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25回忌とは故人の没後満24年で営む法要のこと
25回忌(二十五回忌:にじゅうごかいき)とは、故人が亡くなってから満24年を迎える祥月命日に営む年忌法要のことです。
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23回忌と27回忌の代わりとして営む
故人の没後、節目とされる年に営む年忌回忌は、一周忌の後、三回忌・七回忌と続き、その後も「三」と「七」にかかる年に営んでいきます。
その中で、25回忌は、23回忌と27回忌の代わりとして営むもので、地域や宗派によっては無縁というケースもあります。
25回忌を営む場合は、23回忌と27回忌を営むことはありません。
25回忌は営む宗派と営まない宗派に分かれる
前述した通り、25回忌は営む宗派と営まない宗派があります。以下に営む宗派・営まない宗派の一例を紹介しますが、菩提寺の考え方や地域の風習により異なることもあります。
25回忌を営むのかどうか、菩提寺・親族間で確認しておくと良いでしょう。
真言宗:25回忌を営む
真言宗では、23回忌と27回忌の代わりとして25回忌が営まれます。
また、他の宗派でみられる「同じ宗派であっても地域や菩提寺によって営む法要に違いがある」ということもなく、統一して25回忌が営まれてます。
曹洞宗・日蓮宗・臨済宗:菩提寺により考え方が異なる
曹洞宗・日蓮宗・臨済宗では、菩提寺や地域の考え方により営む法要に違いが見られます。
23回忌と27回忌を営むところもあれば、それに代えて25回忌を営むところもあります。
これらが宗派の場合は、17回忌法要の際に「次の法要がいつなのか」を菩提寺に確認しておくと良いでしょう。
浄土真宗:25回忌を営まない
浄土真宗では、一周忌から33回忌の弔いあげまで、全ての年忌法要を営むとされています。つまり、23回忌と27回忌を営まずに25回帰を営むことはないといえます。
とはいえ、地域によっては23回忌と27回忌の法要を省略する場合もある様子。曹洞宗や日蓮宗などと同様、17回忌法要の際に、次の年忌法要について確認しておくと安心です。
25回忌の流れと挨拶の例文
25回忌法要の当日の流れは、一周忌など他の法要のときと同様です。
h3当日の流れ
1)僧侶入場
2)施主による始まりの挨拶
3)僧侶の読経
4)参列者の焼香
5)僧侶の法話
6)施主による終わりの挨拶
7)会食(お斎)
お墓が近い場合は、会食の前にお墓参りを済ませる場合もあります。
流れについて詳しくはこちら
施主の挨拶例文
法要の規模を縮小し、家族や近しい親族だけで営む場合は、施主の挨拶を省いても問題ありません。
〔始まりの挨拶〕
本日はご多用の中、お集まり頂き誠にありがとうございます。
只今から(戒名)の25回忌法要を始めさせて頂きます。
本日は、○○寺のご住職、▲▲様にお願いしております。それでは▲▲様、よろしくお願い致します。
〔終わりの挨拶〕
おかげ様で(戒名)の25回忌法要を無事終えることができました。皆様にはこれからも変わらぬお付き合いやご支援を頂戴できれば幸いでございます。
本日は誠にありがとうございました。
法要を省略し、お斎だけを営むケースもある
家族の年齢や生活などによって、僧侶を招かず、参加者でお斎(会食)を営むケースや、お墓参りのみを執り行う場合も少なくありません。
僧侶を招いての法要に重きを置くことだけではなく、参列者の人数や家族の状況を踏まえ、できる範囲で25回忌を営むことも一つの方法だといえるでしょう。
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25回忌法要までの遺族側の準備
25回忌は、家族だけなど小規模で営むケースがほとんどです。親族を招待する場合も、近しい間柄の人だけに絞ることが多いようです。
しかし、身内だけの法要だからといって準備を疎かにするのではなく、故人に失礼のないよう、今一度準備内容を確認しておくと良いでしょう。
法要の準備
1)法要の日取りを決める
2)法要を営む場所を決める
3)寺院・参列者に連絡する
4)引き出物を用意する
5)お布施を用意する
6)お供物・供花を手配する
準備について詳しくはこちら
故人の友人・知人を招待することを検討している場合は、一周忌や三回忌など、他の法要と同じように2ヶ月程度前から準備を始めると良いでしょう。
25回忌でよくある質問
- 25回忌の服装はどんなものが適していますか?
-
25回忌ともなれば略礼服で問題ありません。
特に参列者が家族だけという場合であれば、平服での参加を促されることもあります。そこで準礼服を着用してしまうと、相手が恐縮してしまうことも想定できます。平服での案内を受けた場合は、平服を意識すると良いですね。
平服は、男女ともに黒や紺などダークカラーのスーツ(女性はスカートスーツやワンピースも可)を着用し、また肌の露出や華美なアクセサリーは避けます。
あくまでも故人を偲ぶ場であることを忘れず、その場に合った服装に心がけましょう。
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- 25回忌で用意するお布施は他の法要と違う?
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25回忌のお布施は、23回忌と27回忌の二つの年忌法要の代わりだからといって、お布施
を多く包むというものではありません。13回忌や17回忌などと同様、1万円〜3万円が相場とされています。
しかし、宗派や地域の習慣によって相場は異なります。
また、併修(へいしゅう:同じ年に2つ以上の年忌法要をまとめて営むこと)の場合は、目安のお布施に1万円〜2万円程度を上乗せしたり、故人ごとにお布施を用意するケースもあります。
いずれにしても、近隣の人や近所の年長者、菩提寺などに確認しておくと良いでしょう。
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お布施と合わせて、状況によってはお車料や御膳料を用意すべきケースもあります。これらが必要になる場合は忘れず準備しておきましょう。
目安
お車料:5,000円程度
御膳料:5,000円〜1万円程度
なお、お車料や御膳料も、25回忌だからといって金額を変える必要はありません。
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- 25回忌をしないケースはある?
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23回忌・27回忌を営む予定がある場合は、25回忌を予定しないことが基本です。言い換えると、25回忌を営む場合は、23回忌・27回忌を予定しなくても良いといえます。
宗派や地域の習慣により、年忌法要の捉え方には違いがあるため、17回忌法要の際に、次の法要について菩提寺に確認し、家族や親族で予定を立てておくと安心です。
宗派による違いはこちら
まとめ:25回忌とは23回忌と27回忌の代わりに営む法要のこと
25回忌とは、故人が亡くなってから満24年を迎える祥月命日に営む年忌法要のことです。25回忌は宗派により捉え方が異なるという特徴があります。
同じ仏教でも宗派や同一宗派でも菩提寺の考え方などで年忌法要の捉え方が異なるため、17回忌法要の際に、次の法要について菩提寺に確認しておくと安心です。
さらに25回忌となると、家族だけ・身近な親族だけなど、小規模で営むケースが一般的。この他、食事だけ、お墓参りだけなど、内容を簡略化するケースも見られます。
また、家族の事情や、経済的な負担などを考慮して、25回忌を弔い上げとし年忌法要を終えるというケースもあるでしょう。
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25回忌の法要を持って弔い上げとする場合は、今後の供養やお墓の管理などについても、菩提寺や家族間で相談しておくことをおすすめします。
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