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仏式とは?読み方・意味は?神式との違い・仏式葬儀の流れを簡単に紹介

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目次

仏式とは仏教の教えに従い儀式を執り行うこと

仏式とは、仏教の教えに則って儀式を執り行うことです。また、その儀式そのものを指す場合もあります。読み方は「ぶっしき」です。

国内にある仏式の7宗派

ひとえに仏式と言っても、仏教には多くの宗派があり、宗派によって考え方や作法、マナーにも違いが見られます。

仏式の主な宗派は以下の7つです。

宗派名宗祖教え
真言宗空海体・心・言葉の修行を重ねることで仏になれる。
曹洞宗道元坐禅をすることで、悟りを開くことができる。
浄土宗法然南無阿弥陀仏を唱えれば、誰もが極楽に往生できる
浄土真宗親鸞阿弥陀如来の力で誰もが往生したら成仏し、極楽に行ける。
日蓮宗日蓮南無妙法蓮華経を唱えれば、誰もが成仏できる。
天台宗最澄誰もが仏になれる(大乗仏教)とされる。
臨済宗栄西坐禅をしながら、師匠の出す問題・公案について考える。

仏式で執り行う儀式①葬儀②結婚式③建設前の儀式

仏式で執り行われる主な儀式は以下の3つです。

①葬儀

②結婚式

③建設前の儀式

①葬儀:日本の9割が仏式葬儀で故人を見送っている

仏式と聞くと葬儀や法事をイメージする人が多いでしょう。それもそのはず、日本国内では、葬儀の約9割が仏式だと言われています。

僧侶の読経、遺族・参列者の焼香などで故人の成仏を祈ります。また、葬儀を終えた後も、中陰供養や決まった年数に応じて法要を執り行い、成仏を願うことも仏式ならではの特徴です。

②結婚式:厳かな雰囲気でにわかに人気を集めている

慶事である結婚式も仏式で執り行うことが可能であり、にわかに人気を集めています。

仏式の結婚式は「仏前結婚式」と呼ばれ、僧侶が司式者を務め、寺院を舞台に開催されます。仏様やご先祖様に結婚を報告し、それぞれの導きに感謝して、未来までの結びつきを誓い合います。

お香が焚かれ、雅楽ががくが鳴り響く中、厳かな雰囲気の中で式が進み、僧侶が新郎新婦に数珠を授ける「念珠授与ねんじゅじゅよ」などの儀式を行うことが特徴です。

衣装は神前式と同様に羽織袴と白無垢を選ぶ人が多いですが、明確な決まりはありません。寺院によって考え方が異なるため、色打ち掛けや黒引き振袖だけでなく、ウエディングドレス姿の花嫁の姿もあります。

神前式やキリスト教式などの結婚式と比較すると、費用を抑えられるほか、厳かな雰囲気が好まれています。

③建設前の儀式:地鎮法じちんほう鎮宅法ちんたくほう起工式きこうしき

一般的には、家などの建物を建てる前に、その土地の守護神を祀り、その土地を利用させてもらうことの許しを得るという目的で神式の地鎮祭じちんさいが執り行われます。

これには、工事の安全だけでなく、建物が完成した後で住む人の繁栄を祈るという意味も込められています。

一方、少数ではありますが、仏式で建築工事前の儀式を執り行うケースもみられます。これは、地鎮法じちんほう鎮宅法ちんたくほう、あるいは起工式きこうしきなどと呼ばれるもの。

地鎮法は、たくさんのご縁をいただき機が熟したことを喜び仏様に感謝するとともに完遂の決意をあらたにし、工事の安全を願うもの。合わせて、ご本尊やご先祖様にその後の家庭の安全を祈願するという意味合いで行われます。

地鎮祭同様に、建設前の儀式には変わりありませんが、目的が異なるという大きな違いが見られます。

仏式の葬儀の流れ

すでにご紹介したとおり、国内にはさまざまな仏教宗派があり、また同じ宗派であっても、地域の慣習により葬儀の内容に違い見られます。

詳細について菩提寺や葬儀会社、地域の年長者などに確認しておくと安心です。

なお、葬儀の大まかな流れは以下のとおりです。

日時大まかな流れ
亡くなった日臨終を迎えた故人を自宅や安置施設に安置
2日目の午前通夜の準備、納棺
2日目の夕方通夜
3日目の午前葬儀・告別式、出棺、火葬
3日目の午後精進落とし、収骨(骨拾い)

