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墓苑とは?霊園や墓地とは違う?墓苑の選び方や納骨以外の供養方法も紹介
墓苑とは墓地一体となった施設全体のこと
墓苑の「苑」は、広大な敷地や庭を意味し、墓地の機能だけでなく、墓地への参拝と同時に散歩や散策、休息等の静的レクレーション機能を合わせ持つ公園を指しています。
読み方は「ぼえん」。
墓苑と霊園、墓地との違い
墓苑の他にも、お墓という意味で
- 霊園
- 墓地
と呼ばれている場所があります。
どちらもお墓として使用が認められている区域を指していますが、それぞれの意味は少し異なります。
霊園:墓苑と同様にお墓があっても公園のように管理されている場所
霊園は、お墓のほかに電灯や電飾、広い遊歩道に遊具やベンチが設置されるなど、公園のように明るく管理されている施設です。
このため、夜でもお墓参りに訪れることも可能。一見すると公園のような景観という霊園も多く、場所によっては夜景スポットとして知られているところもあるほどです。
公園墓地や庭園墓地などの呼称で呼ばれることもあります。
日本では、戦後になって人口の大都市集中が加速したことで需要が高まるとともに、民間が運営する霊園も増え、火葬場や葬祭施設を付設する霊園まで登場するようになっています。
霊園は
- 自治体が運営する公営霊園(公営墓地)
- 公益法人や宗教法人などが管理・運営する民営霊園(民営墓地)
の二つに分けられています。いずれの霊園とも宗旨・宗派を不問とする施設が多く、特に民営霊園においては、公営霊園とは異なり、利用者の住所条件がないことが特徴です。
墓地:お墓を設けるために都道府県知事などの許可を
墓地とは、墓地・埋葬等に関する法律において、焼骨を埋蔵する施設(お墓)を設けるために都道府県知事などの許可を受けた区域のことです。この区域には、事務所や駐車場、通路などの関連施設も含まれますが、霊園のように公園のような景観を有するものではありません。
墓地には、経営主体によって
- 公営墓地
- 共同墓地
- 寺院墓地
などの呼び名があります。
中でも、寺院の敷地内にある寺院墓地は、檀家制度をとっているところも多く、宗教が限定される一方で手厚く供養してもら得ることが特徴です。
さらに、遺骨を埋蔵し、先祖を供養するお墓を建てられるだけではなく、寺院には僧侶がいるため法要や葬儀に関して相談できることも寺院墓地の大きな強みと言えます。
墓苑の選び方のコツ
墓苑は一度決めると、そうそう変更することはないため、十分な検討をせずに決めてしまうのは考えもの。後から後悔しないためにも、しっかり考えて選定することが大切です。
1)墓苑の宗派を確認する
墓苑選びでまず大切なことは、故人や自分が信仰している宗教や宗派でも利用できるかどうかを確認することです。墓苑は、宗旨・宗派を不問とするものが多く見られますが、いざお墓を建てるとなった際に、受け入れてもらえなければ意味がありません。
どの宗教にも属さないという場合も含め、宗旨・宗派に関係なくお墓が建てられるのかどうかを確認しておきましょう。
なお、信仰している宗旨・宗派がある場合は、信条に沿った寺院墓地などを選ぶこともよい方法です。
2)場所を確認
宗派に問題ないかどうかが確認できたら、次は場所を選びます。その際は、自宅からの距離に注目して考えることがおすすめです。遠すぎると、お墓参りがしづらくなってしまう可能性があります。
そのため、価格よりも自宅からの距離を優先して決めることがおすすめです。
3)予算に問題ないか確認
お墓参りにいけない間、管理を依頼するには費用がかかります。
立地条件の良い墓苑は、価格が高くなる可能性もあるため確認しておきましょう。
なお、この場合も価格だけで比較するのはNG。価格が著しく安い場合、管理が行き届いていないのでは?とも考えられるためです。
常に自分が管理できないようなら、墓苑の管理の質には妥協しない方が良いと言えるでしょう。
4)実際に見てみる
百聞は一見にしかず。いくつかの候補となる墓苑を実際に自分の目で見てみましょう。見学することで管理状況、設備、スタッフの対応もチェックできますよ。
年に1度はお墓参りで訪れる場所です。ストレスなく、快適に感じられるような墓苑を選ぶことも大切です。
墓苑などに納骨しない供養方法もニーズが高まっている
核家族化が進む昨今では、
- お墓を建てて継承者がいない
- 子や孫に負担をかけたくない
など、さまざまな理由で「お墓を持たない人」が増えつつあります。
このため、墓苑などにお墓を建立せず、納骨もしないという供養方法も注目を集めています。
散骨
散骨は、遺骨を粉末状にして山や海など自然に撒く方法です。自然葬の一種と言われています。「海や山が好きだった」「死後は自然に還りたい」といった理由で散骨を選ぶ人も多いようです。
樹木葬
散骨してしまうと、ご遺骨は元に戻せません。
そのため、樹木を墓標として遺骨を納める「樹木葬」で供養する方法もあります。散骨とは違い墓標があるため、親族や故人の友人などもお墓参りに訪れやすいと言えるでしょう。
手元供養
手元供養は、遺骨をお墓に納めることもなく、散骨などで手元から無くすのでもなく、ミニサイズの骨壷などを用意し、自宅で保管・供養する方法です。
故人を常に身近に感じられたり、お墓参りに出向く手間や管理に伴う費用等の負担を抑えられることがメリットです。
このほか、遺骨の一部を加工したメモリアルネックレスやメモリアルリングとして身につけながら供養するなど、家族が安心を得られることも大きな魅力と言えます。
墓苑についてよくある質問
まとめ:墓苑とは一見すると墓地公園のような場所で霊園との区別がつきづらい
墓苑とは、墓地として都道府県知事の使用許可をうけた墓地の区域と、散歩や散策、休息等の機能とを合わせ持つ庭園・公園のような場所を合わせ持つ区域のことです。
お墓のほかに電灯や電飾、広い遊歩道に遊具やベンチなどが設置されるなど、明るく管理されている霊園との区別がつきづらいこともあります。
墓苑は、宗旨・宗派を不問とするものが多いと言われていますが、改めてご自身の信仰する宗教でもお墓が建てられるのかどうか確認することが大切です。
可能と分かった場合も、自宅からの距離は問題ないか、管理費などを含めた価格が予算に対し妥当かどうかなどを十分に検討した上で契約すると良いでしょう。
墓苑は、年に1度はお墓参りで訪れる場所です。ストレスなく快適にお参りできるよう、最終的には実際に自分の目で見て判断するようにしましょう。