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六七日とは?読み方や意味は?転生する条件が付く?お供え・お布施・服装について紹介

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目次

六七日とは没後42日目に営む法要のこと

六七日とは「むなのか・ろくしちにち」と読み、没後42日目、またその日に営む法要(追善供養)のことです。

なお、関西地方では、逮夜(六七日の場合は没後41日目の夕方)に営む地域があります。

六七日は変成王による裁きを受ける

没後に受ける裁きも、六七日で6回目。前回の裁きである五七日には閻魔大王(えんまだいおう)によって転生する六道の世界が決定されました。六七日は変成王(へんじょうおう)が裁判官をつとめ、生まれ変わるための条件が言い渡されます。

例えば、

・畜生道に転生する→食う者・食われる者のどちらになるのか

・人間道に転生する→生まれ変わる場所や家はどこか

など。

六道とは?

●地獄道(じごくどう):最も苦しみの多い世界

●餓鬼道(がきどう):飢えに苦しむ世界

●畜生道(ちくしょうどう):弱肉強食に脅える世界

●修羅道(しゅらどう):争いが絶えない世界

●人間道(にんげんどう):苦もあり楽しみもある世界

●天道(てんどう):最も楽しみの多い世界

六道について詳しくはこちら

六七日の別名は檀弘忌・守護仏は弥勒菩薩

六七日には檀弘忌(だんこうき)という別名が付いています。

「檀」は施し「弘」は広く、という意味があります。故人の死から学んだことを元に、「人の悲しみがわかり、優しい人間であるように」という教えが説かれているそうです。

また、六七日の守護仏は弥勒菩薩(みろくぼさつ)です。

弥勒菩薩は慈愛の仏様。お釈迦様と堅い約束をされ、この世の人々を救済すべく、お釈迦様が涅槃に入られた後の56億7千万年後にお釈迦様の代わりに現れるとされる未来仏です。

故人は弥勒菩薩から慈愛の心を授かると言われています。

六七日法要の規模は縮小している

「少しでも良い世界に転生できるように」との願いを込め、故人が受ける7日ごとの裁きに合わせ営む追善供養。しかし、昨今では参列者・遺族側の負担を考慮し、二七日から六七日までの中陰期間の法要を省略するケースが増えています。

しかし、一方では、従来どおり僧侶を招いて読経をお願いし、小規模でも家族や親族で法要を営むなど、伝統を重んじている地域や家庭も見られます。

六七日法要の流れ

六七日法要の流れは以下の通りです。初七日など他の法要との大きな違いはありません。

1)施主の挨拶

2)僧侶の読経

3)参列者の焼香

4)僧侶の法話

5)施主の挨拶

また法要の後、関西地方では御詠歌を詠う地域があります。

なお、これら一連の流れが夕食時となる場合は、お斎を用意することもあります。

六七日によくある質問

六七日の供え物はどんなものがいい?

六七日法要のお供物も、他の法要と変わらず、線香や果物、お菓子、お花、故人が好んでいたものなどを用意すると良いでしょう。

品物に迷う場合は、

・個包装されている

・日持ちする

・持ち運びしやすい

・参列者で分けられる

などを基準に選ぶこともおすすめです。

なお、肉や魚は殺生をイメージさせてしまう品物であり、仏教の視点から適したお供えものとは言えません。故人の好みだった場合でも、これらのものは用意しない方が良いでしょう。

六七日法要に適した服装は?

六七日法要に参列する場合は、堅苦しくなく落ち着いた装いで問題ありません。しかし、あくまでも法要であることに変わりはありません。派手な装いや過度な露出は避け、色味を抑えた地味なものを意識するようにしましょう。

また、自宅で営む六七日法要に僧侶を招く場合も、落ち着いた服装を選ぶことがおすすめです。

なお、お寺で営む場合は、参列者が身内だけであっても、略礼服程度の装いを意識すると良いでしょう。

六七日のお布施の目安は?

六七日法要をお寺で営む場合や、自宅であっても僧侶を招き読経をいただくときは、お布施を用意することが基本です。金額は1万円〜5万円程度が目安です。

しかし、菩提寺によっては、葬儀時のお布施に「六七日法要を含む中陰供養のお布施を含めている」としている場合もあります。

六七日法要のお布施を用意するのか、また、用意する金額に悩む場合は、家族の年長者や寺院に確認しておくと安心です。

六七日法要へ持参する香典はいくら?

六七日法要に参列する場合は、お供え物の他に香典を持参することも問題ありません。金額は、3,000円〜5,000円程度を目安とすることで良いでしょう。

なお、香典袋の表書きは宗派により違いがあります。浄土真宗の場合は「御仏前」、そのほかの宗派では「御霊前」と書き入れるよう注意しましょう。

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まとめ:六七日とは6回目の裁きに合わせ没後42日目に営む法要のこと

多くの仏教宗派では、亡くなった人は没後49日の間に生前の行いを元に裁きを受け、六道のどこに転生するのかを決められると考えられています。この裁判は7日ごとに行われ、没後42日目は6回目の裁判の日。このときに、転生する世界での条件を言い渡されると言われています。

これらの裁きに合わせ、遺族側は追善供養として法要を営みますが、最近では二七日から六七日までの法要は省略するケースも増えてきました。

いずれにしても、法要を営むことのみに重きを置くのではなく

・仏壇に手を合わせる

・線香をあげる

など、自分にできる方法で冥福を願うことが大切だといえるでしょう。

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