※亡くなった時刻によっては、通夜を3日目、葬儀・告別式を4日目とする場合があります。

臨終当日:遺体を安置する

医師から臨終の宣告を受けたら、故人を自宅や安置施設に安置します。

臨終の確認

病院で最期を迎えた場合

病院で医師から臨終を告げられた場合は、病院にもよりますが、そこで末期の水(死に水とも言われ、故人の口を水などで湿らせるもの)をとり、エンゼルケア(死後の処置、遺体の清拭や化粧など)が施されます。

なお、浄土真宗では末期の水は行なわないため、この場合は病院に伝えておきましょう。

自宅で最期を迎えた場合

自宅で危篤状態に陥ったり、亡くなっていた場合は、かかりつけ医に確認してもらいましょう。死亡と診断された場合は、その後の処置は病院で臨終を迎えた場合と同じように進めます。なお、かかりつけ医がいない場合や、事件性が疑われるような場合は、警察への連絡となることもあります。

また、病院・自宅のどちらで最期を迎えたとしても、死亡を確認した医師に死亡診断書を書いてもらいます。

遺体の搬送

病院で臨終を迎えた場合は、遺体を本人または遺族の家に搬送します。自宅等での安置が難しい場合は、安置施設を利用することもあります。

遺体の搬送は、葬儀社に依頼することが一般的で、遺族が乗り合わせることも可能です。乗車したい人が複数いる場合は、誰が乗車するのか話し合っておきましょう。

遺体の安置と枕経

遺体は北枕で安置するとともに、菩提寺がある場合は菩提寺に、ない場合は葬儀社に連絡し、枕飾りの準備と枕経の相談を進めます。枕飾りは葬儀社に依頼することが一般的です。

2日目午前:葬儀の相談、納棺を行う

故人の死から2日目になれば、葬儀についての相談を済ませ、納棺します。

葬儀の相談

葬儀を無事執り行うため

  • 喪主の決定
  • 寺院や葬儀社との打ち合わせ(葬儀の日時と場所、会葬礼状、会葬返礼品など)
  • 戒名(法名)の打ち合わせ
  • 精進落とし、香典返しの準備
  • 近隣の方や会社などへの連絡(手伝いの依頼も含めて)

など、細かなことを相談し、決めていきましょう。

納棺

枕経をいただいたのち、納棺への運びとなります。なお、納棺に際し、故人が死装束として用意していたものがあれば、忘れず着せてあげましょう。

棺には、故人が好きだったものを入れても問題ありませんが、燃えそうにないものは入れないようにしましょう。

2日目夕方:通夜を行う

通夜は、以下の流れで執り行うことが一般的です。

通夜の流れは以下の通りです。

 

