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墓地とは?墓地に関する法律・お墓の種類・墓地と霊園との違い・墓地購入のポイントを解説
墓地とは遺骨の収蔵場所
墓地とは、遺骨の収蔵場所です。古くから、先祖を供養する場所とされており、日本独自のお墓参りの風習もあります。
この記事では、墓地に関する法律、お墓の種類、霊園との違い、墓地購入のポイントをお伝えします。
先祖を供養する場所
墓地は、ご先祖様の供養をする場所です。
先祖供養は、お墓参りも含む仏事のことです。仏教ではなく、古くから日本に伝えられている先祖崇拝を指します。お墓で手を合わせることで、ご先祖様への感謝を表すことになります。
お墓参りの風習がある
日本には、お墓参りの風習があります。墓地に行き、お墓の前で手を合わせる風習です。
お墓参りに時期はありませんが、春や秋のお彼岸、故人の命日、お盆、回忌法要の折に行くケースが多いです。
遠方にお墓がある場合は、まとまったお休みが取れる年末年始や夏のお盆の時期などに行く場合もあります。
また、結婚や出産など、おめでたいことを報告しに行くケースも多いでしょう。
墓地に関する法律
墓地に関する法律を紹介します。埋葬の原則、埋葬や火葬の手続き、墓地や火葬場の許可についてです。
埋葬に関する原則
墓地以外の埋葬は禁じられています。また、火葬は火葬場以外の施設で行うことも禁止です。
さらに、墓地や納骨堂、火葬場の管理者は、埋葬、焼骨の埋蔵、収蔵、火葬を求められた場合、拒んではいけないとされています。
埋葬や火葬の手続き
こちらは、市町村長の許可に関する法律です。
- 埋葬や火葬、改葬を行う者は市町村長の許可が必要。(埋蔵許可証・火葬許可証、改葬許可証は市町村長によって交付される。)
- 許可証のない埋葬や火葬は禁止
- 墓地の管理者は、埋葬許可証、火葬許可証、改葬許可証がない者に埋葬や焼骨の埋蔵をさせてはいけない。
- 墓地や火葬場の管理者は毎月5日までに前月の利用状況を所在地の市町村長に報告する。
- 遺体を埋葬、火葬する者がいない場合、判明しない場合は、死亡地の市町村長が埋蔵する。
墓地や火葬場の許可
墓地や火葬場は、都道府県知事、市又は特別区にあっては市長又は区長の許可が必要です。
- 墓地や納骨堂、火葬場の経営は都道府県知事、市又は特別区における市長又は区長の許可が必要。
- 都道府県知事、市又は特別区における市長又は墓地の管理者に、報告、報告徴収、改善命令などを行える。
- 都道府県知事、市又は特別区における市長又は区長は、墓地などに公衆衛生上の問題があれば、改善や使用の一部を制限したり改善を求めたりできる。
- 都道府県知事、市又は特別区における市長又は区長は、墓地などに公衆衛生上の問題や福祉的な問題がある場合、許可を取り消せる。
参考:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000130181.html
お墓の種類
お墓の種類について説明します。一般的なお墓の他、樹木葬、納骨堂、永代供養墓、散骨についてです。
一般的なお墓
一般的なお墓は、先祖代々のお墓に代表されます。お墓というと、思い浮かべるようなスタンダードタイプですが、和型・洋型・デザイン墓石の3種類に分かれます。
和型:縦長の竿石(さおいし)を使用したよくあるタイプです。ご遺骨を納める空間や供花を活ける花立などがあります。
洋型:やや横長の竿石(さおいし)を使ったタイプです。和型と異なり、暮石に好きな言葉を刻めます。
デザイン墓石:和型や洋型と違い、好きな型にできます。たとえば、音楽家のお墓であれば、楽器の形にするなど、故人の好みにアレンジできます。
樹木葬
樹木葬は、ここ数年で選択する人が増えてきました。暮石を使わず、樹木をお墓のシンボルにします。
宗教を問わず、費用も従来の墓地ほどかからないこと、少子高齢化によるお墓の継承問題、都心の墓地不足などから、人気が高まってきています。
2013年以降、さまざまな形の樹木葬が誕生しています。
納骨堂
納骨堂は、骨壺をそのまま収蔵しています。新しいお墓のスタイルとして確立された背景には、都市部の墓地不足や少子高齢化による墓地の後継者不足があります。
納骨堂には、ロッカーのように収蔵されるロッカー型、室内に一般墓を並べる墓石型などが存在します。
安置期間が過ぎた後は、永代供養墓に合祀(ごうし)されます。
自動搬送型もある
納骨堂の一つで、都市部で人気が高まっているのが、自動搬送型です。狭いスペースに多数のご遺骨を安置できます。
参拝者はICカードをかざすと、お参りしたい厨子が自動的に搬送されてきます。参拝スペースには、一般墓と同じ墓石が使えるところなども人気の理由の一つです。
便利な場所に設置されているので、仕事帰りなどにお参りに行けるのもうれしいところです。
永代供養墓
