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月忌とは故人が亡くなった日と同じ日のこと
月忌とは「がっき」と読み、毎月訪れる故人が亡くなった日と同じ日のことです。月命日(つきめいにち)とも呼ばれています。
例えば、2021年3月1日に亡くなった場合は、翌月の4月1日以降「毎月1日」が月忌となります。
また、月忌は祥月命日を除く日を指すため、年間に11回訪れます。
祥月命日とは?
故人が亡くなった月日と同じ月日は「祥月命日(しょうつきめいにち)」と呼ばれます。例えば、2021年3月1日に亡くなった場合は、翌年以降は毎年3月1日が祥月命となります。
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月忌に月忌法要を営む地域も
月忌に行うことに決まりはないとされていますが、月忌法要(月参り)を営む地域もあります。これは、月忌に合わせて自宅などに僧侶を招き、読経をいただくことを指します。
なお、亡くなった日が31日の場合は、小の月(2月・4月・6月・9月・11月)には訪れないため、月忌を前倒しして法要を営むことが一般的です。29日の場合も、2月の月忌法要の日程には注意しましょう。
また故人の没後、初めて迎える月忌を「初月忌(はつがっき)」と呼びます。月忌法要を営まない地域でも、初月忌だけは法要を営むとするケースもあります。
月忌法要の流れ
月忌法要の流れは以下の通りです。
1)僧侶を自宅などに招く
2)僧侶による読経
3)僧侶による法話
月忌法要で用意するもの
月忌法要には、以下のものを準備しておきましょう。
・御霊供膳
・お花
・積み団子
・お供物(お菓子、果物など)
・線香
・ろうそく
なお、準備する品物や内容は、宗派や地域により違いがあります。不明な場合は、菩提寺に確認しておくと良いでしょう。
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月忌法要のお布施は3,000円程度が相場
法要法要で包むお布施は、3,000円程度が相場とされています。
また、お布施とは別にお車料(お車代)を包むこともあるため、必要な場合は準備しておきましょう。
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お墓や仏壇へのお参りも月忌供養の方法
この他、お墓や仏壇にお参りし、故人を偲ぶことも月忌に行う供養の一つです。
お墓や仏壇の掃除を済ませ、故人の好きなものやお花を供えると良いでしょう。
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遠方に住んでいて、祥月命日に帰省できない場合などは、月忌に合わせてお墓や仏壇にお参りすると良いでしょう。この他、故人の写真や遺影に手を合わせたり、お花を供えることも良い供養になります。
月忌によくある質問
- 月忌のお供えはどんなものがいい?
-
月忌のお供物は、他の法要などと同様にお菓子や果物などがおすすめです。
お菓子はクッキーや煎餅などの個包装で、日持ちするものを選び、果物は季節のものを供えると良いでしょう。
また、故人が好きだったものをお供えすることもおすすめです。
なお、肉や魚は、殺生をイメージさせてしまうため、仏教の視点からみてもお供え物に適していません。故人の好みであったとしても、供えないようにしましょう。
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- 月忌の服装に決まりはある?
-
月忌法要を営む場合は、準礼服または略礼服を着用しましょう。
また「平服でお越しください」と連絡を受けた場合は、遺族側から「かしこまらないでください」と言われているも同然です。
準礼服や略礼服を着用しては、相手が恐縮してしまうことも考えられるため、この場合は平服を意識すると良いでしょう。
平服は、男女ともに黒や紺などダークカラーのスーツ(女性はスカートスーツやワンピースも可)などがおすすめです。
もちろん平服の場合でも、肌の露出や華美なアクセサリーは避け、地味な色合いを意識するなど、故人を偲ぶ場であることを忘れないでおきましょう。
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未成年であれば、制服がある場合は制服を、制服がない場合は黒めの洋服を着用します。小学生以下の子供や赤ちゃんにも、黒めの服装を選ぶようにしましょう。
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法要ではなく、お墓や仏壇にお参りをする場合も、地味な色合いを意識すると良いでしょう。
まとめ:月忌とは故人が亡くなった日と同じ日であり月命日とも呼ばれる
月忌とは、故人が亡くなった日と同じ日のことを意味し、月命日とも呼ばれています。亡くなった月日と同じ月日は「祥月命日」であるため、この日を除いた日が月忌となり、年間に11回訪れます。
月忌に行う供養などについての決まりごとはありませんが、お墓や仏壇にお参りしたり、遠方に住んでいる場合であれば、写真に手を合わせ、お花を飾るなど、できる方法で故人を偲ぶと良いでしょう。
また、月忌に僧侶を招き、読経をいただく「月忌法要(月参り)」を営むケースもあります。この場合は、お供えやお布施を用意する必要があるため、あらかじめ地域の習慣や菩提寺の考え方などを確認しておくと良いでしょう。