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二七日とは?読み方や意味は?お布施の相場と書き方・服装・香典について紹介
二七日とは没後14日目に営む法要のこと
二七日とは「ふたなのか」と読み、没後14日目、またその日に営む法要のことです。
仏教では、現世での命が尽きると「六道と呼ばれる六つの世界のどこかに転生する」と考えられています。この転生先が決められるまでの期間は49日間で、この間の7日ごとに合計7回の裁きを受けるとされています。
二七日は、2回目の裁きに合わせ「故人が少しでも良い世界に転生できるように」との願いを込めて営む追善供養の一つです。
なお、関西地方では、逮夜(二七日の場合は没後13日目の夕方)に営む地域があります。
二七日の別名は以芳忌・本尊は釈迦如来
二七日には以芳忌(いほうき)という別名が付いています。
これは「没後14日目が仏の世界へと向かう途中にある三途の川を渡るころ」と考えられていることにあります。三途の川を渡るための「芳船」に乗って三途の川を無事に渡れることを祈る これが二七日が「以芳忌」と呼ばれるようになった由来だといわれています。
また、二七日の本尊は仏教の開祖である釈迦如来(しゃかにょらい)です。
釈迦如来は、全てのものに慈悲の心をかけ、どのような人の懺悔でも聞き入れて改心させるという役目の仏様だといわれています。
このため、故人は、少しでも罪が軽くなるよう、釈迦如来の前で前世の行いを懺悔し、慈悲を願うと考えられています。
二七日は初江王による裁きを受ける
二七日は没後に受ける2回目の裁きの日。裁判官は「初江王(しょごうおう)」で、審判内容は「生前の窃盗行為」です。
初江王は罪の重さを測るとされています。
また「鬼が故人の衣服を剥ぎ取り、衣領樹(えりょうじゅ)という木の枝にかけ、初江王の裁きの前に罪の重さを測る」という下調べもあります。罪が軽ければ枝は曲がりませんが、罪が重ければ枝はしなり、初江王の裁きにも影響することでしょう。
中陰=没後49日目まで
次の転生先が決まっていない49日間が「中陰(ちゅういん)」または「中有(ちゅうう)」です。
残された家族にとって、この期間は「忌中(きちゅう)」となり、身を慎み、慶事を避けて生活することが望ましいとされています。
なお、49日法要を営めば、忌明けと捉えることが一般的です。
転生する世界は六道のどこか
転生する世界は、六道と呼ばれる地獄道から天道までの六つの世界のどこかであり、生前の行いが転生する世界に影響します。
善い行いをすれば良い世界に転生できますが、殺生や盗み、不貞行為などの悪事がある場合は悪い世界に生まれ変わってしまうことも十分に考えられます。
この考え方こそが因果応報の道理。「来世でも良い生活を送りたいなら、現世での行いに気を付けるべきだ」と考えられているのです。
二七日のお布施は1万円〜5万円が相場
二七日に僧侶を招き読経を頂戴する場合はお布施を用意しておくことが基本です。金額の目安は1万円〜5万円が相場。
一方で、葬儀の際にお渡しするお布施に、二七日法要を含む中陰供養のお布施が含まれているという地域もあります。
二七日法要でお布施を用意するのかどうか、また、金額に迷う場合は、家族の年長者や寺院に確認しておくと良いでしょう。
お布施の書き方:表書きは「お布施」・金額は旧字・施主の名前を添える
お布施の表書きは「お布施」「御布施」で問題ありません。
封入した金額は旧字で記し、施主の名前を添えましょう。この時、施主名ではなく「◯◯家」と書き入れても問題ありませんが、裏面に施主の名前を添えておくと良いでしょう。
二七日法要の規模は縮小している
二七日から六七日までの中陰供養は、僧侶を招ず、家族や近しい親族だけで営むことが一般的ですが、昨今ではこれらの供養をすべて省略するケースも増えています。
一方で、伝統を重んじている地域や家庭などにおいては、規模を縮小しながらも、僧侶を招いて読経をお願いするケースもあります。今でも故人の冥福を願う供養として大切に営まれていると言えます。
二七日法要の流れ
二七日法要の流れは以下の通りです。
1)施主の挨拶
2)僧侶の読経
3)参列者の焼香
4)僧侶の法話
5)施主の挨拶
また法要の後、関西地方では御詠歌を詠う地域があります。
なお、これら一連の流れが夕食時となる場合は、お斎を用意することもあります。
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二七日によくある質問
まとめ:二七日とは2回目の裁きに合わせ没後14日目に営む法要のこと
仏教では、亡くなった人は没後49日間で生前の行いが裁かれ、転生する世界を決められると考えられています。裁判は7日ごとに行われ、没後14日目は2回目の裁きであり、生前の窃盗行為が審判の対象です。
この裁きにあわせ「故人が少しでも良い世界に転生できるように」と営む法要が追善供養であり、2回目の裁きに合わせて営む供養が二七日法要です。
しかし、昨今では参列者の負担を考慮し、二七日法要から六七日法要までを省略するケースが増えています。法要というスタイルで故人の供養をせずとも、仏壇に手を合わせることや、線香をあげるなど、できることで冥福を願うことが大切ではないでしょうか。