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上げ法事とは?お布施・服装はどうする?宗派別の上げ法事の考え方を紹介

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目次

上げ法事とはお寺で営む法要のこと

上げ法事(あげほうじ)とは、お寺で営む法要・お斎のことです。

法事を施主の家で営む場合は、仏壇や部屋の掃除といった準備が必要です。しかし、お寺で法事を営む場合は、施主側の負担を大幅に軽減できるメリットがあります。

上げ法事の内容は家で営む場合と変わりはありませんが、厳かな雰囲気の中で営めることから、最も丁寧なお参りだとも言えるでしょう。

「上がる」は仏事に対した尊敬語の一つ

・本堂に上がる(=入る)

・ご本山に上山(じょうざん)する(=お参りする)

・お経を上げる(=読経する)

など、仏事やお寺に対して「上がる」という言葉が多く用いられることから「上がる」は尊敬語の一つだといえます。

このため、お寺(本堂)に上がっての法事を「上げ法事」と呼ぶようになったともいわれています。

弔い上げのことを指す場合もある

上げ法事=弔い上げの法事 と考えられている場合もあります。

弔い上げとは、追善供養として開催してきた年忌法要を終了し、故人ごとの法要を終えることを意味します。

弔い上げのタイミングは、33回忌(没後32年目)や50回忌(没後49年目)の年忌法要と考えている宗派が多数です。

上げ法事に適した服装は準礼服

年忌法要は、七回忌の法要を機に簡素化され、家族や近しい親族だけで、また、服装も平服で営まれていくことが一般的です。

しかし、お寺で営む法要となると、故人や寺院のご本尊に失礼とならないよう、男女ともに略礼服以上の装いを意識しましょう。

たとえ、家族だけの参列であったとしても、葬儀マナーを守った装いを心がけることが大切です。

男性:ブラックスーツ

男性は、黒無地のシングル(またはタブル)のブラックスーツの着用が望ましいです。ネクタイやベルト、靴下も黒を選び、シャツは白無地を着用しましょう。

女性:ブラックフォーマル

女性は、ワンピースやアンサンブルなどのブラックフォーマルを着用しましょう。夏であっても露出はなるべく避け、アクセサリーは結婚指輪やパールだけにとどめます。ストッキングやパンプス、バックなども黒いデザインで統一しましょう。

なお、妊娠中などで手持ちの礼服が着られない場合は、レンタルなどで用意することも良いでしょう。

また、スカートスーツが適しているとされてはいますが、身体の状況などを考慮しパンツスーツで参列してもタブーにはなりません。特に高齢で足が悪い場合などは、動きやすさを考慮しパンツスーツの方が重宝するケースもあります。

未成年や子どもも黒を意識

高校生や中学生などの未成年と一緒に参列する場合は、制服があるなら制服を、制服がない場合は黒めの洋服を選ぶことが基本です。

また、小学生以下の子供や赤ちゃんにも、黒めの服装を選ぶようにしましょう。

上げ法事におけるお布施の目安は1万円〜5万円

49日や一周忌で包むお布施の額は3万円〜5万円が相場とされています。そのほかの法事であれば1万円〜5万円ほどを包むと良いでしょう。

弔い上げとする場合は、金額を上乗せして49日や一周忌と同等の額を包むというケースもあります。

お布施の金額をお寺に確認することは失礼に当たらないため、不明な場合は確認しておきましょう。

御膳料の用意も忘れずに

法要の後にお斎を開催することも多いです。僧侶がお斎を辞退する場合は、御膳料をお渡しすることがマナーです。合わせて用意しておきましょう。

御膳料の目安は5,000円〜1万円程度です。

宗派による上げ法事(弔い上げ)の考え方は異なる

上げ法事は、宗派や寺院によっては年忌法要を終えるという意味の「弔い上げ」と解釈されている場合があります。この場合は、菩提寺がどのように考えているのか確認しておきましょう。

上げ法事(弔い上げ)に対する宗派別の考え方一例

宗派考え方
浄土真宗33回忌を上げ法事とすることが一般的。
日蓮宗法要を終えるという概念がない。
曹洞宗33回忌が上げ法事と考えられている中で、地域や寺院によっては50回忌としているところもある。
その後も50回忌や100回忌を営むこともある。
真言宗33回忌で法要を一旦終了した後、50回忌、100回忌、150回忌など、遠忌(えんき)と呼ばれる年忌法要を営むこともある。
臨済宗33回忌を上げ法事とし、その後の年忌法要は営まないことが一般的。

まとめ:上げ法事とはお寺で営むお参りの方法

上げ法事とは、その舞台にお寺を選びお参りする方法のことです。

このほか、年忌法要を終える「弔い上げ」の別名として使用されている場合もあります。

どちらを意味しているとしても、故人を偲び、供養する儀式に変わりはありません。老若男女問わず、仏事マナーを守った服装を意識し参列することが大切です。

なお、持参するお布施が不明な場合は、寺院に確認することも問題ないため、問い合わせると良いでしょう。

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