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17回忌とは?いつ営む?遺族側の準備や香典・服装など参列時のマナーを解説
17回忌とは故人の没後満16年で営む法要のこと
17回忌(十七回忌:じゅうななかいき・じゅうしちかいき)とは、故人が亡くなってから満16年を迎える祥月命日に営む年忌法要のことです。
中には故人の友人などを招待するケースも見られますが、多くは規模を縮小し、家族や近しい親族だけで営むというパターンが大半を占めています。
亡くなった日から満16年目に営まれる
17回忌と聞くと「亡くなってから17年目の法要」ととらえがちですが、満16年目とすることには理由があります。
「故人が亡くなった日」のことを忌日(きにち)といいます。このため、故人が亡くなった日がすでに1回目の忌日(一回忌)となり、満1年目の祥月命日が2回目の忌日(二回忌)となり、一周忌の法要を営みます。
以後も同様に数え、満16年目の祥月命日が17回目の忌日、すなわち「17回忌」と解釈されるのです。
例)2010年4月5日に亡くなった場合
2010年4月5日→一回忌
2011年4月5日→没後満2年=二回忌(一周忌)
2022年4月5日→没後満12年=13回忌
2026年4月5日→没後満16年=17回忌
仏教において「三」と「七」は重要とされている
故人の没後満1年で営まれる一周忌法要の後は、三回忌、七回忌と、「三」と「七」にかかる年に年忌法要を営みます。
これは、仏教において、三と七という数字には、悟りの境地に至る上で重要な意味を有していると考えられていることなどにその理由があります。
三と七の理由については詳しくはこちら
年忌法要には「追善供養」の意味がある
17回忌法要などの年忌法要には「追善供養(ついぜんくよう)」の意味があります。
追善供養とは、故人亡きあと「遺された人が善行を持つことで、故人の善行になる、その善行が自分自身に戻ってくる」という考え方のもとに行う供養を意味します。
僧侶に読経をいただく法要をのほか、日常的に
・仏壇に手を合わせる
・線香をあげる
・お墓参りをする
なども追善供養に含まれます。
17回忌の流れと挨拶の例文
17回忌法要の当日の流れは、一周忌など他の法要のときと同様です。なお、17回忌法要は、規模を縮小し、家族や近しい親族だけで営むケースが一般的。この場合は施主の挨拶を省いても問題ありません。
当日の流れ
1)僧侶入場
2)始まりの挨拶(施主)
3)僧侶の読経
4)参列者の焼香
5)法話
6)終わりの挨拶(施主)
7)会食
お墓が近い場合は、会食の前にお墓参りを済ませることもあります。
流れについて詳しくはこちら
施主の挨拶例文
〔始まりの挨拶〕
本日は、ご多用の中、お集まり頂き誠にありがとうございます。
只今から(戒名)の17回忌の法要を始めさせて頂きます。
本日は、○○寺のご住職、▲▲様にお願いしております。それでは▲▲様、よろしくお願い致します。
〔終わりの挨拶〕
おかげ様で(戒名)の17回忌法要を無事終えることができました。故人も喜んでいることと思います。
これからも皆様には変わらぬお付き合い・ご支援を頂戴できれば幸いでございます。
本日は誠にありがとうございました。
僧侶を招かず、お斎だけを営むケースもある
17回忌ともなると、施主も高齢化し、参列者も家族や近しい親族だけと少人数で営むことが一般的となっています。そのため、僧侶を招かずお斎(会食)だけで供養するというケースもあります。
この場合は、ホテルや料亭で食事をしながら故人を偲んだり、仕出し弁当を自宅でゆっくり食べながら故人の冥福を願うと良いでしょう。
17回忌法要までの遺族側の準備
17回忌法要を営むに当たって、遺族側が準備しておくことは、一周忌や三回忌など、他の年忌法要のときと同様です。
1)法要の日取りを決める
2)法要を営む場所を決める
3)寺院・参列者に連絡する
4)引き出物を用意する
5)お布施を用意する
6)お供物・供花を手配する
準備について詳しくはこちら
しかし、故人の没後16年を迎える17回忌では、準備内容を忘れていることも少なくありません。家族や近しい親族だけで営む場合であっても、故人に失礼のないよう、準備内容を今一度振り返っておくと良いですね。
17回忌は招待する範囲・併修・香典に注意
故人が亡くなってから長い年月が経つ17回忌であっても、準備・参列にあたっては法要のマナーを意識する必要があります。
いくら親族だけとはいえ「親しき中にも礼儀あり」として失礼のない対応が大切です。
どこまでの範囲の人を招待するか
七回忌を節目に法要の規模を縮小するケースが多く、17回忌も同様です。
しかし、年忌法要に対する考え方は菩提寺や地域の習慣により異なるため、どこまでの範囲の人を招待するかは、親族間で相談しておくと良いでしょう。
併修するかどうか
七回忌以降は、併修(へいしゅう)として、同じ年に2つ以上の年忌法要が重なった場合は、それらを同時に行うことも問題ないと考えられています。
そのため、17回忌においても他の法要を併修して営めば、遠方の親族にとっては時間や旅費のセーブにもつながります。
しかし、一方では、年忌法要は故人ごとに営むべきと考えている人もいるため、併修を予定する場合は、問題がないかどうか、親族間で相談しておくと良いですね。
子供や孫であっても香典を持参する
故人が亡くなったときに未成年だった子供や孫も、成人していたり、結婚して家庭を持っていたりと、状況が変わっていることもあるでしょう。
この場合は、子供や孫であっても香典は持参する方が良いといえます。
香典の額は、参列する人数やお斎に参加するかどうかを基本に、親や他の兄弟・姉妹と相談して決めると良いでしょう。
なお、未成年や学生が参列する場合は、香典は持参しなくても問題ありません。
香典を持参する家族には引き出物を用意する
参列者には、引き出物を用意します。
このため、参列者が子供や孫であっても、香典を持参することが想定される場合は、他の参列者と同様に引き出物を用意した方が良いでしょう。
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17回忌でよくある質問
まとめ:17回忌とは故人の没後満16年目の祥月命日に営む年忌法要のこと
17回忌とは、故人が亡くなってから満16年を迎える祥月命日に営む年忌法要のことです。
法要の流れや遺族が準備する内容などは、一周忌や三回忌など、他の年忌法要のときと大きな違いはありません。しかし、17回忌は故人が他界してから16年という長い月日が経過しての法要であることから、規模的には家族や親族だけでというケースが一般的となっています。
とはいえ、当時、子供や孫であったとしても、成人していたり、結婚して家庭を持っているような場合には、香典は持参した方が無難です。
また、今後の準備や時間・経済的な負担などから、17回忌を持って弔い上げとし、年忌法要を終えるという家庭もあります。
17回忌を準備するときは、法要の準備を再確認するだけでなく、施主の高齢化も含め、いつの法要を持って弔い上げとするか、また、その後の供養やお墓の管理について家族間で確認しておくと良いでしょう。