺へ日程の連絡
  • 墓石に刻印(石材店)
  • 参列者への連絡
  • 会食場所の予約
  • お供え物の準備

埋葬許可証

埋葬許可証は納骨の際に必要な公的書類です。

火葬をする際に火葬場に火葬許可証を提出すると、火葬後に火葬済みの印を押された書類が戻されます。これが埋葬許可証です。

火葬から納骨までは時間が空くことが多いので、書類の紛失を防ぐために、骨壺に入れて保管しておくことをおすすめします。

墓地使用許可証

墓地使用許可証は墓地の使用権を証明する書類で、墓を建てた時に墓地や霊園から発行される書類です。

納骨時には墓地使用許可証の提示が求められるので、準備しておきましょう。

墓地使用許可証の名義人が故人だった場合は、名義変更手続きを行う必要があります。墓のある自治体の役所に問い合わせ、手続きの方法を確認しましょう。

墓地使用許可証とあわせて、故人の死亡が確認できる書類(火葬許可証など)、故人と継承者の関係性が分かる書類(戸籍など)が必要になることが多いようです。

納骨場所の決定

すでに墓や納骨堂がある場合はそちらに納骨をしますが、墓がない場合は、墓や納骨堂を探す必要があり、最低でも3か月くらいはかかります。

まず墓探しに専念して、納骨先が決まった時点で納骨式の日程を組みましょう。

繰り返しになりますが、納骨式をするタイミングは特に決まりはないので、無理のない日程で行うことが大切です。

墓やカロートの掃除

すでにある墓に納骨する場合は、墓掃除やカロート内のチェックもしておくことをおすすめします。

カロートとは、墓の下に設置された骨壺を納めるための空間で、地下に作られている場合と地上に作られている場合とがあります。

いずれも水はけのための排水口などが設けられていますが、長年開けていないカロート内には湿気がこもりカビが発生していたり、泥水が流れ込んでいたり、虫がわいていたりすることもあります。