①喪主・遺族の到着、会場準備

遺族は通夜の2時間前には会場に集まり、通夜に備えます。

②受付

通夜の30分程度前になると、受付を始めます。

③開式

僧侶の到着を待って、通夜を開式します。進行は葬儀社が務めることが一般的です。

僧侶が読経し、遺族の焼香、弔問客の焼香へと進みます。

④閉式

焼香のあと、僧侶の法話、喪主の挨拶、僧侶の退出をもって通夜を終了します。

なお、通夜振る舞いを用意している場合は、喪主が挨拶の中で触れるようにしましょう。

⑤通夜振る舞い

通夜振る舞いとは通夜の後に食事やお酒を出して遺族側が弔問客をもてなすものです。参加者と共に故人を偲ぶ時間にしましょう。

3日目午前中:葬儀・告別式

葬儀・告別式は、故人の死から3日目の午前中に執り行うことが多いです。

葬儀・告別式

葬儀・告別式の流れは以下の通りです。

①受付や祭壇などの確認

葬儀が始まる1時間程度前には、遺族は会場に入り、葬儀の流れを確認します。

また、弔辞や弔電の確認(紹介の順番など)、会葬礼状・会葬返礼品についても確認しておきましょう。

②受付

葬儀開式の30分程度前になると、受付を開始し、会葬者を順次式場内に誘導します。

遺族側も開式の20分程度前には 棺に向かって右側から喪主が着席し、故人と血縁の濃い順番に着席します。

③開式

葬儀が開式したら、僧侶の読経の後、弔辞や弔電を読み上げ、遺族並びに会葬者の焼香へと移ります。遺族側の焼香順は通夜と同じです。

④閉式

僧侶の退席をもって閉式となり、出棺の準備に移ります。

⑤出棺

遺族は故人の周りを供花で飾り、最後のお別れをします。

その後、喪主が挨拶し、出棺、霊柩車で火葬場へと向かいます。このときに、遺族は、位牌・遺影を持ちます。一般の参列者は式場の外から出棺を見送りましょう。

3日目午後:火葬・精進落とし・骨上げ

火葬

火葬場では「納めの式(最後のお別れの式)」を執り行います。僧侶が同席している場合は読経をいただき、遺族は焼香します。その後に火葬となります。

精進落とし

骨上げまでには2時間程度が必要です。この間に精進落としとして食事をすることが一般的です。なお、僧侶が出席しない場合は御膳料をお渡ししましょう。

収骨(骨上げ)

骨揚げの予定時刻になれば、火葬場に出向き、遺骨を拾って骨壷に納めます。 血縁関係の濃い人から順番に足元の方から拾うなど、順番が決まっていることもあります。

骨上げが終わったら、埋葬許可証を受け取り、喪主は骨壷を、遺族は白木の位牌・遺影を持ち、火葬場を後にします。

この後で還骨法要を執り行うこともあります。

仏式と神式の違い

儀式の作法には、仏式の他に神式があります。仏教を信仰している場合は仏式で、神道を信仰している人は神式で執り行うことが基本です。

仏教と神道の明確な違いは、 仏教には「教え」というものが存在しますが、 神道には明確な「教え」というものが存在しないことにあります。

このほか、仏教では戒名を授かりますが、神道では授かりません。さらに、葬儀の後も仏教では決まった年数で法要を執り行うことに対し、神式ではこうした法要を営むことはなく、葬儀と火葬で終了するという違いもあります。

仏式に関してよくある質問

仏式の葬儀における香典のマナーや目安の金額は?

仏式の葬儀に参列する際は、香典を持参することがマナーです。

香典袋の表書きに「御霊前」と書き入れます御仏前は四十九日法要の後で用いる表書きのため、通夜や葬儀には適していません。

なお、浄土真宗では「御霊前」を使用しないため、注意が必要です。

また、金額は故人との関係性により異なります。

両親の場合は5万円〜10万円、祖父母の場合は、3万円〜5万円といったところが目安です。

どのような関係であっても、

・新札は使用しない

・追加で渡さない

などのマナーもあります。

▶︎香典について詳しくはこちら

仏式葬儀での焼香の作法は?

仏式の葬儀での焼香には

・立礼焼香

・座礼焼香

回し焼香

という3つの方法があります。

▶︎それぞれの特徴やマナーについて、詳しくはこちら

仏式で結婚式ができるって本当?

仏式と聞くと、葬儀や法事のイメージが強いですが、仏式で結婚式を執り行うことも可能です。仏式の結婚式は、「仏前結婚式」と呼ばれ、厳かに結婚式を挙げられると、にわかに人気を集めています。

仏教にある「因縁」の教えに従い、前世からの縁、ご先祖様の慈悲によるものと捉え、来世までの結びつきを誓うことが大きな特徴です。

▶︎仏前結婚式についてはこちら

まとめ:仏式とは仏教の教えに従い執り行う儀式のこと

日本国内での葬儀の約9割が仏式と言われるとおり、仏式と聞くと葬儀や法事などの弔事をイメージする人が多数でしょう。

仏式の葬儀は、僧侶の読経、遺族・参列者の焼香などで成仏を祈ります。そして、葬儀を終えた後も中陰供養や年忌法要などを通じ、故人の供養と成仏を願うことが大きな特徴だといえます。

また、このほかに、僧侶から新郎新婦への念珠授与が特徴と言われる結婚式(仏前結婚式)や、家などの建物を建てる前の地鎮祭に相当する地鎮法、鎮宅法、起工式など、慶事に関する儀式も執り行われています

いずれにしても、仏式とは仏教の教えに則って執り行われる儀式のことを言います。

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