永代供養墓は、お寺や霊園により、遺骨を管理、供養してくれるお墓です。
従来のお墓より費用が安く、継承する人がいなくても大丈夫なので、人気が高まっています。
事情によりお墓に費用をかけられない、子孫がいない、非婚者という事情がある方が選択するケースが多いでしょう。
散骨
散骨は、お墓はいらないと感じる方が選択することが多いです。
骨をパウダー状にし、海や山にまくといった埋葬法です。他人の土地にまかないという基本ルールを厳守すれば、法律に違反しません。
ただし、地域によっては、散骨が禁止されていますので、気を付けましょう。
墓地と霊園の違い
ここでは、墓地と霊園の違い、それぞれのメリットやデメリットについて説明します。
墓地と霊園の違いは、寺院の敷地にあるか否かです。墓地は寺院の敷地内にあるケースを指すことが多いです。それ以外は、公営と民営が霊園と呼ばれます。
墓地は寺院の敷地にある
墓地は寺院の敷地内にあります。寺院の墓地を購入する際は、そこのお寺の檀家にならなければいけません。
檀家になれば、お寺を資金面で支援することになります。入檀料に加えて、お布施や寄付などもあるので、費用がかかります。しかし、手厚い供養をしてもらえる、仏事の相談ができるというメリットも多いものです。
霊園は公営と民営がある
霊園には、公営と民営があり、どちらも宗教や国籍の制約はありません。
公営は都道府県、市町村が運営している霊園、民営は民間で運営しています。公営に比べ、送迎バスが出るなど、手厚いサービスが注目されます。
それぞれのメリット・デメリット
寺院墓地、霊園、それぞれのメリット・デメリットです。
メリット | デメリット | |
寺院墓地 | 檀家として手厚い供養を受けられる。 | 檀家として払う費用を負担に思う場合がある。 |
公営霊園 | 安価でお墓に入れる。 | 応募多数なので、なかなか入れない。 |
民営霊園 | 自由にお墓を選べる。手厚いサービスがある。 | 公営霊園よりも費用がかかる。 |
墓地を購入する際のポイント
新たに墓地を購入する場合は、どんなことに気を付ければ良いものでしょうか。ここでは、6つのポイントを紹介します。
家の宗派を考える
お墓を購入する際は、家の宗派を把握しておく必要があります。
霊園であれば、宗派は問われません。しかし、お寺の墓地tならば、宗派が問題になります。家の宗派と異なる場合は、そこのお寺にお墓を建てることはできません。
普段、宗派を気にする機会は少ないものです。そのため、家の宗派を正しく把握していないケースも少なくありません。
いざというときのために、親や親族に確認しておくことをおすすめします。
誰が引き継ぐか決める
お墓を引き継ぐ人を決めておいた方が、将来的にトラブルにならずに済みます。
家族や親族で、話し合って決めておきましょう。後のトラブルを防ぐために、記録に残しておくことをおすすめします。
皆が納得できる形で決めるのが一番です。
立地や周囲の環境を見る
墓地の立地や周囲の環境も、見ておいた方が良いです。
チェックポイントの一つは、交通の便です。駅からの距離、離れている場合は、バスやタクシーの便があるかなど、確認しておきたいものです。
また、周囲の環境も大事です。写真と実際に行ってみた場合とでは、雰囲気が異なることもあります。
たとえば、写真では閑静な住宅地の中といった場所に見えても、実際に行ってみると、落ち着かない環境だったというケースも考えられます。
石材を選ぶ
墓地の石材選びも大事です。好みに合いながらも、丈夫で質の良い石材が必要なので、石材店選びを慎重にしましょう。
墓地の石材の価格は平均で約158万円です。ただし、和型、洋型、デザイン墓石の種類によっても値段に幅があります。
大切な墓地なので、時間をかけて選びたいものです。
場所を調べたら見学に行く
墓地の場所をインターネットなどで調べたら、実際に見学に行きます。
見学先には、連絡を入れておいた方が良いでしょう。大体の霊園では、ホームページで事前申し込みができるようになっています。
申込なしで行くと、担当者から説明が聞けないことがあります。
見学の際は、話をメモっておく、霊園の外観や周囲の様子をカメラにおさめるなど、検討する際に必要な資料作りをしましょう。
価格を確認
墓地の管理費などの価格を担当者にしっかりと尋ねておくことも必要です。
また、いくつかの墓地を見学し、価格を比較検討することも大事です。価格だけで決めることはできませんが、選択基準の一つになるでしょう。
まとめ:墓地は遺骨を収蔵する場所・最近は多種多様なお墓がある
墓地は遺骨を収蔵する場所です。お寺の墓地や公営、民営の霊園などがあります。
ここ最近は、墓地内のお墓の種類が多様化しています。昔ながらの和型もありますが、洋型、デザイン墓石なども存在します。
新たに墓地を購入する場合は、埋葬の規則、お墓の型も踏まえ、周囲の環境や価格などに留意しながら、決めましょう。