また代々の墓で遺骨の数が多い場合は、納骨するスペースがなくなっている可能性もあるので、その場合は古い骨を骨袋に入れたり、粉砕して土に還すなどの対応が必要です。

納骨の当日にこうしたトラブルが起こらないよう、事前に確認し必要があれば業者を依頼するなどして、カロート内を整えておきましょう。

納骨堂や菩提寺に日程を連絡する

納骨の際には納骨式を行い、僧侶に読経をあげていただきます。

菩提寺に納骨式の日程を連絡し、読経をお願いしましょう。

納骨式と回忌法要を同時に行う場合は、そのことも伝えて当日の流れも確認します。

土日は法要が混み合うので、早めに連絡することをおすすめします。

石材店に彫刻と墓石移動の依頼をする

故人の戒名などを墓石に刻印するためには、3週間程の日数が必要です。

もし四十九日法要の際に納骨式を行う予定であれば、葬儀後1週間以内に石材店に依頼する必要があります。

また納骨の際にカロート(骨壺を納めるための空間)の蓋の開閉を石材店に依頼する場合も、早めに日程を伝えておきましょう。

参列者を決めて連絡する

日程や会場などが決まったら、参列者に連絡をします。

案内状を出すのが丁寧ですが、親族だけで行う場合や近しい間柄の人を招く場合は電話連絡でもかまいません。

会食場所の予約

納骨する墓地や納骨堂から近い会場を選び、食事の予約もします。

会場を確認したら、席順についても決めておくと良いでしょう。

特に大勢の参列者を招く場合は、スムーズに案内するためにも事前に席順を決めておくことが大切です。

上座には僧侶、その隣に施主、次に参列者が座り、親族は末席に座るのが基本です。

お供え物の準備をする

納骨の際は食べ物や花、線香やロウソクなどのお供え物をあげます。

必要があれば焼香用の抹香や焼香台も準備しましょう。焼香台は墓地や霊園から借りられる可能性があります。

納骨の流れ

納骨の当日は、僧侶を招き納骨式を行います。

納骨式そのものは30分~1時間くらい、会食までを含めると1時間~2時間くらいかけて行うのが一般的です。

  1. 施主
  2. 挨拶
  3. 納骨
  4. 読経/焼香
  5. 会食

施主の挨拶では、まずは僧侶と参列者に挨拶を述べ、遺族の近況について簡単に伝えます。

会食の案内もこの時にしておくと、納骨式後の流れがスムーズです。

納骨の費用

納骨には次のような費用がかかります。

お布施:3万~5万円
刻印代:3万~5万円
会食代:1人3千~1万円
お供え物代:5千円~1万円

お布施

納骨式で読経をしてもらった際は、お布施をお渡しします。

納骨式のお布施の相場は3~5万円ほど。

新たにお墓を購入し開眼供養もお願いした場合は、さらに3~10万円が必要です。

また、お車代として5千~1万円、僧侶が会食に出席しない場合は御膳代として5千~1万円を包むのもマナーです。

刻印代

刻印代とは、墓石に故人の戒名などを掘ってもらうための費用で、石材店に依頼します。

費用は3~5万円が相場です。

会食代

会食代は、食事と飲み物を含めて1人3千~1万円くらいが相場です。

人数の変更があった場合は、早めに会場に伝えましょう。

お供え物代

お供え物に選ぶお菓子や果物にもよりますが、線香やロウソクなどを含めて、5千円~1万円ほどが相場です。

納骨の費用を抑える方法

遺骨は必ずしも納骨しなければならないわけではありません。

墓や納骨堂に納骨する以外にも供養する方法があり、最近ではそうした方法を選択する人もいます。

ここでは納骨以外の遺骨の供養方法について解説します。

手元葬

手元葬とは、骨壺を自宅の仏壇に安置したり、遺骨をアクセサリーなどに加工して身に着けたりする供養の方法です。

遺骨を手元に置くことで故人を身近に感じたいという遺族や、幼いわが子を失った人などが、手元供養を選択することがあります。

ただし、いずれ手元供養する人がいなくなった時は、納骨が必要になる可能性があります。

散骨葬

散骨葬とは、遺骨を粉砕して遺灰にしてから海や森林などに撒く供養方法です。

死後は自然に還るという思想を具現化した方法で、中でも海洋散骨は人気が高まっています。

遺骨は散骨してしまうので、納骨の必要はありません。

0葬(ぜろそう)

0葬とは、通夜や葬儀は行わず、火葬後は骨も持ち帰らず、お墓も持たないという全く新しい弔い方で、宗教学者の島田裕巳氏が提唱した方法です。

遺骨は火葬場で処分してもらい残らないため、納骨の必要もありません。

納骨式に参列するときのマナー

ここでは、納骨式に参列する際のマナーについて解説していきます。

服装

納骨式が忌明け前(49日まで)に行われる場合は、参列者はブラックフォーマルとして喪服を着用するのがマナーです。

忌明け後(49日以降)は平服でかまいません。ダークカラーの地味な色のスーツやワンピースなどが良いでしょう。

靴やストッキング、靴下などは黒で統一し、アクセサリーはできるだけ控えるのがマナーです。

なお、遺族は一周忌までは喪服を着用するのが一般的ですが、家族だけで行う場合は喪服でも平服でかまいません。

ただしカジュアルな服装は相応しくありません。

香典

納骨式も香典を持参するのが一般的です。

納骨式だけの場合は、金額は5千円~1万円くらいが相場です。

回忌法要も合わせて行う場合は、香典はひとつにまとめて持参しましょう。

四十九日法要の場合、親族なら1~5万円、知人なら3千円~1万円くらいの香典を包むのが一般的です。

また、香典に包むお金は新札を使用してもかまいません。

通夜や葬儀に持参する香典には、新札を包むことはタブーとされていますが、納骨式や回忌法要は事前に案内もあるので、新札を用意しても失礼になりません。

香典は不祝儀袋に包み、袱紗に入れて持参しましょう。

香典袋の表書き

納骨式に持参する香典袋の表書きは、宗教や宗派、納骨式の時期によって、次のように異なります。

宗教・宗派表書き
仏教忌明け前:御霊前忌明け後:御仏前
浄土真宗御仏前
神道御玉串料、御神前
キリスト教御花料、御霊前
表書きの種類

表書きや氏名を書く際は、濃墨(こずみ)を使用しましょう。

通夜や葬儀では薄墨を使用することがマナーですが、納骨式では一般の濃墨の筆ペンを使用します。

また、お金を包む中袋には、漢数字の旧字体を、円は「圓」を使います。

4や6は「死」や「苦」を連想させることから、香典に包む場合はこれらの金額を避けるのがベターです。

金額中袋の金額の書き方
3,000円金参仟圓・金参阡圓
5,000円金伍仟圓・金伍阡圓
7,000円金七仟圓・金七阡圓
10,000円金壱萬圓
50,000円金伍萬圓・金伍萬園
中袋の金額に使う漢字

お供え物

納骨式に参列する際に、お供え物は必ずしも必要ではありませんが、故人や遺族への気持として持参しても良いでしょう。

日持ちのする個包装の菓子やフルーツの籠盛、花、線香、ロウソクなどを持参するのが一般的です。

香典とは別にお供物料として、相当の金額を包んでも良いでしょう。

まとめ

納骨はそれまで手元で供養してきた故人の遺骨を、死後の住処としての墓や納骨堂に移す、いわば魂の引っ越しのための儀式です。

納骨することで、遺族が故人の死を受け入れ前に進むきっかけにもなります。

その意味では、納骨に向けて準備をする中で気持ちを整えることも、納骨の意義と言えるでしょう。

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